会社で運用しているシステムの中身が不透明で修正やアップデートができないシステムって存在しますよね。
これをレガシーシステムと言うのですが、世の中にはこのようなレガシーシステムが多く存在し、近年問題となっています。
経済産業省は構築から20年以上経過するブラックボックス化した基幹系システムの破綻を危惧しており、この問題を乗り越えなければ、2025年以降には年間で最大12兆円の経済損失を生じさせてしまう可能性を報告しています。
そこで今回はそんなレガシーシステムの意味や問題についてについてお伝えします。
レガシーシステムとは
レガシーシステムとは、メインフレーム(汎用機)やオフコンをはじめとする 肥大化・複雑化・ブラックボックス化などの課題を抱えた、柔軟性や機動性に欠けた最新技術を適用しにくいシステムのことです。
レガシーシステムは、企業の基幹システムなどに多く見られ、ブラックボックス化になっているためメンテナンスに費用や時間がかかる問題があります
また、レガシーシステムは導入や実用化から時間が経っており、拡張性やメンテナンスが難しく、新しい技術やビジネスモデルに対応できないという問題もあります。
レガシーシステムのモダナイゼーション
先述したとおり、いつ破綻してもおかしくないレガシーシステムの運用は企業にとって多くのリスクをかかえます。
そこで、レガシーシステムを近代的システムに刷新または移行するための方法を「レガシーシステムのモダナイゼーション」とよび、多くの企業がモダナイゼーションに取り組んでいます。
レガシーシステムのモダナイゼーションに大きく分けて以下の3つがあります。
- リホスト
アプリケーションやミドルウェアなどの設定はそのままでインフラのみを刷新します。
- リビルド
業務の流れや使い方などゼロベースで一から再構築します。
- リライト
既存のアプリケーションを新しい開発言語やツールに書き換えます
リホストはサーバー、OS、ミドルウェアといったITインフラ基盤を刷新し、レガシーシステムの延命措置として採用されます。
リビルドは、新しいビジネスモデルへの対応や、新しい業務プロセスを構築する事で、高い生産性向上効果と業務効率化が得られます。
リライトは、古い言語などの技術的負債を残さないため、担当者の引退による技術の継承の問題を解決します。
このように、レガシーシステムのモダナイゼーションは大きく分けて3つの方法があり、企業の経営戦略やビジネス環境によって最適な手段を選ぶといいでしょう。
まとめ
レガシーシステムとは、メインフレーム(汎用機)やオフコンをはじめとする 肥大化・複雑化・ブラックボックス化などの課題を抱えた、柔軟性や機動性に欠けた最新技術を適用しにくいシステムのことです。
レガシーシステムのモダナイゼーションに大きく分けて以下の3つがあります。
- リホスト
- リビルド
- リライト