経営者にとって従業員の就業状況を把握することは当たり前ですよね。
従業員の就業状況を把握することを勤怠管理と言いますが、人事や総務担当者の方は勤怠管理と関わり多いのではないでしょうか。
近年ではブラック企業などの言葉が注目されるように、勤怠管理の重要性が高まっています。
そこで今回は勤怠管理の重要性や目的についてお伝えしていきます。
勤怠管理とは
勤怠管理とは、企業が従業員の勤怠や就業状況を把握し、適切に管理することです。
具体的には、タイムカード、ICカード、勤怠管理システムなどを導入し、始業から終業までの時刻や時間外労働、有給休暇取得の状況などを記録し、管理することです。
勤怠管理は、労働基準法の労働時間の規定が適用される事業所では必ず行わなければなりません。
ですから、法定労働時間の「1日8時間、週40時間」を適正に守られているか、正しい賃金を支払えているかを勤怠管理によってチェックしなければなりません。
また、労働者名簿、賃金台帳とともに労働時間の記録に関する書類についても「3年間保存しなければならない」と労働基準法によって定められています。
勤怠管理の方法
それでは勤怠管理の方法についてお話ししましょう。
勤怠管理の方法はそれぞれの企業で異なりますが、代表的なものをいくつか紹介していきます。
代表的なものの一つに、タイムカードによる勤怠管理があります。
タイムカードは、始業、終業の時刻を書き込む紙のことで、タイムレコーダーに紙のタイムカードを差し、時刻を打刻する方法で運用されます。
タイムカードは導入が簡単ですが、従業員が自らカードを差し込むため、不正な打刻や記録の間違いなどを定期的にチェックする必要があります。
もう一つは、Excelによる勤怠管理の方法があります。
Excelによる勤怠管理は残業時間の計算を含む、従業員の勤務状況を把握することも可能で、出退勤の管理や労働時間、残業時間の計算は、Excelの基本操作が分かれば簡単に導入が可能です。
最後に、クラウド型勤怠管理システムについてお話しします。
クラウド型勤怠管理システムの導入はそれほど難しくもなく、さらにリアルタイムで打刻管理ができる上、集計や分析にかかる手間も少なく済みます。
また、給与システムなどとの連携によって、転記する手間がなく給与計算のミスも防げます。
導入に関しても、専用機器などの必要もなくパソコンがあれば導入できるためコストが抑えられる可能性があります。
まとめ
勤怠管理とは、企業が従業員の勤怠や就業状況を把握し、適切に管理することです。
具体的には、タイムカード、ICカード、勤怠管理システムなどを導入し、始業から終業までの時刻や時間外労働、有給休暇取得の状況などを記録し、管理することです。
- 勤怠管理は、労働基準法の労働時間の規定が適用される事業所では必ず行わなければならない
- タイムカードは、始業、終業の時刻を書き込む紙のことで、タイムレコーダーに紙のタイムカードを差し、時刻を打刻する方法で運用される
- Excelによる勤怠管理は残業時間の計算を含む、従業員の勤務状況を把握することも可能
- クラウド型勤怠管理システムの導入はそれほど難しくもなく、さらにリアルタイムで打刻管理ができる上、集計や分析にかかる手間も少なく済む