ビジネスシーンのコミュニケーションツールとしては「Slack」が注目を浴びています。Slackはアメリカでリリースされ、今では世界100か国以上で使用されるまで拡大しています。日本でも導入する企業が増加し、特にIT企業での導入率は非常に高く、皆さんの企業や取引先の企業がSlackを使っている、なんてことがあるかもしれません。
そんなSlackですが、メッセージやメンションなどの使い方がわからないとなると業務に支障をきたしますよね。仕事において不可欠である同僚や上司などとのコミュニケーションを助けるためのツールの使い方でつまずいてしまうと仕事にならないでしょう。
Slackは基本機能のメンションやメッセージなどといった機能だけでなく使う際のマナーなど注意する点がいくつかあります。これらの機能を使いこなしさえできれば送る側も受け取る側もスムーズにコミュニケーションを取ることができ、より仕事がはかどるお助けツールとなるに違いありません。
そこで今回は、Slackをマスターするべくメンション・メッセージなどの基本機能、また気を付けるべきマナーなど一挙に解説しましょう。
そもそもSlackとは、他のチャットツールとどう違うのか
Slackとは、2013年8月にアメリカでリリースされたビジネスシーンに特化したコミュニケーションツールとして誕生しました。2018年には世界100か国以上で使用され、日本でも50万人以上が使用するぐらい人気のツールへと成長しています。
特にIT業界の企業で必須と言われるぐらい重宝されており、実際にどんな特徴があるのか、またその他のチャットツールとは一味違う特徴を解説します。
- チャットツールならではのリアルタイムのコミュニケーションが可能:1対1でもチームでもストレスなくコミュニケーションをとることができる可能
- 環境を選ばず利用可能:スマホ、パソコン、タブレットでも利用できるので出先でも気軽に使用できる
- 履歴を確認可能。検索も簡単:今までのチャットツールにはなかった履歴の検索機能がついているため仕事の過去のやり取りを簡単に確認できる
- 画像など様々な種類のファイルを共有可能:写真だけでなくExcel、ワードなど仕事に不可欠なツールを送付可能なため、ファイルを送れる
- オリジナルの絵文字など使用可能:仲間と楽しくコミュニケーションを取れる
- 他のSNSと連携できる:SNSやメールの通知をSlackにまとめられる
つまり、コミュニケーションツールとしてのパフォーマンスが優れており、いつでもどこでも手軽に利用できるツールでしょう。
Slackのメンションの種類
それではSlackの基本機能であるメンションについて解説します。メンションとは特定の人にメッセージを読んで欲しいときに使う機能です。
そんな便利なSlackのメンションですが、いくつか種類があり、それぞれ伝えたい内容、伝えたい人によって選択し、円滑にコミュニケーションをとれるように使い分けましょう。
- 特定の人(一人)だけに送る
- オンラインのメンバーだけに送る
- チャンネルに所属しているメンバーに送る
- ワークスペースにいるメンバー全員に送る
- 自分に送る
それでは実際にそのSlackのメンションをどのように使用していくのかメンション機能を使う方法を解説します。
Slackのメンション機能を使う方法
Slackのメンション機能をマスターできると業務でのコミュニケーションが円滑になり、業務の生産性を期待できるでしょう。それではメンション機能を使う方法を解説します。
メッセージ内でメンションを使う場合、メッセージ作成時に@マークの記号を入力し、その@マークの記号のあとに何を入力するかでメッセージの送付先を限定することが可能となります。それぞれ内容を説明した上、使用例も紹介します。
- @〇〇(○○は名前):メッセージを送りたい相手に対し名前の前に@を付けて送ることで特定の一人だけに送付可能。
ex.)@〇〇:今忙しいですか?? - @here:チャンネルにおいてオンラインのメンバーだけに送る
ex.)@here:休憩いける人から行ってください。 - @channel:チャンネルに所属しているメンバーだけ特定して送付。
ex.)@channel:このプロジェクトが終わればみんなで飲みに行こう。 - @everyone:ワークスペースにいるメンバー全員に送る
ex.)@everyone:明日は創立記念なので10時には集合してください。 - @me:自分に送る
ex.)@me:今日の17時からミーティングを忘れないこと(メモ書きとして使用)
つまり@マークのあとに対象を記載するだけで、特定のメンバーへ送付することができます。これなら非常に便利ですよね。
Slackのチャンネル・ワークスペース・メッセージってどう使うの?
Slackにはメンション以外にも便利な機能であるチャンネル、ワークスペース、メッセージ機能がついています。それではそれぞれ説明しましょう。
チャンネル
チャンネルとは仕事におけるチーム、プロジェクト別と言った様に小さなグループを作ることができます。メンバーは必要に応じて参加、また退出が可能。
パブリックチャンネル
メンバー全員が参加できる全員に公開されているチャンネル。気軽に誰でも自由に利用できる共有のチャンネルです。
プライベートチャンネル
限られたメンバーのみが参加できるチャンネル。例えば極秘のプロジェクトなどの会議用として使用可能です。
ワークスペース
ワークスペースとは組織や会社などグループ全体を表します。つまりワークスペースとは会社全体のチームなど広範囲のグループを指し、会社全体への連絡や意見交換の場として活用できるでしょう。
メッセージ
Slackで欠かせない機能、メッセージは基本動作となります。メッセージ「作成する」ボタンを押せばメッセージ入力画面へ切り替わりメッセージを送付できます。基本的には通常のメールやLINEなどの動作と類似しているので、操作に手間取ることは少ないでしょう。
その他の便利なSlackの機能
Slackにはメンションやチャンネル、ワークスペースなどのほかにも機能が満載です。
高度な検索機能
ファイルやメッセージをたくさん送っていると、例えば「あのメッセージはどこにあったっけ?」など探すのが大変ですよね。そんな時に、検索機能を使います。Slackはチャンネルの速度が早いので、これなら簡単に見つけることができるでしょう。
送ったメッセージを編集、削除が可能
日々のやりとりで誤字脱字を0にするのは困難ですよね。例えば上司への連絡で誤字脱字だらけの分を送付してしまっても大丈夫。Slackなら、すぐに修正可能です。
絵文字やスタンプでアクションできる
会社の同僚や上司と言えど時にはくだけたコミュニケーションを取りたいですよね。場を和ます意味でも絵文字やスタンプは有効と言えるでしょう。
ビデオ会議の開催が可能
チャットだけでは伝えられない内容、映像、イメージは業務上、突発的にでますよね。そんな問題にもSlackeはビデオ会議機能が付いているので問題ありません。
他のSNSや便利なアプリと連携することが可能
連携できるアプリの一例としてGoogleドライブ、Drpobox、Skype、Twitterなどが挙げられます。Slackと連携することで一括管理をすることができるでしょう。
知っておきたい、Slackを使うときのマナー
Slackは便利なコミュニケーションツールではありますが、ビジネスで活用するツールなので気を付けておきたいマナーを解説します。
メッセージを送る際は多くの人に読まれることを意識する
Slackを利用する際、多くの人に読まれる可能性が大いにあります。それゆえに最低限のビジネスマナーとしてプライベートの内容や誹謗中傷など盛り込むことは良くありません。それらを意識してメッセージを残すことにしましょう。
相手のステータス状況に配慮する
どうしても急ぎの状況で連絡を取りたい時はありますよね。コミュニケーションツールなのでメッセージを送りたいときに送るというものではなく、相手のステータス状態で仕事状況、もしくは不在なのかなど把握することができるので十分に配慮した対応を心掛けることが大切です。
自分のアバターは認識してもらいやすいものにする
自分のプロフィール写真や名前などカスタマイズすることができますが、好きなアニメのキャラクターであったり、好きな芸能人の画像を使うのではなく、あくまでビジネス向けツールということを踏まえて、自分だということを認識してもらえることに気を付けると良いでしょう。
メッセージの間違いは仕方ないので多少許す
メッセージのご送信、誤字脱字など仕方がないですよね。他人のミスに寛容になることはもちろんですが、自分のミスがわかれば修正機能があるので上手に活用しましょう。
さて、今回はSlackをマスターするべくメンション・メッセージなどの基本機能、また気を付けるべきマナーなど一挙に解説しました。
それでは内容を振り返りましょう。
- Slackとは、2013年8月にアメリカでリリースされたビジネスシーンに特化したコミュニケーションツール
- Slackの特徴として「1対1でもチームでもストレスなくリアルタイムでのコミュニケーションが可能」「パソコン・スマホ・タブレットなど環境を選ばず利用可能」などの特徴がある
- Slackには「@〇〇(○○は名前)」「@here」「@channel」「@everyone」「@me」などのメンションの種類がある
- Slackはメンションの他に、チャンネル、ワークスペース、メッセージなどの機能がある
- Slackには送ったメッセージを編集、削除絵文字やスタンプビデオ会議の開催他のSNSや便利なアプリと連携などの機能がある
- Slackを使うときは、配慮をしっかり心がける
Slackのメッセージやメンション ・ワークスペースなどを使いこなすことができれば業務を円滑に進めることが期待できるでしょう。
次代の最先端を走るIT業界で最も使われているコミュニケーションツールだけに、今後の日本の企業でも展開されていくに違いありません。もしあなたの会社でSlackを使用していないのなら今から勉強しておいた方が良いかもしれません。