CIO（Chief Information Officer）という役職を耳にしたことはありますよね。
近年、インターネットの普及や情報処理技術の高度化により情報戦略の重要性が高まるなか日本においても CIO（Chief Information Officer）という役職を設ける企業が増えてきました。
しかしCIO（Chief Information Officer）と聞いてもわからないという方もいますよね。そこで今回は、多くの知識と能力が求められる「CIO（Chief Information Officer、最高情報責任者）」という役職について詳しくお伝えします。
「CIO（Chief Information Officer）」とは
CIOとは、Chief Information Officerの略で、最高情報責任者と訳されます。企業の情報戦略における最高責任者のことを指し、情報システム部門担当の役員などがこの名称で呼ばれています。
そして、CIO（Chief Information Officer）は情報システムの最適化の役割に加えて、組織や部門を越えて企業グループ全体を俯瞰した、経営の変革を推進する主導的役割が求められます。
「CIO（Chief Information Officer）」と「CDO（Chief Data Officer）」の違い
このように、CIO（Chief Information Officer）について知るとCIO（Chief Information Officer）とCDO（Chief Data Officer）は違いがあるのか疑問に思う方もいるでしょう。この２つの役職はそれぞれ求められるものが違います。
CIO（Chief Information Officer）は「自社のビジネスプロセスの理解」や「デジタルを利用した業務改革スキル」が求められる一方で、CDOは「SNS等の顧客とのタッチポイントを中心としたマーケティングスキル」や「データアナリティクス」、「デジタルを利用した事業開発力」が求められるのです。
「CIO（Chief Information Officer）」の役割
それでは今度はCIO（Chief Information Officer）の役割をみていきましょう。CIO（Chief Information Officer）の役割には主に３点あります。
戦略パートナー
経営陣の一員として、経営戦略を展開させるための、ITの観点を持った積極的な参加者としての役割
戦術の実行者
戦略を実行する上でのコントロールタワーとして実行する責任者としての役割
ニーズに応える支援者
関係者の問題を把握し、ビジネス志向の支援を実施する役割
CIO（Chief Information Officer）には多くの知識と能力が求められ、IT技術の専門家がCIO（Chief Information Officer）に就任したとして、経営に対するノウハウが無ければ意味がありません。
「IT戦略・ITガバナンス」「IS実行管理」分野だけでなく、「経営戦略」「情報活用戦略」「業務・プロセス改革」分野の知識が強く求められます。
また、ITツールなどの見直しと活用によるコスト削減、IT資産(人材、ハードウェア、ソフトウェアなど)の管理と最適化、情報技術を用いた効率的な業務プロセスの構築などを行い、情報システムに適合させる役割を担っています。
そうして得た情報やIT技術に基づき、経営陣に対して適切な助言を行うのも、CIO（Chief Information Officer）の重要な役割です。
まとめ
CIO（Chief Information Officer）は、情報処理、情報科学、ソフトウェアエンジニアリングなど、ITに関する技術的な能力だけでなく、企業のビジネスを十分理解していることが求められます。
- CIO（Chief Information Officer）とは、Chief Information Officerの略で、最高情報責任者と訳される
- CIO（Chief Information Officer）は情報システムの最適化の役割に加えて、組織や部門を越えて企業グループ全体を俯瞰した、経営の変革を推進する主導的役割が求められる
- IT技術に基づき、経営陣に対して適切な助言を行うのも、CIO（Chief Information Officer）の重要な役割とされている