筒形の人工知能搭載のスピーカーで、声をかけるだけで返事をしたり、音楽が聴けたりするスマートスピーカーは最近CMなどでもよく見かけるようになりましたよね。GoogleHomeやAmazonEchoなどから出ているものが話題になっていて、購入を検討している人、あるいはすでに持っている、という人もいるでしょう。
ただ、スマートスピーカーがどんな機能を搭載しているのか全然知らない人も多いはず。音楽をかけたり天気を聞いたり・・・だけではもったいないです。実はスマートスピーカーには、まだまだ皆さんが知らない機能がたくさんあります。つまりスマートスピーカーを使いこなせるようになると、生活のいろんな場面で役立てるに違いありません。
そこで今回は、スマートスピーカーの機能を具体的に知りたい人のためにも、スマートスピーカー(AIスピーカー)ではどんなことができるのかを詳しくお伝えします。
スマートスピーカー(AIスピーカー)とは
まずはスマートスピーカー(AIスピーカー)についてご説明しましょう。
スマートスピーカーとは、人の声を認識してさまざまな質問や要望などに応えてくれる、人工知能搭載のAIスピーカーです。例えば音楽を流すだけでなく、天気予報やニュースを流したり、照明を点灯・消灯したり、アラームやテレビのチャンネル操作までしてくれます。現在日本ではGoogleHomeとAmazonEchoの2種類のスマートスピーカーが販売されています。
スマートスピーカーの機能といえば、なんといっても「音声操作」。これはパソコンやスマホなどの端末機器を使えない高齢者や小さな子供でも、声を出すことができれば操作が可能です。身近なもので説明すると、スマホに搭載されている「OK・Google!」や「Hey・Siri」などと端末に語りかけることで起動する、音声アシスタントシステムです。特別な操作が必要ないというところでは、とても便利ですよね。
またスマートスピーカーはWi-FiやBluetoothを使用して、ネット環境に無線接続することで各サービスを利用できます。つまり音声によって受け取った質問や要望は、インターネットから情報を収集することで回答する仕組みです。
スマートスピーカー(AIスピーカー)を買うときに気を付けておきたいこと
音声だけで生活のあらゆる場面を便利にしてくれるスマートスピーカーですが、ここからはスマートスピーカーを買うときに気をつけておきたいことをお伝えします。
自宅の家電に連携するには、対応の家電が必要
たとえばスマートスピーカーで「電気消して」と話して電気を消してもらう、というのは一度はやってみたいですよね。しかし現在使用している家電とスマートスピーカーが連携できないと、スマートスピーカーを購入して音声で要望を伝えても、家電を操作することはできません。
このためスマートスピーカーと家電を連携可能な状態にするには、対応家電のIoT製品が必要ですので、注意しましょう。そのあたりはIoT製品の説明書に書かれているので、確認が必要です。
音楽を聞きたい場合は、有料のサービスが必要
例えば音楽を聴きたい場合は、音楽ストリーミングサービスに登録することが必要です。月額1,480円のGoogle Play Musicなどの有料加入をしなければ、利用することはできません。スマートスピーカーを買ってからすぐ音楽を聴けるとは限らないのです。
このため自分が使用したい機能が、有料加入が必要なのかどうかを確認してから購入するようにしましょう。
セキュリティシステム・プライバシー保護に気を付ける
スマートスピーカーはインターネットに繋げて情報を提供しているため、プライベート情報が漏洩したりサイバー攻撃を受けたりするリスクがあります。
どんなに稀な例であっても、起こる可能性がゼロではないため、購入前にはしっかりとプライバシー保護に関するチェックを行い、収集するデータの種類や保管方法から削除まで、自分で行えるかどうかなどを理解して、納得してから購入した方が良いでしょう。
具体的なセキュリティ対策をとしては、
- 使わないときは電源を切っておくことで、誤認識を防ぐ
- データの削除を定期的に行うことで、情報が漏れた場合のリスクに備える
- ソフトウェアは自動更新で常に新しいシステムの状態にしておく
などが私たちにできます。
インターネットに繋ぐ端末はスマホであれ、パソコンであれスマートスピーカーであれ、外部からの攻撃や情報漏れに対策をすることは同じです。対策をすることで快適に使用することができますから、購入前から心得ましょう。
Amazon Echoでできることとは
スマートスピーカーのAmazonEchoは、Amazonが開発したAIスピーカーです。AmazonのAIアシスタントのAmazonAlexaに対応することで、音声を認識します。
AmazonEchoは、音声で電気の点灯や消灯などの基本機能を行える他にも、音楽(Prime Music)・朗読(Audible)・動画(Prime ビデオ)の利用ができることが特徴。また、Amazonのサイトからは、声だけでネットショッピングが楽しめます。
また、AmazonEchoを2台以上持っておくと離れた部屋同士での通話もできるようになります。例えばキッチンに置いたAmazonEchoから子供部屋のAmazonEchoに「ご飯だよ、って伝言して」といえば、わざわざ部屋まで子供を呼びに行かなくても呼ぶことができますよね。さらにスマホにAlexaのアプリを入れておくと、この呼びかけを外出先からもできるようになります。
家の中だけでなく外からでも使うことができるのは、とてもありがたいでしょう。
Google homeでできることとは
Google HomeはGoogle製のスマートスピーカーで、Google Homeの音声AIはGoogleアシスタントと呼びます。そのため、呼びかける最初の言葉は、「OK,Google、クラシック音楽を流して」などで起動します。
Googleは検索エンジンが強みであるため、検索機能として地図 (Google Map)・音楽(Google Play Music)・カレンダー(Google カレンダー)などのスマホやパソコンでもお馴染みの機能が音声で使用可能。例えば言葉の意味や音楽の検索などにも使うことができるでしょう。その他もGoogleのそれぞれのアプリと連携、動画はYouTubeに接続できるので便利です。
スマートスピーカー(AIスピーカー)を拡張すると、さらにこんなことができるようになる!
スマートスピーカーは、基本機能だけでも十分に多くのことができますが、加えて拡張機能が搭載されています。特にAmazonEchoは追加可能な機能を外部が開発できるように、無料で開発キットを提供しています。そのため、さまざまな企業などがAmazonEchoに対応できるよう、サービス開発に取り組んでいます。
拡張機能は数が多いため、全部を紹介することはできませんが、例えば「Alexa Skill Blueprints」というサービスを使うと、メッセージが簡単に作ることができます。「誕生日」と話すとお祝いのメッセージが画像と音声つきで送ることができたり、筋トレのときに詳細をあれこれ説明してくれる、ということも。
なお、GoogleHomeも
- レシピアプリをダウンロードすることで、レシピや旬の食材を教えてもらうことができる
- 最新音楽ランキングを教えてもらうことができる
- 子供と英会話ができたり、キャラクターと話をすることができる
など、いろんなことができます。
拡張機能はスマホやiPhoneでいうところのアプリの役割になりますから、必要なものを選んで基本機能にプラスすることで、スマートスピーカーをさらに快適に使いましょう。
さて、今回はスマートスピーカー(AIスピーカー)でできることについてお伝えしました。
- スマートスピーカーの基本的な機能とは、話しかけることで音楽をかけたり天気を教えてくれるなどがある
- スマートスピーカーを買うときに気を付けておきたいことは、セキュリティ対策や有料サービスが必要なこと
- Amazon EchoではAmazonならではの、Google homeではGoogleならではの、それぞれの特徴を持った身近な便利機能がある
- GoogleHomeとAmazonEchoの拡張機能を使うと、お祝いのメッセージが簡単に作れたりレシピなどを教えてくれる
スマートスピーカーは、日本にはまだ普及し始めたばかりのため、対応のIoT家電が少なく、全部そろえるとなるとコストがかかるのが現状です。とはいえ、スマートスピーカー自体の価格は本体で5,000円〜15,000円ぐらいなので、一つ手に入れておくといろんな使い道ができるかもしれません。
もちろん、拡張機能はまだまだたくさんあります。そのため、ぜひスマートスピーカーをあなたの好みに使いましょう。