近年人手不足が深刻化しており、従業員1人にかかる業務負荷が大きくなっていますよね。
また、少子高齢化や経済の落ち込みによって生産性の向上が求められるようになりました。
そして企業はコスト削減だけでなく、持続的な競争力強化のための「業務改善」に取り組もうという機運が高まっています。
そこで今回は業務改善の意味や進め方についてお伝えしていきます。
業務改善とは
まず前提として「業務」とは、自社のヒト・モノ・カネや時間などの資源を顧客にとって価値あるものに変換する活動のこと。
このことから、「業務改善」とは、より少ない資源で「顧客にとって価値あるものに変換する活動」を品質向上と納期短縮を実現し行うことです。
また、業務改善を行う上で「品質向上」「費用低減」「納期短縮」の3つの視点が重要となります。
これは製造業などでよく使われる「QCD」という考え方から来ています。
そして「QCD」とは、「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Delivery(納期)」という製造業における重要な三本柱の要素のことで、業務改善を行う場合、いずれか一つ以上の改善を図ります。
業務改善の進め方
それでは、業務改善の進め方についてお話ししましょう。
一口に業務改善といっても、どのような手順で何から始めればいいかわからない方もいらっしゃいますよね。
業務改善を行う上で、最初に行うべきことは現状分析です。
業務改善を行おうと思っても、何が問題で、どこを改善するべきかを議論する必要があります。
この際、課題を明確化することによって改善する業務の方向性を作り上げていくのです。
そして、現状分析をすることで明確となった問題点の改善策を検討し、それらの中から有効性や実現性などを検討し、改善策の立案を行います。
改善策の実現可能性についても検討が必要となりますが、実現が可能であっても現場の声を無視した施策は逆効果。
そして最後に、実際に改善策を実施し結果を評価します。
改善策を実施するとき、同時に状況のレポートを作成することで正確な評価を行う事ができます。
まとめ
業務改善とは、より少ない資源で「顧客にとって価値あるものに変換する活動」を品質向上と納期短縮を実現し行うことです。
- 業務改善を行う上で「品質向上」「費用低減」「納期短縮」の3つの視点が重要となる
- 業務改善を進める上で、現状分析、改善策の検討・立案、改善策の実施、評価のステップを正しく行う事が重要である