「スマートシティ」って何だろう?その正体と事例を徹底解説! | AIZINE(エーアイジン)
ライフスタイル

「スマートシティ」って何だろう?その正体と事例を徹底解説!

「スマートシティ」って何だろう?その正体と事例を徹底解説!

SFの映画・漫画を見ていると、空飛ぶ車や少し変わった形をした建物などがありますよね。そういう風景を見ていると、果てしなく遠い未来のことのように感じられるかもしれません。

でもそんな「未来の街」の像の一つとして、最近では「スマートシティ」が注目されています。スマートシティとは街全体がIoTによってつながっていたり、エコに配慮した作りになっているだとか。IoTはいまやAIスピーカーやスマート家電などで身近になっていたり、環境問題は温暖化などでずっと話題になっている面があるので、「未来の街」だと感じていたものはかなり身近になってきています。

まえだまえだ
まえだまえだ

つまり、SFで見ていた世界が現実になるのか!時代の進歩ってすごすぎる~。

さらに、スマートシティは日本でも作る構想があります。実際にいくつかの街では実験も行われているので、もしかしたらあなたの住んでいる街もスマートシティになる、なんて日も近いかもしれません。

そんなときのために、ぜひこの記事でお伝えすることを覚えておきましょう。すると「いつの間にか自動運転のバスが走っていた」「ごみ捨てや電気の表示量が出てくるようになった」など、街の中の風景がちょっとずつ変わっていることに気がつくに違いありません。

そんなわけで今回は「スマートシティ」とは何なのか、事例等を見ながら解説しましょう。

まずは「スマートシティ」とは何か、意味を解説

エネルギーのイメージ

スマートシティは人・時代によって若干異なる定義がありますが、大きくまとめると「環境にやさしい都市」「AI(人工知能)・IoTやビッグデータを活用して、地域が抱える問題を解決する都市」のことです。とはいっても、「なんのことやら?」と疑問に感じますよね。

そこで、スマートシティとはどんな意味を持っているのか、いったいスマートシティになると何が変わるのかを詳しく見ていきましょう。

もともとのスマートシティは「エネルギーの効率活用」が目的だった

まず最初にスマートシティという言葉がどうして生まれたのか、を説明します。

スマートシティと似た言葉には「スマートタウン」「スマートコミュニティ」という言葉があるのですが、この言葉はもともと「環境にやさしい街」の意味合いが強いです。その環境にやさしいというのは「電力・エネルギーをもっと効率良く使う」「二酸化炭素の排出量を減らす」という2点が大きく取り上げられています。

地球の資源には限りがありますよね。私たちが毎日使っている電気を作るために使われている石油はあと60年で枯渇すると言われています。そのために風力発電や太陽光発電などの新しい発電元の開発をしていますが、現在の石油による発電にとって代わるにはまだ遠いでしょう。このままでは、電気が使えなくなってしまいます!

そこで限りある資源をより効率よく使うためにリサイクルできるエネルギーを取り入れつつ、町全体でエネルギーをどうやって使うのか、その使い方を考えるようになりました。例えば熱エネルギーを活用して発電する、家庭用で発電した電気を蓄電池にためておく、などなど。そうして工夫して作られた街のことを、最初は「スマートコミュニティ」という名前が付きました。

やがてAI(人工知能)や物同士をインターネットでつなぐIoTの技術が発達することによって、データのやりとり・分析ができるようになりました。例えば私たちの位置情報などのデータを集めて、AI(人工知能)で分析することによって自動運転のタクシーを配車するな、などの新しいサービスを作るのにつなげていくようになります。

またIoTでデータを街中で共有することによって、どこにエネルギーを消費するべきかなどの効率化ができるようになりました。

こうしてスマートコミュニティという言葉と同じような意味で「スマートシティ」が生まれ、その意味も「環境にやさしい街」から環境にやさしいだけでなく「最先端技術を使って、その地域の課題を解決する街」に変わっていきました。

まえだまえだ
まえだまえだ

その昔、大学で街づくりについて少し学んでいたことがあったのでこれは気になる・・・!スマートシティはまさに、新しい街づくりの形なのかも。

スマートシティが目指しているもの

とはいえ、私たち一般人の目線からすると「スマートシティができることで何かいいことがあるの?」と疑問に感じますよね。スマートシティではスマートコミュニティで行われていた「エネルギーの有効活用」の他に、次のようなことを目指しています。

  • 交通機関がより快適になる:自動運転のバス・タクシーなどで渋滞が解消されたり、今まで運転に使っていた時間を他の時間に使うことができる
  • 水や緑と触れ合える環境ができる:緑を含めた街づくりで、二酸化炭素の排出を防ぎつつ空気をきれいにすることができる
  • ごみ捨ての効率化:ゴミ捨て場がいっぱいになったときにセンサーが感知した後に収集することで、いつもきれいな街になる
  • キャッシュレス化:顔認証による決済システムの導入などで、現金を持ち歩く必要がなくなる
  • 災害への対策を万全に:非常用の発電機や備蓄倉庫・避難場所を設置・整備することで災害がきても安心

ざっくりいうと、スマートシティの意味は環境に配慮しつつも私たちが少しでも住みやすい街のシステムを作ることです。

まえだまえだ
まえだまえだ

自動運転の車の開発や、キャッシュレス決済のニュースをよく見るけれども、こういう形につながっていくのかと思うと納得する。

そして、スマートシティを作ろうとする動きが積極的になっているのが実は「官公庁」。なぜ国が積極的になっているのか、それには「スマートシティ官民連携プラットフォーム」が大きく関わっています。次では、その言葉の意味について解説しましょう。

スマートシティを支える「スマートシティ官民連携プラットフォーム」とは?

コミュニティのイメージ

スマートシティ官民連携プラットフォームとは、スマートシティを作っていく上での自治体や民間の企業・研究機関等との連携を強くするために作られた「場」です。現在、内閣や省庁はもちろんのこと、地方公共団体は112団体、大学・研究機関は43団体、民間の企業は304団体所属しています。

簡単にいうと、国から「スマートシティを作って!」と言われても、どうすれば良いの?最先端の技術とか何があるの?などととまどいますよね。そこで、スマートシティ官民連携プラットフォームという場を使うことで自治体が最先端技術の開発を行う企業や研究機関とつながり、一緒にスマートシティを作っていけるようになりました。

スマートシティ官民所属プラットフォームに所属することで主に得られるメリットとしては、

  • 会員となった企業が、内閣からのスマートシティ化の支援がある
  • 共通の課題があったら、分科会で課題を共有するので解決しやすくなる
  • 企業同士や企業・自治体とのマッチングがしやすくなる
  • メルマガ、カンファレンスなどで情報発信がしやすくなるので、今他の地域がどんな取り組みをやっているのかが見える

などがあります。わかりやすくまとめると、「国だけでなく、企業同士・スマートシティ化を進める地域同士で問題を共有して、解決が早くなる」「スマートシティをやりたい地域と企業のマッチングがスムーズになる」などが主な目的になります。このような連携があるからこそ、スマートシティを作ろうという構想が次々に出てくるのです。

そんなスマートシティ官民連携プラットフォームを活用しつつ、これまでどんなスマートシティができてきたのか見てみましょう。

これまでのスマートシティ(スマートコミュニティ)構想

大阪府・京都府・奈良県にまたがっているけいはんな学研都市では、情報技術や地球環境の研究所が多く集まっています。この地域ではエネルギー消費量の「見える化」プロジェクトを行っていて、電気やガスの使った量を見えるようにするのと同時に、家の二酸化炭素の排出量に応じて「エコポイント」を与えています。この「エコポイント」は買い物でも使うことができるので、ちょっとでも家計の節約にしたい!という人でもがんばれますよね。

その他にも地域でのエネルギーの管理システムを作り、太陽光発電で作った電気や余った電気を蓄電池にためて使う等の効率的な使い方をできるようにしました。街中でも電気自動車を導入し、充電スタンドもばっちり設置しているのだとか。
まえだまえだ
まえだまえだ

家庭からエコをとりいれる試みだと、電気の無駄づかいにも気をつけなきゃ!ってなりますよね。あっ、エアコンのつけっぱなしは良くない!とか。

また奈良県橿原市では、街中の自動販売機に無線LAN基地局、カメラ、画像認識、ICカードリーダーなどの機能を盛り込みました。この機能を使って、盗難防止などの防犯・いざというときの災害への対応に使えるようにしました。

また同時に、自動販売機で買った記録や前を通った記録などを管理するようにしました。これによって人の動きを追うことができるので、例えば認知症の患者さんが施設からいなくなってしまったときに探しに行くことができる、などで活用できるでしょう。さらに地域の住民にはICカードやバイタルセンサーを配って、健康情報を集めるようにしして、このICカードを自動販売機にかざすと、なんと自分の健康の状態やその日歩いた歩数が出てくるのだとか。

まえだまえだ
まえだまえだ

自動販売機、こんなに機能が充実するものなのか。もし自動販売機に健康状態が出てきたら、「今日ちょっとがんばったからコーラ買おうと思ったけど、最近運動していないからやめておこう・・・」となってしまうかもなぁ。

現在進行中のスマートシティ化計画・都市

「いやでも、スマートシティなんてちょっと進歩している街だけの話でしょ?」とまだ信じられない人もいるでしょう。実はそのほかにも、スマートシティ化に向けてさまざまな自治体が取り組みを始めています。2019年春に国土交通省が「スマートシティモデル事業」を行う自治体を公募したところ、多くの自治体が応募しました。

実際にスマートシティの「先行モデルプロジェクト」として構想を立てつつ、新しい試みを行おうとしているのが以下の地域です。

  • 北海道札幌市:健康のデータや地下・地上の人の流れを分析しつつ環境を含めて「歩きたくなる街づくり」として都市空間を整備
  • 秋田県仙北市:AI(人工知能)やロボットを取り入れた街づくり。ドローン使って農業の生産性を向上
  • 茨城県つくば市:バスにおいて顔認証のキャッシュレス決済、自動運転のシャトルバスを導入
  • 栃木県宇都宮市:イベントで顔認証技術を使って人の流れを把握しようと実験
  • 東京都千代田区(大手町・丸の内・有楽町地域):災害時の情報をHPで発信、清掃や警備などのロボットを導入
  • 東京都江東区(豊洲地域):住民からのSNSをAI(人工知能)で分析、防災情報の発信やAI(人工知能)による防災訓練を実施
  • 埼玉県毛呂山町:「停電しない街」を目指し、下水から発生する熱を利用した発電を開発・蓄電池の設置
  • 静岡県熱海市・下田市:3次元での情報データベース「VIRTUAL SHIZUOKA」で様々な情報の連携
  • 静岡県藤枝市:位置情報からの子供の見守りサービスの提供
  • 愛知県春日井市:バス以外でも、自宅からバス停・施設までの短距離移動に自動運転の車両を導入・自動運転の相乗りタクシーの導入
  • 島根県益田市:農業における鳥や動物による被害を防ぐためのIoTにつないだセンサーを導入
  • 愛媛県松山市:街の中心市街地の一部でカメラのセンシング技術を使って、交通・観光等の行動を分析

まとめると、現在どの都市も「試行錯誤中」「データを集めている最中」ですがスマートシティ化の第一歩を踏み出しています。またその他に、国土交通省が「スマートシティモデル事業」を立てている都市は以下となっています。(2020年1月現在)

・宮城県仙台市
・東京都大田区(羽田)
・埼玉県さいたま市
・埼玉県川口市
・神奈川県川崎市(新百合ヶ丘地域)
・神奈川県横浜市(みなとみらい地域)
・神奈川県横須賀市
・群馬県前橋市
・茨城県守谷市
・愛知県岡崎市
・三重県四日市市
・岐阜県岐阜市
・長野県伊那市
・福井県永平寺町
・新潟県新潟市
・大阪府大阪市(梅田駅北地域)
・兵庫県加古川市
・岡山県倉敷市
・広島県呉市
・広島県庄原市
・広島県福山市
・徳島県美波町
・愛媛県新居浜市
・香川県高松市
・福岡県飯塚市
・熊本県荒尾市
・宮崎県串間市
・長崎県島原市

この市町村の名前を見て、もしかしたら「あれ、うちの近くじゃん!」と感じた方もいるかもしれませんよね。もちろんどの地域もまだまだ計画段階・または様々なデータを集めている段階ですが、スマートシティはあなたの街にもできている可能性があります。

それでは、そんなスマートシティの中でもすでに実験段階に来ている街についてお伝えしましょう。

日本のスマートシティの構想の代表事例:柏の葉スマートシティ

大学や研究機関のイメージ

千葉県柏市にある「柏の葉スマートシティ」は、今日本で唯一スマートシティ構想が実現しています。つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅を中心に半径2km圏内をスマートシティとして、AI(人工知能)やIoTを取り入れた街づくりを進めています。

柏の葉キャンパス駅周辺には東京大学柏キャンパスと千葉大学柏の葉キャンパスがあり、環境づくりや先端技術などの最先端の研究を行っています。このため、駅や施設に情報が集まりやすい特徴を生かしてスマートシティを作ろうというのがコンセプトです。

まえだまえだ
まえだまえだ

確か7~8年前ぐらいに柏の葉スマートシティのあるところに行きましたが、そのときはまだまっさらな土地だなぁ、という印象がありました。まさかこんな近未来のようなことを行っているとは!

実際に行っている取り組みは

  • 柏の葉キャンパス駅~東京大学柏キャンパスの間で自動運転バスの走行(現在は実証実験段階中)
  • 家庭でも二酸化炭素の排出量を見ることができ、減らした量に寄ってエコ家電を買うのに利用できる「エコアクション・ポイント」の導入
  • 街にIoTセンサーを設置、気温・湿度の観測から住民へのサービスへの活用を目指す
  • ららぽーと柏の葉にて「Let’s サイネージ(コードが印刷されたチラシをかざすと情報が表示される)」「インフォスコープ(AR・拡張現実を使った建物情報の表示)」「スマートパーキング(駐車位置を車ごとに管理するサービス)」を試験的に導入

などがあります。もちろんこの取り組みによって住んでいる人がどう感じるのか、また生活にどんな変化があるのか楽しみですよね!

日本のスマートシティの構想の事例:静岡県裾野市

車が行き来するイメージ
最近スマートシティに関することで大きなニュースになったのは、トヨタ自動車が自社の工場の跡地を使って次世代のスマートシティ「ウーブン・シティ」を作ることです。広さにして東京ドーム15個分になるこの土地には、トヨタの従業員など2000人ほどが住む予定とのこと。

※町全体のイメージはこちらの動画を見ていただくとわかりやすいでしょう

Woven Cityイメージビデオ
ウーブンシティでも、燃料電池や太陽光発電を利用するなどエネルギーの有効活用を目指す予定です。実際に街全体は「車が走る道路」「自転車や原付のバイクなどや歩行者が通る道路」「歩行者専用道路」の3つに分けつつ、完全自動運転の車も車道を走るのだとか。

また、AI(人工知能)の自動運転車両である「e-Palette(イーパレット)」が本格的に活用されるようになります。もともと「e-Palette(イーパレット)」は2020年開催予定の東京オリンピックでも自動運転バスとして利用される予定ですが、ウーブン・シティではバスだけでなく移動するお店、配達システムをすべて任せる方針です。

つまり自動運転の車が街中をすいすい回っている、という光景が見ることができるでしょう!

まえだまえだ
まえだまえだ

先ほどの柏の葉スマートシティは住む人に密着した身近さがあったけど、静岡のスマートシティはなんだか近未来感があってすごい!

今後のスマートシティはどんな形になるのか?

環境にやさしく過ごしやすい街のイメージ
このように、日本でも次々にスマートシティの構想を実現しようとしています。そうなると「自分が住んでいた街がなんの変哲もないところだったのに、いつの間にか近未来のような街になっていた」という日も近いかもしれません。

そして、今後のスマートシティはさらにすごい発展を遂げるかもしれません。それを海外のスマートシティや他の構想を見ていきながら、予想しましょう。

砂漠の真ん中にあるスマートシティ「マスダールシティ」

アラブ首長国連邦にあるアブダビには、砂漠の真ん中にスマートシティの「マスダールシティ」があります。ここはなんと「二酸化炭素排出量ゼロ」を目指しているのだとか。

アブダビは気温が上がると50℃ぐらいになります。当然、それだけ暑いと外に出ることもきついですよね。そこでマスダールシティでは、建物が折り重なる構造になるようにして日影ができるようにしました。また中庭に「ウインドタワー」を作って、センサーを使って効率的に風を取り込むようにすることで、街全体の気温を下げることに成功しました。

また外から自動車が入ってくるのを禁止して砂漠からの熱風が入るのを防ぎつつ、街中は自動運転の車で移動できるようにしました。もちろん電気自動車なので、排気ガスはありません。環境にも優しく、私たちもスムーズに移動できるので快適でしょう。

さらにマスダールシティでは、太陽光発電パネルや太陽熱で温められる温水器を設置しました。これもまた、スマートシティの目的である「エネルギーの有効活用」に当てはまりますよね。

まえだまえだ
まえだまえだ

そういえばこの「マスダールシティ」の写真を六本木ヒルズの森美術館で開催している「未来と芸術展」で見て「すごい~!」と感心しました。

マスダールシティはまだ完成度が5%ぐらいではありますが、今後どのように進化していくのか期待しましょう!

スマートシティから「スーパーシティ」へ

このように、環境への配慮だけでなくAI(人工知能)やIoTの活用が今よりも加速されることによって、さらに発展した「スーパーシティ」ができるかもしれません。

内閣府が出した「【スーパーシティ】構想について」によると、スーパーシティの意味とは次のようなことが実現した街です。

  1. 「公共交通」「物流」「支払い」「行政」「医療・介護」「教育」「水・エネルギー」「環境・ゴミ」「防犯」「防災・安全」において、5つ以上でスマートなシステム作りが行われていること
  2. 2030年頃に実現される未来社会での生活を加速実現する(域内は自動運転の車のみ、現金取り扱い・紙書類がなくなる)
  3. 住んでいる住民が地域社会作りに参加できるように、ネットワークを利用する

つまり先ほど上げたそれぞれの都市のスマートシティ化の実験をそれぞれ組み合わせつつ、今度は住んでいる私たちが積極的にこのシステムを使っていくことが目標とされています。

スマートシティとの違いとしては、スーパーシティはただ最先端技術の実験の場となるだけではなく「暮らし」により近づけた形にしていくこと。つまり街に住んでいる私たちが、最先端の技術を身近に感じるだけでなくうまく使っていくことがポイントになってくるでしょう。

実際に中国の杭州市では中国の大企業である「アリババ」と連携し、スマートシティ化を進めています。主に交通違反や渋滞の対策にAI(人工知能)を使いつつ、無人コンビニも導入する、街全体でAI(人工知能)を活用しています。

※中国の無人コンビニについての記事はこちら

またスペインのバルセロナもスマートシティが進んでいて、IoTでデータをやり取りすることによって、水の資源や街灯の明るさ、ごみ収集などの効率化を図っています。例えば道路に速度を感知するセンサーを入れて、それと信号を連動させることで交通事故を減らすこともできました。

※実際の街の風景はこちらをご覧ください

【JETRO】バルセロナに見るスマートな街づくり ‐官民連携で挑む新たな市場‐

つまり、街がスーパーシティになっていくことによってAI(人工知能)やIoTが使いこなせるようになるに違いありません。今まではAIスピーカーやスマート家電、はたまたロボットなどで「技術の進歩ってすごい!」と感心していたかもしれませんが、これからは街全体で、その最先端技術を体感することができるでしょう。

まえだまえだ
まえだまえだ

街づくりの今後が楽しみになってきました!!

まとめ

さて、スマートシティの正体を事例を見ていきながら解説しました。それでは、今回の内容を振り返りましょう。

  • スマートシティとは「環境にやさしい」「AI(人工知能)やIoTなどの先端技術を使いながら、住みやすくなった街」の意味がある
  • 今、「スマート官民連携プラットフォーム」を使いつつ徐々にスマートシティ化の構想を立てている
  • 実際に千葉県柏市の柏の葉スマートシティができていて、街全体でエネルギーの効率的な活用を試みている
  • トヨタ自動車が近未来のようなスマートシティを作る計画がある
  • 今後は「スマートシティ」がさらに進化して新しい形になっていたり「スーパーシティ」という名前になっているかもしれない

つまりスマートシティとは、環境に配慮しつつも私たちの生活をより便利にしてくれるでしょう。もちろん今は官公庁や行政が積極的に「スマートシティ」を作っていこうとあれこれ取り入れていますが、もしかしたら今回お伝えしたような実験があなたの街にも取り入れられることがあるかもしれません。

そうしたときに、AI(人工知能)やIoTなどの技術について何も知らなかった!だと慌ててしまいますよね。まずは身近なところからAI(人工知能)に触れてみたり、少しずつ知識を身につけましょう。

参考元
スマートシティ(Smart City) とは
街をサンドボックス化する、中国・杭州のスマートシティ
スマートシティの実現に向けて【中間とりまとめ】
スマートコミュニティとは
スマートシティ・スマートコミュニティとは
スマートシティ官民連携プラットフォーム
スマートシティ官民連携プラットフォーム 会員一覧(全473団体)
IoTを活用したスマートシティとは?事例や課題を徹底解説!
柏の葉スマートシティの絶え間ない実践から創造する世界に先駆けた課題解決の先進モデル
静岡県内に「スマートシティー」…トヨタ従業員ら2千人居住を想定
トヨタ、静岡・裾野に「つながる」スマートシティ“Woven City(ウーブン・シティ)”建設へ【CES 2020】
柏の葉キャンパス駅・東京大学 柏キャンパス間の公道で 「自動運転バスの営業運行実証実験」を開始
トヨタが実験都市「ウーブン・シティ」を静岡に開発へ、ロボットやAI技術を駆使した“スマートシティ”
スマートシティプロジェクト箇所図
スマートシティ 報告書 ―事業機会としての海外スマートシティー
砂漠のなかに生まれた近未来都市「マスダールシティ」
日本の未来を描く「スーパーシティ」構想とは?TISが目指すスーパーシティ
最先端ユビキタス技術を活用した 顧客・来街者向けサービスの試験運用開始
けいはんな学研都市 エコシティの実証プロジェクトが本格化
日経コミュニケーション編「成功するIoT」日経BP社
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「トコトンやさしい スマートコミュニティの本」日刊工業新聞社
トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました