近年、国のデジタル化推進によってレガシーシステムの刷新や新しいシステムの導入が増えていますよね。

その際不可欠となるのが、旧システムから新システムへのデータ移行です。

このような大規模なデータ移行の際には必ず様々な問題が発生します。

そこで今回はそんなデータ移行の意味や注意点についてお伝えします。

データ移行とは

データ移行とは、システムの刷新や企業の経営統合などに合わせ、旧システムのデータを新システムに移行する業務のことです。

データ移行には売り上げデータなどの更新系ファイルや商品コードなどのマスターファイルなどの移行する業務も含まれます。

データ移行の種類

それでは、データ移行の種類についてお話ししましょう。

データ移行は、以下の4種類に分類されます。

ストレージ移行

異なる種類のストレージ、フォーマット、コンピューターなどの間でデータを転送する場合に必要となります。

一般的にはほぼ自動化されています。

データベース移行

データベースを変更する場合や同じソフトウェアでもバージョンアップする場合に必要になります。データのフォーマットが変わる場合には変換が必要となります。

アプリケーション移行

アプリケーションベンダーを変更する場合に行います。独自のデータモデルを使用しているため、データの変換は必須となります。

ビジネスプロセス移行

企業の合併や組織変更などを行う場合、必要になります。データやデータベース、アプリケーションの変更も必要になります。

データ移行の手順

システムの刷新や旧システムから新システムへの移行を行う際、最大の難関がデータ移行と言われています。

データ移行の際、旧システムのデータの現状を把握した上で、どのデータを移行するか、移行後のデータはどのようなフォーマットを保持していくか、などが非常に重要になります。

データ移行の手順は以下の３つのステップで行います。

移行するデータの検討

企業にとって必要なデータを予め検討しておく事で、移行すべきデータを必要最低限に抑えることができ、コストやリソースを節約できます。

データ移行

移行するデータが決まったら、次はそのデータを新システムに沿ったフォーマットに変換し、移行します。

どのようなデータ形式に変換するかはシステムによりますし、場合によっては変換の必要なくそのまま移行させることもできるでしょう。

テスト・確認

新システムへのデータ移行が完了したら、テストおよび確認作業に移ります。

新しいシステムに移行したことでバグが発生しないかなどを確認します。

 

まとめ

データ移行とは、システムの刷新や企業の経営統合などに合わせ、旧システムのデータを新システムに移行する業務のことです。

データ移行は、以下の4種類に分類されます。

• ストレージ移行
• データベース移行
• アプリケーション移行
• ビジネスプロセス移行