物流業務をシステム化!WMS(倉庫管理システム)の活用事例をご紹介 | AIZINE(エーアイジン)
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物流業務をシステム化!WMS(倉庫管理システム)の活用事例をご紹介

物流業務をシステム化!WMS(倉庫管理システム)の活用事例をご紹介

自社の倉庫内業務をもっと円滑に進めたい、と考えてWMS導入を検討する人は少なくないですよね。しかし実際に利用して効果はあるのか、運用して業務がどう変化するのかイメージがつかめずなかなか導入に踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。

富士電機株式会社の調査によると、製造業従事者661人のうちWMSを「利用している」とした回答は42%。また倉庫管理や在庫管理に関しては「情報と現場のデータが合わない」「他システムとの連携が困難」「リアルタイムの状況がつかめない」などが課題として挙げられています。

WMSは調査対象のうち約4割の企業で採用されています。上記の課題に悩まされている場合は、WMS導入の恩恵を受けられるのではないでしょうか。今回はWMSとは何か、WMSの提供形態の違い、活用事例についてお伝えします。

WMS(倉庫管理システム)とは

システムを使うイメージ

WMSとは「Warehouse Management System」の略で、「倉庫管理システム」と訳される言葉です。WMSは倉庫内への入庫・出庫作業や商品の在庫管理業務をデジタル化して作業・サービスの品質を上げることを目的としています。

物流品質が良くない状態ではミスや事故が起こりやすいですが、WMSを使用することによりミスや事故を未然に防ぎ、その結果として生産性の向上につながるでしょう。入出荷管理、棚卸管理など豊富な機能を発揮するために製造業、小売・卸売業、通販、ECの倉庫や実際の現場などで利用されています。

倉庫内の業務効率化を図りたいのであればぜひ導入しておきたいですよね。

※ WMSについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

WMS (Warehouse Management System)って何?導入に伴うメリットやデメリットを簡単解説 | お多福ラボ
物流業界に従事している方はWMS (Warehouse Management System)という言葉を聞いた事があるかもしれません。WMSは倉庫管理システムと訳されるのですが、物流業界では既にあらゆる企業で導入されています。そこで今回はWMSとは何か?そして導入に伴うメリットやデメリットなどについてお伝えします。

オンプレミス型とクラウド型の違い

システムのイメージ

WMSにはオンプレミス型とクラウド型という二つの形態があります。それぞれの違いをみていきましょう。

オンプレミス型

自社内でサーバを用意し、一からシステムを構築する必要があります。自社の状況や課題に合わせたカスタマイズが可能であり、拡張性が非常に高いといえるでしょう。
しかしその分価格も高額になりがちですし、開発・導入までに時間がかかります。また導入後もサーバの運用・保守は継続して行わなければならず、運用者には高度なITスキルが必須。必要であれば人材を新しく雇う、社員への教育を施すなど多大なるコストが発生します。

とにかく時間と手間がかかりますが、運用が安定するようになれば生産性は飛躍的に向上するでしょう。

クラウド型

メーカー側によって提供されるサービスにアクセスして利用。既にシステムが構築されているためカスタマイズ性は低いですが、導入・運用に関する自社側の負担は少なくてすみます。
短期間で利用を始められるので時間コストもかかりませんし、運用者の確保や社員の教育といった人材コストも発生しません。利用開始の段階で費用が発生しますが月々の価格はオンプレミス型と比較して安価なものが多いため、中小企業を中心に広く使用されています。

自社内でサーバなど大がかりなシステムを用意する必要もないので、必要に応じて乗り換えを検討できるところも魅力の一つ。

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その1:ONEsLOGI/物流センター管理システム

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その1:ONEsLOGI/物流センター管理システム

「ONEsLOGI/物流センター管理システム」は日立物流ソフトウェア株式会社が提供するオンプレミス型WMSです。物流、小売・卸売業だけでなく医薬、アパレルなど幅広い業種で利用されており、実績は600社以上。多くの企業に導入されて培われたノウハウを活かし、短期間・低コストでの物流改革を実現します。

活用事例

従来の方法では正確な在庫情報をリアルタイムに把握することが大変困難でした。しかしONEsLOGIを導入することにより 在庫数やロケーションを正確に把握できるようになり、タイムリーな情報提供も可能に。正確性が増すことによりミスも 減り、結果的に物流品質が向上しました。

システムへの入力、出荷ドキュメントや輸出ドキュメントの発行など多大なオペレーションコストが発生していましたが、WMSの機能を活用して大幅なコスト削減に成功。またWMSとシステムが連携されることにより倉庫内の状況だけでなく配送の状況などの見える化も実現しました。

基幹システムの運用に限界を感じ、WMS導入を決意。今まではアナログ方式で行っていたピッキング作業の効率が格段に上がり、業務時間が短縮されました。またタブレット端末導入により大量に消費していた紙や帳簿類のコストも削減。業務デジタル化の恩恵を実感しています。

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その2:トーマス

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その2:トーマス

クラウド型WMS「トーマス」は年間700万個の商品を出荷している株式会社開通が提供しています。PC、スマホ、タブレットなど複数の媒体から同じデータを確認可能など、クラウド型ならではの機能を搭載。また導入支援サービスも豊富なので初めてWMSを導入する場合でも安心です。

活用事例

ピッキングシステムを初めて使用するにあたり、トーマスの導入を決意。システムはアプリ形式を採用しているのでスマートフォンでの作業が可能に。スマホ端末とスキャナを付けたまま作業ができるので両手が塞がらず、作業が効率的に進められるようになりました。

トーマスを利用することで作業の属人化が解消。ピッキング作業では多くの人手が必要でしたが、半分くらいの人数で回せるようになりました。また作業の標準化により誰でも同じ仕事ができるようになり、一定の物流品質が保たれています。

導入前は商品を置く場所などが正確に決まっておらず、毎回記憶を頼りに探すといった効率の悪い作業を繰り返していました。トーマスのおかげで棚卸、ピッキング、出荷の流れがスムーズに。処理が明らかに速くなり、生産性の大幅な向上を実感しています。

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その3:ci.Himalayas/WM

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その3:ci.Himalayas/WM

「ci.Himalayas/WMS」を提供する株式会社シーネットは1992年から物流に特化した業務効率化と品質向上に取り組んできました。また18年以上にわたってクラウド型WMSの開発を続けてきた知見を活かし、多様なニーズに応じながら課題解決に特化したシステムで物流業界を支援します。

活用事例

元々運用していた基幹システムと倉庫管理システムの間の情報連携に膨大な手間がかかっていましたが、ci.Himalayasを導入することでコストの削減に成功。また在庫状況を正確に把握できるようになり、過剰在庫や品切れが発生することもなく食材を安定供給できる体制が整いました。

・従来の紙のリストで行うピッキング作業では、新人教育にかかる時間が課題となっていました。WMSを導入することでハンディターミナルを使用する方法に変わり、操作方法を覚えるだけで正確な作業が可能に。教育時間も短縮され、見間違いなどによるミスも減りました。

・従来の運賃管理システムとWMSとの間でデータを連携することにより、事務作業にかかっていた時間が大幅に削減されて時 間あたりのコストも低減されました。またメーカー側に運用を任せることにより、自社内でシステム開発に携わる人材を用意せずにすんでいます。

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その4:スマートマットクラウド

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その4:スマートマットクラウド

株式会社スマートショッピングが提供する「スマートマットクラウド」を使用すれば在庫管理を自動化できます。その汎用性の高さから導入実績は300社以上、6500台以上。物流業界だけでなくオフィス、飲食店、病院、ホテルなど幅広く活用されています。

活用事例

スマートマットを導入することで製造部品の在庫管理にかかっていた時間が短縮されました。前工程への生産指示も自動化されて社内のコミュニケーションコストも削減。またマットを敷くだけで業務効率化が叶う手軽さにも助けられています。

1万種類に及ぶパーツを管理しなければなりませんでしたが、データと実際の在庫との間に差異があり正確な管理ができていませんでした。スマートマットを使うことで在庫数を正しく把握できるようになりました。また在庫管理の作業負荷も軽減されました。

・従来の管理方法だと広い倉庫内を歩き回り在庫の確認をしていましたが、スマートマットを使えば的確な在庫管理が可能となるため無駄な動きが減り、生産性が向上しました。ピンポイントでの補充もできるようになり、非常に効率が良くなったと感じています。

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その5:ロジザードZERO

WMS(倉庫管理システム)の活用事例その5:ロジザードZERO

「ロジザードZERO」はこれまでに数千以上の現場と向き合ってきたロジザード株式会社が提供するWMSです。EC店舗と実店舗などを連携させるオムニチャネル化、作業生産性向上、海外管理、情報の4つのニーズに対応。今後も進化し続ける物流業界を支援する体制が整っています。

活用事例

今まで使っていたWMSは在庫管理機能が弱く、出荷指示に対応できていませんでした。ロジザードZEROを導入してからは在庫管理や入出庫の精度が上がりました。基本機能がしっかり揃っているロジザードZEROだからこそ、生産性が高まったのでしょう。

Excelを使った在庫管理方法では、数字が合わないということが多く確認・修正作業に多くの時間を割いていました。しか しWMSを導入したおかげで、手入力しなくてすむようになりミスが減少。短縮された時間を別の業務に充てられるようにな りました。

・出荷時のミスという課題を解消すべくロジザードZEROを導入したところ、入出荷の検品精度が飛躍的に上がりました。ロ ケーション管理も楽になり、片付けも簡単に。ピッキング作業も短時間ですませられるようになりました。

 

倉庫のイメージ

今回はWMSについてお伝えしました。倉庫管理の効率化についてのイメージが深まったのではないでしょうか。

倉庫管理、在庫管理は企業の経営に直接影響するわけではありません。しかし人的ミスが多い、在庫が常に過剰もしくは不足している、など物流品質が良くない状態では顧客の信用を得られず、経営活動に間接的なダメージを与えてしまう可能性もあります。

そこで倉庫管理システムの出番なのですが、各社から提供されているWMSは種類が豊富で、何を選んでいいのか迷ってしまうかもしれませんよね。

自社の業界・業種に合った機能を有しているか、現在使用しているシステムとの併用・連携が可能か、直面している課題を解消できるか、といった点を考慮してシステムを選べば、適切な倉庫管理を行えるようになるでしょう。

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