近年、ビジネスの意思決定や営業などにデータの活用は必要不可欠とされていますよね。
データマネジメントとは、簡単にいうと「データを管理する事」ですが、既に様々な企業でデータマネジメントが行われています。
そこで、今回はそんなデータマネジメントのやり方やメリットなどについて解説します。
データマネジメントとは
データマネジメントについて調べるとDMBOKという言葉を目にするかもしれません。
このDMBOKは(Data Management Body of Knowledge)の略で、データマネジメントに関する知識を体系立ててまとめた書籍。米国DAMA(Data Management Association)インターナショナルに所属する120名を超えるデータマネジメントの実務家によって書き上げられた著作です。
この書籍は、「データマネジメントの機能についての合意形成」「データマネジメントの機能、成果物、役割、用語について基準となる定義をする」「データマネジメントの基本原則を文書にまとめる」などの目的として作られ、データマネジメントのガイドラインとなっています。
そこではデータマネジメントを以下のように定義しています。
「データとインフォメーションという資産の価値を提供し、管理し、守り、高めるために、それらのライフサイクルを通して計画、方針、スケジュール、手順などを開発、実施、監督することである。」
データマネジメントは、ただデータを保管し管理するだけではなく、データの設計やデータを蓄積する仕組みの構築や維持、戦略策定・計画なども行います。
データマネジメントに求められること
それでは、データマネジメントに求められることについてお話ししましょう。
データマネジメントとは、データをビジネスの意思決定において重要なものと捉え、意思決定のために常に利用可能な状態で維持、改善することが求められます。
ビジネスの意思決定を行うためには、データの品質や鮮度を確保する必要がありますよね。ですから、常に適切なデータを提供できるデータマネジメントの整備が必要不可欠と言えるでしょう。
データマネジメントを成功させるために
データマネジメントを成功させるためにはいくつかポイントがあります。
まず、データマネジメントを行う目的を設定する必要があります。
データマネジメントを行うとき、「ある製品の売り上げを伸ばしたい」、「ある業務の効率化」など明確な目的を設定しましょう。
また、データの品質なども重要になります。
データに基づいて判断を行う際、データ品質(欠損値、不整合など)を解消し、データの正確性や網羅性を担保することも分析する上で非常に重要です。
そして、必要なデータを適時提供するために、データの保有期間や保存方法を適切に定義する必要もあります。
まとめ
データマネジメントとは、「データとインフォメーションという資産の価値を提供し、管理し、守り、高めるために、それらのライフサイクルを通して計画、方針、スケジュール、手順などを開発、実施、監督することである。」と定義されます。
データマネジメントの活用により最新のデータに基づいた戦略を立てることが可能となります。
- データマネジメントはただデータを保管し管理するだけではなく、データの設計やデータを蓄積する仕組みの構築や維持、戦略策定・計画なども行う
- データマネジメントとは、データをビジネスの意思決定において重要なものと捉え、意思決定のために常に利用可能な状態で維持、改善することが求められる。
- データマネジメントを行う目的を設定する必要がある
- データに基づいて判断を行う際、データの正確性や網羅性を担保することも分析する上で非常に重要となる
参照
DAMA International (著), DAMA 日本支部 (翻訳), Metafind コンサルティング株式会社 (翻訳):データマネジメント知識体系ガイド 第二版 (日本語) 単行本