最近では将来のために資産運用を行うことの大切さが周知されるようになりましたよね。しかし、投資に必要な知識があまりない人や時間のとれない人も中にはいるでしょう。
実は今そんな人におすすめの方法の一つに株を自動売買するシステムトレードというものがあります。これは個人でも可能です。
株を自動売買するシステムトレードというのは売買においてのルール。例えば、一定程度の株価の変動で株式の売買を行うなどといった戦略を定め、これに従い機械的にさまざまな注文方法で取引を行う方法です。近年ではAI(人工知能)が株式などを対象にして自動売買を行うものが機関投資家などでは当たり前になっています。
ですから今回は、この株の自動売買について本当に通用するのかといった疑問や、株の自動売買を行うメリットとデメリット。また、実際に株の自動売買を行う場合に利用できるフリーソフトや、株の自動売買ソフトを自作したい人にお伝えしたい情報を紹介していきます。ぜひ、株の自動売買がどのようなものか知ってください。
自動売買は本当に株で通用するのか?
まず、「自動売買が株で通用するのか」という疑問については、現在のプロの投資家達がこの株の自動売買をどのような位置で扱っているのかをみていくとわかりやすいでしょう。
実は機関投資家や証券会社などではこの株の自動売買は当たり前のものとなっているのです。これについては以下のような理由によります。
- コンピューターの発達や技術の進歩
- 取引の高速化
次に、そうした流れの中で売買をより高速で行えるようになりました。例えば、東証では2010年から高速注文ができるようになり、売買注文に対して0.01秒以下で取引できるように。
そして、現在ではこの株の自動売買は一般的な証券会社などでもリリースされるようになり、個人の投資家でもこちらを利用できるようになったのです。
そこで今度はこの株の自動売買ついてどのようなメリットとデメリットがあるのかを詳しくみていきましょう。
株の自動売買を行うメリットとデメリット
それでは、株の自動売買を行うメリットとデメリットについて説明していきす。
まず、株の自動売買を行うメリットについて。
- 人間の感情を排した取引が可能
- 時間がない人でもいつでも売買できる
- 売買の評価が可能である
と、主に3点のメリットがあります。
そのため、それまで人力で取引をしてうまくいかなかった人でも、株の売買による利益の向上が見込めるのです。もちろん、株の売買をする際に起こる値上がりや値下がりで、一喜一憂するストレスなども軽減されます。
なお、最近ではVPS(仮想専用サーバー)というものがあり、これを利用すると、取引中にPCを起動していなくても株の自動売買ができ、取引を行う機会がより増えます。
以上が株の自動売買を行うメリットです。
それでは次に株の自動売買を行うデメリットについて見ていきましょう。デメリットは主に以下の2点。
- 突発的な問題に弱い
- 現在の市場にあった自動売買にする必要がある
以上が株の自動売買を行うデメリットについてです。
株の自動売買を行う際にはこれらメリット、デメリットがあることをしっかりと理解して利用していってください。そうすればみなさんの資産を育てる心強い味方となります。
株の自動売買ができるフリーソフト
それでは最後に、株の自動売買を実際に始めたい方のためにおすすめのフリーソフト、マネックス証券の「トレードステーション」をご紹介しましょう。
マネックス証券から利用できる「トレードステーション」は元々はアメリカの企業が開発したシステムで、これはその日本版にあたるもの。
また、こちらは株の自動売買だけでなくツールとしても優秀で、板情報画面で注文がワンクリックで行え、訂正も簡単にできるため素早いトレーディングが可能。もちろん、利益に関わる評価損益も表示されるので、非常にわかりやすい設計になっています。
なお、「トレードステーション」は実質的に株の自動売買ができるフリーソフトとなっていますので、マネックス証券から口座開設を行えばシステム自体は無料で利用できます。(ただし、一日の約定金額に応じて50〜3,250円の取引手数料は掛かる仕様。)
株の自動売買について興味が出たのであれば、ぜひこちらも試してみてください。きっとみなさんとってプラスとなります。
株の自動売買ソフトを自作したい人はPythonがおすすめ
しかし、もし先ほどご紹介したような株の自動売買ソフトを利用するのではなく、自作したいのであれば、Pythonで自作をするのがおすすめです。これは以下のような理由によります。
- プログラミング言語「Python」は比較的簡単に記述できる
- 探せばライブラリやAPIをみつけられる
まず、プログラミング言語「Python」は他の言語と比較して、簡単にコードが書けますよね。そのためある程度プログラミング言語に触れた人なら多少勉強すれば、すぐに株の自動売買ソフトを自作できるでしょう。
実際、投資の知識がない人でもプログラミングスキルがあれば、使える使えないは別にして株の自動売買ソフトを自作している例はありますし、また、Pythonであれば株の自動売買ソフトに使えるライブラリ(プログラミングに使えるコード集のようなもの)やAPI(データなどをやり取りするハブ)が公開されていることも利点の1つです。
これは株の自動売買ソフトを作成する過程でわからないことを調べれば、何をどのように利用すれば株価を予測したり、株価を証券会社から売買できるのかを詳しく理解可能。実際探してみればわかりますが、具体的な方法とコードなどがすぐに出ています。
そのため、ライブラリやAPIをみつけられるという点からもPythonが簡単でおすすめです。
したがって、以上の2点から他の言語で記述するよりもプログラミング言語「Python」で、株の自動売買ソフトを自作するのが手っ取り早いでしょう。
よろしければぜひチャレンジしてみてください。上手くいけば他の人を出し抜いて資産を増やせるかもしれません。
今回はフリーで利用できる株の自動売買ソフトを紹介しました。
- 技術などの発達で株の自動売買はプロでは当たり前になっている
- 人間の感情を排した取引が可能であるといったメリットがある一方で、突発的な問題に弱いというデメリットもある
- フリーソフトならマネックス証券「トレードステーション」がおすすめ
- 自作ならライブラリが豊富などという理由からプログラミング言語「Python」がおすすめ
以上のこれまで説明してきた内容を把握しつつ株の自動売買を行ってみてください。そうすれば効率的に資産を上手く増やしていけるでしょう。
それでは最後に、株の自動売買を行う際に気を付けていただきたいことについてお伝えしていきます。
有料の中にも使えるものはいくつかあります。そのため、そういったものを購入することも手なのですが、中にはそれほど有用でないものや、ただ高額な詐欺的なものも。ですから、あまりにも高額なものや中身が良さそうでないものは購入しないようしてください。
また、自作して株の自動売買ソフト作っていく場合などではバックテスト(作成した株の自動売買ソフトが有効かを過去のデータで試してみること)を行いますが、この際に注意があります。
それは、あまりにも過去のデータに合致するような自動売買ソフトを作成しないことです。これは過剰最適化と呼ばれるもので、過去のデータにいくら合致するようにしてもパフォーマンスは向上せず、むしろ落ちてしまうから。そのため、バックテストの結果がよかったとしても一度そうなっていないか検討してください。
これらを気をつけて株の自動売買に一歩踏み出してみましょう。
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