企業は自社の製品やサービスを分析、改善し、より良い製品やサービスに成長させていきたいですよね。
このような考え方をグロースハックといい、近年では多くの企業で取り入れられています。
特にIT業界では大きな成果を生んでおり、グロースハックによって急成長を遂げた例として、Dropbox、Airbnb、Twitterなどが挙げられます。
そこで今回はグロースハックの意味や重要性についてお伝えします。
グロースハックとは
グロースハックは米国で提唱された比較的新しい考え方で、マーケティングの世界で非常に注目され、IT業界でも需要が高まっています。
グロースハックとは「サービスを成長させるために、徹底的に効果測定をし、継続的に改善を続けていく」という考え方です。
具体的には、サービスや製品を利用するユーザーの動向データなどを元に、分析し、テストや改善施策のPDCAサイクルを迅速に回していくことで、継続的な顧客獲得や売上拡大を図り、最終的には企業の成長を目指す手法です。
近年、グロースハックが注目されている理由として、大量の広告費やマーケティング費用をかけずに効果を出せる方法だからです。
グロースハックの進め方
それではグロースハックの進め方についてお話ししましょう。
グロースハックの目的は言葉の通りグロース(成長)で、その成長のモニタリングとして、主にウェブサービスやアプリで使われる分析フレームワークであるAARRR(アー)モデルが有名です。
AARRRは、「Acquisition」「Activation」「Retention」「Referral」「Revenue」という5つの段階でサービスの成長は構成される、ということを表しており、日本語にすると「獲得」「活性化」「継続」「紹介」「収益」です。
AARRRは、サービスの成長を獲得>活性化>継続>紹介>収益の5つのステップに分けて、目的・目標を定め、分析し、部分改善をしていくことで、最終的には全体改善を実現するものです。
「獲得」と「紹介」がユーザーの量、「活性化」と「紹介」がユーザーの質に寄与する成長指標になっており、最終的に「収益」として売り上げや収益性を上げていくというものです。
まずは、自社のサービスを「AARRR」の5つのステップに分けます。
次に、各ステップで見つけた課題に対し、それらを解決する仮説とKPI(施策の中間評価指標)を立てます。
そして改善のために機能やサービスの設計をし、A/Bテスト、ユーザビリティの改善、ユーザーインターフェースの比較など、様々な方法で検証します。
- 獲得
- 活性化
- 継続
- 紹介
- 収益
この順番で各ステップ毎に効果が出たものを実装していき、最終的に収益につなげていきます。
まとめ
グロースハックとは「サービスを成長させるために、徹底的に効果測定をし、継続的に改善を続けていく」という考え方です。
AAARR(アー)モデルを使ったグロースハックの進め方
- 自社のサービスを「AARRR」の5つのステップに分ける
- 各ステップで見つけた課題に対し、それらを解決する仮説とKPI(施策の中間評価指標)を立てる
- 改善のために機能やサービスの設計をし、A/Bテスト、ユーザビリティの改善、ユーザーインターフェースの比較など、様々な方法で検証する
- 効果が出たものを実装し、収益化につなげていく