「健康はお金よりもなによりも1番の宝物」、なんて昔から言われていますが、身体になんのトラブルもない人にとってこれはあまりピンとこない言葉ですよね。健康である事のありがたみって、それを失ってから初めて気がつくものなんです。例えば風邪をひいて寝込んでしまった時や、年を重ねるにつれて身体が段々と無理が効かなくなって来た時に、多くの人は「やっぱり身体が健康なのが一番なんだ」と気がつくものです。
そんな私達の健康を少し先の未来にはAI(人工知能)がサポートしてくれるようになりそうです。一昔前なら病院に行かなければならなかった事でも、これからはIoTで健康を管理するデバイス使う事によって自宅に居ながら、普段と変わらない生活をしながら、診察に必要なデータをやりとりしたり、もしかしたら診察そのものができてしまうようになるかもしれません。
今日はそんな夢のようなツールを取り扱っているお多福ラボにお邪魔して、IoTで健康を管理するデバイス「ECGo」のお話を伺わせて頂くと共に、実際に体験させて貰いました。インターネットとモノとAI(人工知能)を上手に使うとこんな事ができる、そしてIoTを使った健康管理はこんな風に進化していくんだよ、という少し未来のお話をぜひご覧ください。
ECGoっていったい何ですか?
さて、こちらはシリル。お多福ラボでIoTで健康を管理するデバイス「ECGo」を担当しているイケメン広報です。今日は彼に色々お話を伺っていきます。
ではシリルさん、まずはこのデバイスはどんな目的で作られたのか?そして何ができるのか?について教えてください。
はい、ECGoは心血管疾患という世界的に非常に感心の高い健康上の問題を解決する為につくられたIoTデバイスです。
心血管疾患ってなんですか?
心血管疾患はわかりやすくいうと、心臓の病気で自覚が無いまま病状が進行して、症状が現れたときは重症となっていたり、時には死に至る危険性の高い病で
日本でも、65歳以上の女性における死亡原因の上位に入っている「サイレントキラー」とも呼ばれてる怖い病です。
なるほど、かなり怖い問題に対してつくられたデバイスなんですね。
はい
では、このECGoを使う事によって、いったい何ができるのでしょう?
ECGoは、遠隔の心血管ヘルスケアのソリューションです。簡単にいうと、このデバイスとスマホのアプリを連携させて、心電図を取る事ができます。
なるほど
そして、アプリはインターネットに繋げれば国内外の心臓専門医のネットワークに接続して迅速で便利な健康診断を行うことも可能ですし、測定した心電図及びカウンセリング過程をスマホやクラウドに必要に応じて保存する事もできます。
という事は、病院に行かなくてもこのIoTデバイス、ECGoがあれば自宅で自分の健康状態をチェックしたり、必要に応じて医者に診断してもらったりできるという事ですよね。
はい、その通りです。
それはすごく良いですね。一番のハードルって病院に行って、診察してもらって、、、という手間と時間がかかる事ですものね。これでそれが解決できるなら、めちゃくちゃ助かる人達たくさんいるじゃないですか!
そう、世の中にとって良いデバイスでしょ。
ですね。
ちなみに、これを今試す事ってできますか?
OKじゃあ、ちょっと一緒に出かけましょう
IoT × 健康で世の中が変わる
シリルに連れて行かれたのは、大阪府内某所のなんだか色々ヤバそうな施設。。。
金庫みたいな扉が何重にもなっていて、セキュリティーもさることながら20秒以上扉を開けていると警報が鳴ってetc…
ここ凄いところですね。
そうですね、必要に応じてこう行った場所で色々作業をしています。ちなみにここは電波暗室といって、電波が遮断されているので、携帯とか使えないです。
あ。。。ホントだ、スマホの電波が圏外になってる。
じゃあ早速ECGoで心電図を測ってみましょう。
やり方は簡単で、スマホでアプリを立ち上げてECGoとリンクさせたら、座った状態で指を乗せて測ります。
あれ?それだけでできちゃうんですか??
そう、簡単でしょ
すると、ほらこんな風に私の今の心電図が出てきます。
めちゃ楽ですね、これだったら誰にでもできそう。
そう、わざわざ病院に行ったり、よくある心電図を測る大きな機械がなくても、このECGoとスマホとネット回線があれば、すぐに自分の健康状態がわかるんです。
そして、今ここでは出来ないですけど、本当はこの測ったデータを医師に送る事ができるので、何か問題がありそうな時や、何か起こった時には、すぐに対応できるメリットがあります。
これすごいすね、僕にも試させてください。
はい、どうぞ
スポーツジムのランニングマシーンや、スマートウォッチなんかで脈拍は測れても、心電図までは取る事ができないので、これはすごく便利だなぁと感じました。あと、シリルさんが言うには、僕の心電図は「正常」だそうで、ちょっと安心しました。
未来の医療と健康はAI(人工知能)がキーワード?
せっかくなので、もう少し話を伺いたいのですが、このIoTデバイスを使う事で、色んな意味で健康管理ができるという事はわかりました。
では、こういう機器が世の中に出回る事によって、将来的に世の中にどんな変化があると考えていますか?
そうですね、例えばこのECGoで言えば、自分の健康状態を手軽にモニタリングできるわけですから、問題が起こってからではなく、起こる前に察知して、対処したり予防したりする事が可能になりますよね。
なので、こういったIoTデバイスを上手に使えば健康を維持できる。ですから、もしかしたらECGoを使っている人は医療保険の金額が安くなったりとかあるかもしれませんし
もっと大きなところで言えば、たくさんの所から膨大なデータが集まってくる訳ですから、精度が上がりますし、その分野の医療が発展する可能性を秘めています。
なるほど、それはすごいですね
はい、それに少なくとも、「自分のデータが世の中の同じ悩みを持つ人たちにとって役に立つ」って考えると、ちょっと嬉しくないですか?
たしかにそうですね。今までは個別の医者や病院がそれぞれ集めていたデータが、ひとまとまりになるって凄い事ですよね。
そしてそれって、AI(人工知能)が処理しないと、、、人間じゃあぜったい出来ない領域ですものね
そう、人間がやるべきところは人がやって、機械に任せられるところは、任せてしまえば良いんです。その方がお互いHappyでしょ
ですね
がんばれ日本!世界に取り残されないように
さて、今日体験させてもらったECGoでできる事をまとめると、下の図のようにスマホで簡単に心電図が取れるだけでなく、測ったデータを医師に送って診断してもらったり、様々な計測データを源に、問題の早期発見やトラブルの予兆を検出して、事前に対処する事もできたりするみたいです。
心臓に持病を抱えている人にとっては、これものすごく便利ですし、本当にありがたいデバイスですよね。実際ベトナムではこのECGoはすでに17の大きな病院で導入されていて、もう使われているそうですし。
ただし日本では使えるようになるまでに、まだ時間がかかるかもしれません。その理由は、このIoT(ECGo)が健康機器ではなく医療機器に該当してしまう事や、デバイスとスマホを連携する時に使う電波の問題など、「日本国内で使う為には解決しなければならない問題」が残っているからです。
個人的な感想ではありますが、こういった新しいものに対して、日本は規制が多くて、なかなか浸透しづらい印象を受けます。そしてその間に他の国は新しいイノーベーションをどんどん取り入れて、便利に豊かになっていく。確かに医療など人の命に関わる事はしっかりやるべきですが、時代に応じた柔軟な対処って、大事なんじゃないかなぁと強く感じました。
だって、困った時に、こんな風にすぐにお医者さんと繋がれたらめちゃくちゃ便利じゃないですか
いや、マジで世界は進んでます。なので日本もそれに取り残されないように頑張ってほしい!!ですよね。
ちなみに余談ですがこのIoTデバイス、本来は健康を管理する為に作られたのですが、心電図が取れるので「嘘発見器」にも使えるよ、、、なんて言ってましたw 精度が良いだけに、それはそれでちょっと欲しいかも、、、なんて思ってしまったので別の意味でも早く実用化されて欲しいものです。
この記事で紹介しているECGoはお多福ラボで取り扱っています。
お多福ラボを取材した記事はこちらからご覧ください。