不動産業界は取り扱う物件の仕入れや紹介など多くの部分を紙ベースでのやりとりや、アナログな営業手法に頼っているという実情があり、ご相談を頂いた会社様も前途に漏れず、紙ベースの業務フローや、営業が個々に持つコネクションや地域のつながりにその多くを依存していました。

しかしこのような形態では効率が悪いだけでなく、売り上げにムラが出てしまったり、先々の見通しが立ちずらいなど、様々なデメリットを抱えており、会社として安定した経営を行なっていく為に業務改善や顧客獲得に関して何かできる事はないか？とのご相談・ご要望を頂きました。

お客様のお話をさらに詳しく伺っていくと、不動産の世界では「お客様が物件に対して求めている条件が多種多様で非常に多い事」や「不動産業界で使われているレインズ（不動産流通機構会員専用の情報交換サービス）や自社物件のシステムなど、通常の業務を行う中に複数の基幹システムが存在している事」などがわかってきました。

そこで、現在は紙ベースであったり、それぞれの基幹システムに個々に入力しているなど非常に手間のかかる業務をデジタルに一元化する事を提案。それぞれのシステムとも連携を行い、事務作業を効率化すると共にインターネットを通じて一般のお客様とマッチングできる仕組みを作りました。

上記のシステムを取り入れた事によって、物件に対しての問い合わせ件数は10〜20％増加。取扱う不動産がオフィス系であった事もあり、長期的に安定した売り上げを確保できるようになりました。

また、従来の「こちらから足を運んで新規に提案するプッシュ型営業」から「来た問い合わせに対して対応するプル型営業」に変化した為、少ない労力で大きな利益をあげられるようになったなど、会社の安定した経営にも大きく貢献できています。さらには今まで複雑だった業務フローや手続きなどの多くがデジタル化された為、社員の負担が軽減、業務効率も大きく改善されるというメリットも生まれました。