「おはよう!」の一声でカーテンが開いたり、コーヒーを入れてくれたり、電気をつけてくれたりする生活、便利そうで憧れますよね。このように家電を音声で操作したり、スイッチを押さなくても家中自動で操作してくれるのが「スマートホーム」です。
今、スマートスピーカー・スマートディスプレイの導入によって、「プチ・スマートホーム」を取り入れる過程が増えているとのこと。
我が家もプチ・スマートホーム化を実行していますが、いざやってみると結構便利!
一方で、スマートホームを実際にやってみて不便を感じる点もあります。そのため、この記事はスマートホーム化をやってみたい方だけでなく、スマートスピーカーが欲しい人、あるいは買おうかどうか検討している人にも役立つでしょう。
それでは今回は、「もし家をスマートホーム化したいなら、知っておくべき知識」を実体験を交えながら解説します。
そもそもスマートホームとは
まずは「スマートホーム」とはなんぞや、という点からお話ししましょう。
スマートホームとは、「IoTやAI(人工知能)などの技術を使って、快適な生活を実現した家」のこと。この「快適な生活」として声をかけるだけで家電を操作できたり、センサーが取得した温度や明るさに合わせて自動で家電をオン・オフしてくれる・・・などがあります。
今までの家だと、家電を操作するのにスイッチを探しに行ったり、リモコンを探して個別にボタンで設定する必要がありました。スマートホームなら、家電をまとめて設定しつつ、スマホ一つで操作できます。これなら、とても便利ですよね。
とはいえ、「スマートホームって家をまるっと改造しなきゃいけないんでしょ?」「新しい家電買うお金ないし」という家も多いですよね。確かに、スマートホームをするためには新しく家電などを買う必要があります。しかし、だからといって家電を全て買い換えなくても大丈夫。実は今ある家電で、スマートホームはできます。また、スマートホームを始めるのに、そんなに大きなお金は必要ありません。
そんなスマートホームの始め方について、次でお伝えしましょう。
スマートホーム化するために必要な家電・道具
家をスマートホームにするために必要な家電は、大きく3つです。それぞれについてご説明しましょう。
なんと言っても「スマートスピーカー 」、または「スマートホームハブ」
まず必要なのは、家電に指示を飛ばすためのスマートスピーカー(もしくはスマートディスプレイ)。 これらは「スマートホームハブ」と言って、Wi-Fiを通して出された指示を各家電に出す「中継地点」としての役割があります。
代表的なスマートスピーカーは、以下のような種類があります。
- Google Home mini
- Amazon Echo
- LINE Clova
またスマートスピーカーにディスプレイがついたスマートディスプレイには、以下のような商品があります。
- Google Nest Hub
- Amazon Echo show
- LINE Clova Desk
- Lenovo Smart Clock
※スマートディスプレイの種類については、こちらの記事で解説しています
ただし、値段はスマートスピーカーが4〜6000円なのに対して、スマートディスプレイはだいたい1万円弱。少し値段がするのがちょっと・・・と考える人もいますよね。しかし、多くの方がまずスマートスピーカーを複数台を一気に買わずに、まずは1台から・・・という感じで始めるでしょう。その点を踏まえつつ、スマートディスプレイの方が使える機能がたくさんあることを考えると、個人的には最初の1台はスマートディスプレイを選ぶことをおすすめします。
もちろん、リビングだけでなく寝室もスマートホーム化するなら複数台必要なので、スマートディスプレイ1台とスマートスピーカーを組み合わせるのも一つの手です!
また、スマートスピーカー・スマートディスプレイにはそれぞれの機種でできることがあります。そのため、購入する際には機能や自分が使っている機能の相性の良さなども考慮しましょう。
今ある家電を操作したいなら「スマートリモコン」
スマートスピーカーを買ったら、次に必要なのがスマートリモコンです。もちろん、家にある家電を全てスマート家電に買い換える!と意気込んでいる方もいるかもしれません。しかしそうなると、とてもお金がかかりますよね。
そんな時は、スマートリモコンがあれば今ある家電をスマホで操作できます。スマートリモコンとは、家電のリモコンを集約できるリモコンのこと。スマホで操作できるようになると、外出先でも操作できます。また、今ある家電を音声操作する場合はスマートリモコンは必須です。
※スマートリモコンとはなんぞや?という人はまずこちらの記事へ
値段も1台5~6000円程度なので、スマートホーム化するならぜひ持っておきましょう。
新しく家電を買うなら「スマート家電」
ひと昔前には家電がインターネットにつなげる、という発想はなかったですよね。しかし今では、インターネットにつなげる家電「スマート家電」が続々登場しています。
ちなみに、現在発売されているスマート家電は以下のようなものがあります。
- LED電球:スマホでオン・オフができる
- 冷蔵庫:冷蔵庫の食材をスマホで確認できる
- エアコン:外出先からスマホで操作できる
- ロボット掃除機:外出先から掃除を設定
- オーブンレンジ:レシピに合った加熱を自動で設定
- テレビ:キャスト機能でスマホの画面を同期
こうやって見てみると、かなり種類が多いですよね。
さらにリモコンがなくて、スマートリモコンにもつなげられない・・・という家電もありますよね。そのような場合は、スマートコンセントを使うとオン・オフの設定ができます。ぜひ、ご自身で「どれを自動でコントロールできるようにしたいか」を考えて用意しましょう。
全てをつなぐ「Wi-Fi」
ここまでは「スマートホーム」と聞くと大体多くの人が思い浮かんだものですよね。しかし、一番大事な物を忘れてはいけません。そう、家電をつなぐ「Wi-Fi」です。
Wi-Fiがないと、スマート家電がただの家電になってしまう・・・!
さて、そんな我が家では、家電・道具を揃えて実際にプチ・スマートホーム化しました。次では、その現状についてお伝えします。
我が家もスマートホームしてみた
我が家でも現在一部スマートホームをしています。では、具体的にどんな道具をそろえたのかについてもお伝えしましょう。
音声操作+画面での操作をするために、「Google Nest Hub」を使う
まず音声操作をするためには、スマートスピーカーは欠かせないですよね。しかしせっかく買うなら、少しでも高いものを買ってさらに便利になりたいです。そこで購入したのが、「Google Nest Hub」。
Google Nest HubはGoogleのスマートディスプレイです。スマートディスプレイとは画面がついたスマートスピーカーですが、やはり画面があることで動画やレシピなどの文字・写真も画像で見ることができるので、便利です。
また、スマートディスプレイなら家電を操作するだけでなく、タイマーを音声でセットしたり、レシピを調べることができ、フォトフレームとして活用もできます。このため、台所やリビングで大活躍することは間違いありません。
※実際にGoogle Nest Hubを使った生活を送った様子を記事にしたのがこちら
スマホで操作できるよう「スマートリモコン」+スマート家電を導入
さらにそこから家電を操作したいので、我が家でもスマートリモコンを購入しました。
※実際にスマートリモコンを使った記事はこちら
そこでリビングにある家電の
- 照明
- テレビ
- エアコン
をスマートリモコンに登録、Google Nest Hubと連携して音声操作ができるように設定しました。これなら音声操作もバッチリ。
さらに、寝室ではベッドサイドに置くランプをスマート家電にしました。購入したのはこちらです。
購入の決め手は、現在我が家では+Styleのスマートリモコンを使用していて、同じアプリで操作できることでした。このランプはボタンでも操作はできるのですが、ランプの色を変えたり、ムードによって変えたりできるのはアプリだけです。
また、スマート家電はスマートリモコンを通さなくても音声操作できるので、Google Home アプリに登録すれば
OK,Google. ランプをつけて。
と言えば、点灯します。
我が家で1ヶ月スマートホーム化して、得られた発見とは
さて、先ほどのように準備をしてスマートホーム化をした我が家。そこでの感想についてお伝えしましょう。
音声での操作、やっぱり便利だった
スマートディスプレイ購入前、私は、音声操作はあんまり興味がありませんでした(失礼)。
というのも、自分の家電をスイッチ・リモコンで操作するのに慣れていて、リモコンが見つからない、となっても「まあ仕方ないよな」「なくす自分も悪い」と思っていたので・・・。
しかし、いざ音声操作を導入すると生活が激変。「おはよう」と言えば照明もテレビも両方電源が入る生活はめちゃくちゃ便利でした。今までリモコンをあれこれ使い分けて電源を入れていた手間がなくなったことで、あとはカーテンを開けるだけですぐに朝ごはんの支度に入れます。
朝の支度は時間勝負で、5分の時間すら惜しいですよね。そんな状況だと、音声操作はとてもありがたい存在に違いありません。他にもスマートリモコンと連携して「エアコンをドライにする」「テレビのチャンネルを変える」「テレビの音量を変える」なども音声操作できるようになったので、基本的な操作は音声でできるようになりました。
また、他にもリモコンを探さなくても良い点もメリットです。最初「そんなに音声で家電操作するのって便利なの?」と感じている方でも、実際に音声操作を導入するとその便利さに驚くに違いありません。
まるっと家ごとスマートホーム化すると、さらに効果が上がりそう
我が家ではリビングに1台スマートディスプレイ+スマートリモコン 、寝室に1台スマート家電のランプを設置しています。しかし他の部屋もスマートスピーカーやスマート家電を配置すれば、かなり便利になると感じました。
というのも、今我が家の家電を音声操作できるのは、まだほんの一部。他の部屋に関してはまだスイッチやリモコンを使っているのが現状です。ただ、スマートホームを導入するなら、導入すればするほど便利さを実感できるかもしれません。
もちろん、最初からまるっとスマートホーム化をするのはとてもハードルが高く、「うまく連携ができなかったらどうしよう」と不安になるでしょう。そのため
- スマートスピーカー+スマートリモコンで今ある家電を連携
- スマート家電を買う
のように、順々にスマートホーム化を進めるのがおすすめです。
うちもまだ1の段階ですが、これで2のように進めていきたいなぁ、とは考えています!
スマートホーム化をするときに、気をつけると良い点
では、スマートホーム化をするときにこんな点を気を付けると良いよ!という点について、お伝えしましょう。
セキュリティは万全にしよう
スマートホームで一番気をつけなければいけない点は、セキュリティです。Google系でいうと、Google Homeアプリやスマート家電を操作するアプリのアカウントのID・パスワードが流出しないよう気をつけましょう。
我が家でも特定されにくいパスワードに設定しました!
また、Wi-Fiのパスワードを英数字をしっかり組み合わせ、特定されないようにする対策も必要です。最近ではWi-Fi用のセキュリティソフトも発売されているので、家の回線にぜひ導入しましょう。
操作できるアプリは一つに絞れるように、スマート家電を選ぶ
現在、我が家ではスマートリモコン ・スマート家電を「+Style」を通して操作できるようになっています。しかし、スマート家電を増やす場合、使っているスマートリモコンにそろえてなるべく一つのアプリで管理できるようにする方がおすすめです。
というのもスマートリモコンのアプリ、スマート家電のアプリを別々にすると、連携の際にも管理がめんどうになります。また、何かトラブルがあったときに、家電なのかアプリの連携なのか、どこに原因があるのかわからなくなることも。
我が家は今、「+Style」で管理しているので、今後もスマート家電は+Styleで買った方が良いかな。
音声操作は1回指示を出すだけでは反応しない・・・こともある
便利な家電の音声操作ですが、実は
OK,Google.エアコンをつけて!
と言っても反応しない場合、結構あります。
これはスマートリモコンがうまく反応してくれない場合や、スマートスピーカー側からスマートリモコン側に指示がうまく飛んでいない場合など、様々なことが考えられます。そのため、最初は1回で伝わらないところにもどかしさを感じるかもしれません。なので「スマートスピーカーがうまく動作しない時もある」と少し頭に入れておく必要があります。
この辺りは具体的な解決策はないので、もう1回指示を出しましょう。
ということで、「もし家をスマートホーム化したいなら、知っておくべき知識」を実体験を交えながら解説しました。それでは、今回の内容をざっとまとめましょう。
- スマートホームとは、家電がインターネットにつながっている家のこと
- スマートホーム化を始めるときには、「スマートスピーカー(スマートディスプレイ)などのスマートホームハブ」「スマートリモコン」「スマート家電」が必要
- 実際にスマートホーム化すると、家電の音声操作の便利さを実感する
- スマートホーム化をするときは、まずはリビングなど一部屋ずつから始めるのがおすすめ
- スマートホームをする場合は、セキュリティに気を付ける
- スマートホーム化の時には、スマートリモコンやスマート家電を一つのアプリで操作できるように選ぶのがベスト
スマートホームをするとなると、お金がかかりそうなどでハードルが高そうに感じますよね。しかし、実はスマートスピーカーとスマートリモコンがあれば今ある家電でもスマートホーム化できます。ぜひ、あなたも家電を声で操作する便利さを実感しましょう!