人工知能の種類を簡単解説!サクッとAIの概要を掴みたいあなたへ | AIZINE(エーアイジン)
AIとは何か

人工知能の種類を簡単解説!サクッとAIの概要を掴みたいあなたへ

人工知能のイメージ

人工知能(AI)という言葉は、今や機械産業や自動車産業、IT業界だけでなく、様々な業界や場面で聞くことが多くなってきました。

人工知能(AI)を活用することによって、世界の様々な仕事が効率化・高度化でき、私たちの生活を大きく変えることができるテクノロジーとしてとても注目を浴びています。

今やあらゆる業務においてコンピュータが使われるようになり、それに伴い人工知能(AI)に対する注目も切っては切り離せないものとなっているのでしょう。

そんな人工知能(AI)ですが、どのようなものなのかどれくらい理解できているかきになりますよね。

実は人工知能(AI)と一言でいっても、いくつかの種類が存在しているのです。

それでは今回は人工知能(AI)の種類を簡単に解説しながら、人工知能(AI)の概要をつかんでいきます。では、さっそく中身を見ていきましょう。

AIは人間の脳内での知的作業をコンピュータで模した仕組み

コンピュータのイメージ

人工知能(AI)の種類を見ていく前に、まずは人工知能(AI)がいったいどんなものなのかをざっくりとみていきます。

人工知能(AI)とは、「Artificial Intelligence」という言葉の略称で、簡単に言うと人間の脳の動きをコンピュータで模倣した仕組みのこと。

少し具体的に言うと、

人間が操る自然言語をコンピュータが理解したり、コンピュータが推論を行うことができたり、データから学習を行うことができるコンピュータプログラムということです。

なんだか難しそうな気がしますよね。

確かに、人間の「考える」作業というのは、コンピュータで再現しようとするととても複雑で難しい処理。

普段私たちが当たり前のように行っている「考える」作業が、そんなにすごいことだなんて、そんなこと考えたことがあるという人はあまりいないでしょう。

しかし、こうした人工知能(AI)の研究というのは、最近始まったわけではなく、実は1960年代から行われているのです。「え、そんな昔から??」とちょっと驚いてしまう方もいるでしょう。

当初の人工知能(AI)研究というのは、さまざまな場所で実活用が進んでいる現在ほどの盛り上がりはなく、一部の界隈でのみ注目を集めていました。そんな人工知能(AI)ブームというものが間をあけて起こっているのですが、その度に人工知能(AI)の力が実用化されない段階でとどまっていたのです。
しかし近年、コンピュータの高性能化・小型化によって普及が進み、人工知能(AI)の研究も進んだことにより、実用化される例が急増。

ですから一般の人たちでも人工知能(AI)を活用する機会が増加してきていますよね。

ここまで人工知能(AI)が広まってきた背景には、スマートフォンの普及が大きく影響しているといえます。

現在、パーソナルコンピューターだけでなく、小型で持ち運びが可能なスマートフォンが普及したことにより、より多くの人々がコンピュータと共に生活を営んでいくようになり、大量のデータを扱うことが可能になりました。

この大量のデータ(ビッグデータ)によって、人工知能(AI)研究の土壌が整ったことで、様々な開発が活発に行われ、そこから実用化に踏み出す機会が増えているのです。

このように、ビッグデータを収集することが可能になったことで、近年、人工知能(AI)に対する注目が必然的にとても高まっていることがわかるでしょう。

AIには特化型や汎用型などの種類が存在する

人工知能のイメージ

ここまでで、人工知能(AI)の概要についてご紹介してきました。次に、人工知能(AI)の種類について、ちょっと見ていきましょう。

人工知能(AI)には、特化型人工知能(Narrow AI)と汎用人工地能(Artificial General Intelligence)という、大きく分けて2つの種類が存在します。

特化型人工知能

特化型人工知能(Narrow AI)というのは、ある特定の領域に特化して、特定の部分で強い能力を発揮する人工知能(AI)の種類のこと。

具体的な例を挙げると、囲碁や将棋、自動運転車、医療診断などの場面で利用されている人工知能(AI)などがあります。

例えば、プロの棋士と将棋人工知能(AI)との対戦である「電王戦」では、2017年に人工知能(AI)の「PONANZA(ポナンザ)」が人間のプロ棋士に勝利しました。
また、イギリスの人工知能企業であるのDeepMindが開発した「AlphaGo(アルファ碁)」は、2015年に人間のプロ囲碁棋士にハンデなしで勝利。
そして、自動運転車では、自動運転のレベルを0から5の6段階で示され、レベル3からは車が主体となって運転を行うようになりますが、車が主体となって自動運転を行う車の開発が着々と進んでいます。

こういった勝負や状況からわかるように、人工知能(AI)が既に人間の能力を凌駕するほどの能力を発揮していることがわかりますよね。

このように、特定の分野や領域に特化した能力を発揮するのが特化型人工知能(Narrow AI)です。

汎用人工知能

汎用人工知能(Artificial General Intelligence:AGI)というのは、特定の領域で能力を発揮する特化型人工知能と異なり、異なる領域にまたがって多様で複雑な問題を対処することができる人工知能(AI)の種類のこと。

特定の分野で人間を超えた能力を発揮する特化型人工知能とは異なり、より人間のように複雑に考えることを可能とする人工知能(AI)のことです。

これまでの人工知能(AI)研究で実用化されている例の多くは特化型人工知能の種類でしたが、今後はこの汎用人工知能の研究・開発に注目が集まっていくでしょう。

人工知能(AI)がより自律的に制御を行うようになり、人間の指示や命令を待つことなく、人工知能(AI)が主体となって考え、動作を行うことが期待されます。

こうした汎用人工知能の研究開発が行われているのです。

2つの人工知能(AI)の種類は、別の言葉で「弱い人工知能(AI)」、「強い人工知能(AI)」というように分けることもできます。

弱い人工知能(AI)というのは、特定の枠の中で考えた時人工知能(AI)のことを言い、特化型人工知能のこと。

一方強い人工知能(AI)というのは、より人間のように多様な思考を行うことができ、自律した制御を行うことができる汎用人工知能のことを言います。

さらに、強い弱いという分類の他に、人工知能(AI)をレベル別に種類分けするという見方もあります。

  • レベル1:命令されたことだけの実行
  • レベル2:ルールに基づいた判断と実行
  • レベル3:ルールを改善しながら判断と実行
  • レベル4:自信で判断基準を設けて判断と実行

このような人工知能(AI)の種類の分け方というものがいくつか存在します。

 

人工知能を使うイメージ

さて、これまでに人工知能(AI)とは一体どのようなものなのか、その実態や歴史についてみてきました。

1960年代から行われている人工知能(AI)研究は、いくつかのブームを経て、自動運転や各業界での実用化に至り、また、人工知能(AI)には特定の範囲では人間を超えた能力を発揮する特化型人工知能(Narrow AI)、人間の様により多様で複雑な思考を行うことが可能な汎用人工知能(AGI)という大きく分けて2つの種類が存在するということを見てきました。

特化型人工知能(Narrow AI)は、囲碁や将棋、自動運転の技術などで既に実用化されている例があり、今後は汎用人工知能(AGI)にも注目が高まっていくでしょう。

また、強いAI・弱いAIという種類の分け方、レベルで分けたAIの種類の分類などがありましたよね。

これから人工知能(AI)の技術が身の回りに活用されていく中で、人工知能(AI)に関する情報にアンテナを向けていくことはとても大事です。ですから、知識を深めて、人工知能(AI)との良好な関係を築いていきましょう。

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