役職って多すぎて実際に何をして、それぞれがどういう役割を担っているのか、わからないことありますよね。
例えば「CxO」という役職は「CIO(Chief Information Officer)」や「CDO(Chief Data Officer)」などごちゃごちゃになってしまっている方もいるかもしれません。
そこで今回は、「CxO」の中でも国内企業でも急増しているDX時代の重要役職「CDO(Chief Data Officer)」とはどんな役職なのか?について詳しくお伝えします。
1.「CDO(Chief Data Officer)」とは
CDO(Chief Data Officer)とは、Chief Data Officerの略で最高データ責任者と訳されます。
データを活用して、イノベーションの促進、カスタマーエクスペリエンスの改善、ビジネスインサイトの提供、コンプライアンス要件への準拠、その他の重要ビジネス目標の達成を推し進めることがCDO(Chief Data Officer)の業務です。
これまで企業ではITリーダーの役職と言えばCIO(Chief Information Officer)というのがあたりまえでした。ですが、近年ではCIOをCDO(Chief Data Officer)に置き換えたり、CIOとは別にCDO(Chief Data Officer)を設置する企業が増えてきているのです。
「CDO(Chief Data Officer)」と「CIO」の違い
そこで、CDO(Chief Data Officer)とCIO(Chief Information Officer)の違いを見ていきましょう。
CIOは「自社のビジネスプロセスの理解」や「デジタルを利用した業務改革スキル」が求められます。
一方で、CDO(Chief Data Officer)は「SNS等の顧客とのタッチポイントを中心としたマーケティングスキル」や「データアナリティクス」、「デジタルを利用した事業開発力」が求められます。このことからCDO(Chief Data Officer)は企業のデジタルトランスフォーメーションを担う役職なのです。
「CDO(Chief Data Officer)」の役割
それではデジタルトランスフォーメーションを担うCDO(Chief Data Officer)の役割について見ていきましょう。役割は主に3つあります。
- デジタルビジネスへの全社的な適応の推進 (デジタル・アジリティの獲得)
- 既存組織の改革と再編 (組織再編、人材獲得、働き方の改革)
- ビジネスモデルの変革 (デジタル化)
- 「CDO(Chief Data Officer)」の権限
企業におけるAI・IoT等を含むICT等の導入・利活用によるプロセス面・プロダクト面の変革は、経営層が積極的に関与し、トップダウンでの推進体制が整わなければ実現は難しいですよね。
その実現にあたっては、ICTのポテンシャルを引き出すことのできる組織整備が求められ、変革の規模が大きく、かつ企業活動の広範にわたるものであればあるほど、経営層のコミットと変革に責任を持つリーダーが必要になります。
そこで、企業を変革するために大きな権限を持つリーダーとしてCDO(Chief Data Officer)を設置する企業が増えているのです。
まとめ
CDO(Chief Data Officer)とは、幅広いデジタル戦略を統括、組織を横断して改革を推進する統括責任者の総称で、経営層のコミットと変革に責任を持つリーダーの必要性から設置された役職です。
- CDO(Chief Data Officer)とはChief Data Officerの略で最高データ責任者と訳される
- CDO(Chief Data Officer)はデジタルトランスフォーメーションを担う役職とされている
- 近年ではCIOをCDO(Chief Data Officer)で置き換えたり、CIOとは別にCDO(Chief Data Officer)を設置する企業が増えてきている