業種や企業ごとに様々な業務がありますが、実際にどのような役割かわからないものもありますよね。
製造業において重要な業務に生産管理というものがあります。
生産管理とは、生産計画を立て、それに基づいて製品が出荷できるよう体制を管理することですが、企業の利益に直結するため非常に重要な業務です。
そこで今回は製造業では必要不可欠な業務の生産管理の役割や意味などについてお伝えします。
生産管理とは
生産管理とは、経営計画あるいは販売計画に従って生産活動を計画し、組織し、統制する総合的な管理活動のことです。
生産計画に基づいた調達・購買計画の立案から仕入れや在庫管理、製造するための資材の供給と生産、品質管理、など多くの業務が生産管理に含まれます。
生産管理の業務内容
それでは生産管理の業務内容についてお話ししましょう。生産管理の業務は大きく分けて4つあります。
1つ目は需要予測です。
需要予測とは、生産する商品のニーズを予測することです。過去の傾向や販売データ、季節性、競合他社の状況や景気など、あらゆる要素を分析することで商品の需要を予測します。
需要予測に基づいて仕入れや製造を行うため、企業の利益に直結する重要な業務となっています。
2つ目は生産計画です。
生産計画は、製品を生産するための原材料や、販売計画に基づいた生産量やどれくらいの期間で製造するか、どれくらいの人員を使うのか、などあらゆる面から情報を整理し、立案します。
3つ目は生産実施・生産統制です。
生産実施・生産統制は、生産計画に基づいて行います。また、生産をする際、需要と供給のバランスをとって生産する必要があります。
4つ目は品質管理です。
品質管理は、製造したものの品質をロット別や作成日別などで管理します。製造時や出荷前の検品、品質状況の記録、顧客クレームからの原因分析など様々な業務が含まれます。
ERPとは
それではERPについてお話ししましょう。
ERP(Enterprise Resource Planning(企業資源計画))は会計業務、人事業務、生産業務、物流業務、販売業務などの基幹業務を統合して、リアルタイムに処理する基幹業務システムを構築し、効率的な企業の運営を図る経営手法のことです。
ERPには生産管理業務も含まれているシステムで、生産管理のような複雑で幅広い業務が全て統合されているため、業務をより効率化できます。
まとめ
生産管理とは、経営計画あるいは販売計画に従って生産活動を計画し、組織し、統制する総合的な管理活動のことで、生産管理を効率化するERPというシステムがあります。
生産管理の業務は大きく分けて以下の4つがあります。
- 需要予測
- 生産計画
- 生産実施
- 生産統制
- 品質管理