いま日本では少子高齢化が加速度的に進み、高齢者の介護が大きな課題となっていることはご存知の方も多いですよね。家族による介護には限界がある、介護士の数が足りないなど、介護の担い手不足が深刻な問題となっています。
そんな現状を打開するために今注目されているサービス、それが「スマート介護」と呼ばれるものです。「スマート介護」というくらいですからやはりAI(人工知能)やIoTなどのITテクノロジーを駆使して介護をサポートしようというものなのでしょうか。
果たしてこの「スマート介護」、大きな問題を抱える介護の現場にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。今回は、今話題の「スマート介護」について詳しくご紹介します。
まずは「スマート介護」について解説
プラス株式会社が提供する、介護に関する2万点以上ものアイテムを取りそろえたカタログサービス、それが「スマート介護」です。
「スマート介護」の便利な使い方とは
介護の現場は非常にセンシティブなものですから、実際に使ってみて、購入を決められるのは大きなメリットなのではないでしょうか。
スマート介護で買えるもの「介護ロボット」を買うことができる
先ほどもご紹介したように「スマート介護」では、介護に関するさまざまなアイテムを購入することができます。中でも、今大きく注目されているのが介護ロボット。
ひと言で「介護ロボット」と言ってもその種類や用途は非常に多岐にわたります。ここでは、「スマート介護」で購入することのできるロボットたちをご紹介しましょう。
見守り支援ロボット
介護を必要とする高齢者の中には、常に目を離せない状況にある方も少なくないといいます。
そこで必要とされるのが見守りを支援するロボットたち。
服薬支援ロボット
介護施設等を利用する高齢者の方の多くは、薬の服用を伴っていますよね。ですから薬の飲み忘れや飲み間違い、飲みすぎなどは注意すべき大きな問題です。
移乗アシストロボット
移乗アシストロボットとは車いすからベッド、ベッドから車いすなどの間を自力で立つことができない方が乗り移るのを支援するロボット。
コミュニケーションロボット
コミュニケーションロボットは文字通り、会話のやり取りをとおして、高齢者の方に安らぎや癒しなどを与えるロボットのことです。
介護ロボットを使いこなすには、「スマート介護士」の資格を取るのがおすすめ
このように、「スマート介護」では、さまざまな役割を持つロボットを購入することができます。でも、あらゆるロボットを効果的に、正しく使いこなすためにはやはりある程度の知識は必要ですよね。
このスマート介護士資格が創設された背景には、もちろん慢性的な介護人材の不足があるのですが、もうひとつの背景として、「介護ロボットなどの最新技術を導入したものの利用する介護士の知識が乏しく十分に活用できず持て余している施設が多い」という現状があります。
せっかくの便利な技術も運用するノウハウがなければただのがらくたになってしまいますよね。
こうした現状を打破し、各介護現場で介護ロボットや介護センサーなどを活用する技能と知識を持った人材を確保するためにスマート介護士の資格が創設されたというわけです。
⑤2020年度・スマート介護士の資格試験日程・内容・合格率
さて、そのスマート介護士の詳細ですが、スマート介護士の資格試験は概ね年2回のペースで実施されています。
第3回の試験日程は2020年2月9日(日)に開催されることが決まっていますが、残念ながらこちらはすでに申込受付が終了。ですが、まだ正式な日程は発表されていないものの、次回第4回はおよそ半年後の2020年8月ごろに行われる可能性が高いでしょう。
- 介護ロボット概論
- 介護基礎論
- 介護オペレーション基礎論
- 介護ロボットの評価論
- 介護ロボットの導入と運用の実践
- 介護業務支援システムの導入
しかしスマート介護士試験の合格率については、Basic、Expertともに公開されていません。ただし、合格基準については「概ね正答率70%以上」となっているので。問題の難易度や受験者の学習レベルによっても多少変動することでしょう。
今回は、いま介護業界で話題になっている「スマート介護」と「スマート介護士」について詳しくご紹介してきました。人手不足の深刻な介護業界において「スマート介護」のようなサービスはまさに救世主と呼べるのではないでしょうか。
介護職員の入所者に対する虐待などの問題も、根本的には人材の不足による介護士ひとりひとりへの精神的負担が大きすぎるという点や、待遇面での不満などが考えられます。介護ロボットや介護センサーなどの最新の技術を積極的に取り入れることで、介護士の負担を軽減させ、働きやすい環境を構築することが、今の介護問題を解決する糸口になるのではないでしょうか。
介護職についている方、介護業界に興味のあるという方はぜひ「スマート介護士」資格を取得して、介護の世界での活躍を目指してみましょう。