今や本やテレビ、インターネットなどあちこちで見かけるようになった「シンギュラリティ」という言葉、実は未だにピンと来ていない人が多いですよね。「そもそもシンギュラリティとはなんなのさ?」「2045年なんてまだ先のことだから自分には関係ない」「なんだかあーだこーだ話があるけど正直よくわからない」と考える方も多いはず。かくいう私もAIZINE編集部に入ってから1年が経ちますが、その実態を未だにつかめないまま。
例えば本を読んでいてシンギュラリティとは何か、起きた後の未来では「寿命が半永久的に伸びる」ということが起きると予想があっても、それはまだまだ未来の仮定上でのお話。実際「じゃあ私たちの生活でなんか変わることあるの?」と疑問を持つ人が多数なはず。まだまだ身近で何が起きるのか、イメージしにくい部分もありますよね。
そんな中で、私たちのような一般の人々が「シンギュラリティとは」をあれこれ考えるイベントがありました。しかもイベントでの話では、シンギュラリティが2030年に起きているかもしれない、とのこと。そのイベントであれこれ聞いているうちに、シンギュラリティとは何なのか、私たちの身近なところで何が起きるのか、少しでもイメージできるようになるかもしれません。2030年は(特に何もなければ)私も生きているはず、これを知っておけば未来に対して何ができるのか、ちょっと考えるヒントになるはずです。
そんなわけで今回は、「シンギュラリティとは何なのか、もしシンギュラリティが実際に起きたら、私たちの生活にどんな変化が起きるのか」を専門家の人々に聞いてみました。
シンギュラリティサロンの登場人物は個性豊かだった!
今回私が参加したイベントは、「078」の中の「シンギュラリティサロン特別編 「シンギュラリティが来ることを前提とした一歩進んだシンギュラリティの話」です。まず、このイベントの内容について簡単にご紹介しましょう。
このイベントでは、シンギュラリティとは何なのか、シンギュラリティが私たちの生活にどんな変化をもたらすのか、それに対してなにか対策があるのかどうかを大学教授・エンジニアを含めた4人が議論していきます。その今回の登場人物(登壇者)はこちら。普通に紹介しても堅苦しくなりそうなので、あえてドラマの登場人物風に紹介しましょう。
神戸大学名誉教授 松田卓也先生
天文科学者であり、宇宙物理科学者。もともとSF映画からAI(人工知能)に興味を持つようになり、そこから専門家だけでなく私たち一般の人たちにも「シンギュラリティ」のイメージを変えることを目指してシンギュラリティサロンを始めた。今回は「シンギュラリティとは何なのか」について話す。
「シンギュラリティを実現するAI(人工知能)は日本から生まれる」と強く主張している。また、天文・宇宙を専門にしているので「宇宙人はいるはずなのに、宇宙人とまだ遭遇できていないのは、実は宇宙人がシンギュラリティを起こしてしまって、地球に対して興味がなくなってしまったのではないか」という仮説を持っている。
宇宙人がシンギュラリティ起こすってびっくりな説だけど、なんだか夢がある!
株式会社ズームス代表 保田充彦さん
シンギュラリティサロンの中心メンバー。今回は発表は行わず、ディスカッションの進行役を行う。もともと飛行機のエンジンを作る設計エンジニアだったが、現在は映像・VRを取り扱う「株式会社ズームス」の社長となっている。ちなみにこの株式会社ズームスはこれまで、
- VRでの書道パフォーマンス
- バーチャルで操作できるドローン
- ページをめくるたびに自動音声で読み聞かせしたり、アニメで絵が動く絵本
など、科学技術をクリエイティブにする展示をイベントで行っている。
これらが実用化されたら楽しそう・・・。
神戸大学教授 塚本昌彦先生
保田さんと同じく、シンギュラリティサロンの中心メンバー。今回は「シンギュラリティが起きたあとの未来」について話す。情報工学の教授で、コンピュータを服のように着る「ウェアラブル・コンピュータ」を推奨している。実際に、自らコンピュータとヘッドマウントディスプレイをつけており、自分のことを「私は10年以内にサイボーグになる。5年後には第3の手をつけて名刺交換ができるようになりたい」と話している。
ヘッドマウントディスプレイ、見た目かっこいいけど自らつけているところがすごい。っていうか自らサイボーグになっちゃうのか・・・(汗)
エンジニア 小林秀章さん(セーラー服おじさん)
人の「意識」に関することに興味があり、それを知りたいと考えてシンギュラリティサロンに参加した。実際に講演を行うのは今回が2回目。今回は「シンギュラリティ反対派の意見」について話す。
見た目は女性の格好をしているので、その見た目にあまりにインパクトがあると思われがち。そのため、日本だけでなく海外のテレビや雑誌などのメディアに多く出演したり、「町中でセーラー服おじさんと会うと幸せになれる」という都市伝説も生まれた。
しかし普段は某大手印刷会社でエンジニアをやっており、英語堪能(TOEICの最高点数が990点中の970点だった)、またエンジニアの技術で世界的特許までもっている、言い換えると「超すごい人」。
本当はこの番組に生出演するはずだったのだががわざわざ辞退してこちらのシンギュラリティサロンで講演した。(この見た目で新幹線乗ったとか、お客さんさぞかしびっくりしていたに違いない・・・)
人は見た目によらず・・・!?
こうやって書くと4人とも個性的すぎる!特に3、4人目!
果たしてこの4人は、シンギュラリティが起きた未来とはどんな感じだと予想したのでしょうか。そして、そんなときに私たちの生活にどんな変化が起きるのか、実際に議論を聞きながら考えていきましょう。
そもそも、シンギュラリティとはなんなんだろう?
さて、まずは一見して難しそうなシンギュラリティとは、を専門家に解説していただきましょう。シンギュラリティについて討論する「シンギュラリティサロン」を始めた松田先生は以下のように話しました。
一般的に言われているこの言葉の意味はだいたいあっていますが、松田先生の厳密な言い方をすると「AI(人工知能)の知的能力が全人類の能力を超えるとき、またはその地点」が正しいということでした。(平たく言うと、何かとんでもないことが起きるとき、とも言えます)
また、「シンギュラリティ」にはもう1つ意味合いがあります。それは「AI(人工知能)が進歩していくと、技術的にある地点を超えると全く予想できない」という意味です。ちなみに宇宙のブラックホールの中心も「シンギュラリティ」となっており、その先に何があるのか見えず、また一度シンギュラリティにつくとブラックホールから出てこれません。つまりシンギュラリティの意味合いとしては、「その先が見えない」という感じです。なんだか神秘的ですよね。
このシンギュラリティが起こる原因として、「私たち人間が超知能を作って、それが科学技術を発展させる」ことが挙げられます。そうして科学技術の発展により賢いAI(人工知能)が自分で改良を重ねて、さらに賢くなっていき、ある時を境に一気に賢くなる「知能爆発」が起きます。ちなみにこの知能爆発が起きるようなプログラムを書くことが、人類最後の大きな開発であるとしています。
となると、シンギュラリティを起こす原因を作るのはAI(人工知能)ではなく、私たち人間なのかもしれません。
つまりざっくりとまとめると、シンギュラリティとは
- AI(人工知能)の能力が人間の能力を超えるとき(何かとんでもないことが起きるとき、とも言える)
- AI(人工知能)が人間の能力を超えたあと、どのぐらい発展するかわからないこと
という2つの意味合いが入っています。
「シンギュラリティ」について、私たちが知っておくべきこと
とはいえ、シンギュラリティはあまりにも壮大な未来予想なので「本当に来るのかな?」なんて疑う声もありますよね。そうなんです、そう思うことが自然なので安心しましょう。実際に「いや、シンギュラリティなんてこないでしょ」と考える人たちの意見も結構あるのです。
そこで、世間でいろいろ言われているシンギュラリティに対する批判的意見をセーラー服おじさんこと小林秀章さんがご紹介していきます。
「シンギュラリティは来ない」という人の理由を知っておこう
「シンギュラリティを言っているのは、現実と夢の区別がついていない人か、その区別がついていない人を騙してビジネスをやろうとしている人か、どっちかだろう」by 東浩紀(Twitter)
「シンギュラリティの話はできがあまり良くないSFだろう。これを尊敬している人がいたら、どうすればいいのか迷うわ・・・」by谷島宣之(日経ビジネスONLINE)
「(シンギュラリティ予測について)そう言った考えはバカげている、ナンセンスだ。」byマルクス・ガブリエル(Yahooニュース)
「AIによる人類支配は幻想だ。なぜならAIは決して【意味】を理解できないし、それは機能が拡張された人間の万能感に過ぎない。」by 斉藤環(第3回 AI美芸研)
「人工知能は人間ではないので、人間と同じようには考えない。ロボットには独立した目標及び欲求がない。」by ジェリー・キャプラン(ROBOTEER)
「AIがやっているのはただの無意味な計算プロセスだから、AIは【人間同様の知能】にはなりえない。またAIは【心】は持っていない。」by千葉雅也(Twitter)
「AIの学習能力には限界があるから、人工知能が人間の進化を超える日は来ない」by 新井紀子(Resemom)
「シンギュラリティというこの言葉の賞味期限はあと2年だろう」by 新井紀子(【AI vs 教科書が読めない子どもたち】)
「AIは物事の意味を理解することができない。この限界がある限り、人間はAIに代替されることはないはずだ」by 新井紀子(Forbes Japan)
「シンギュラリティというSF的な話は、どうも眉唾くさい。むしろ誰かが人工知能の仮面をかぶって支配権を握りたいのだろう、と疑いたくなる」by 西垣通(ビッグデータと人工知能)
「意識を持つ人工知能が自己認識し、人間と融合するという発想は、どこか変なのではないか?シンギュラリティに対して、どこか人工知能に対する根本的な誤解しているのではないか」by 西垣通(ビッグデータと人工知能)
・・・とまあ予想以上にシンギュラリティについて批判的な態度を取る人多いですよね。つまり大まかに反対派の意見をまとめると
- シンギュラリティなんて来るわけないじゃん!
- 人間は高度な知能を持っているから、それを機械にとられるなんて信じられない
- AI(人工知能)になくて人間にあるのは、【意味】を理解する力だ。今はAI(人工知能)が意味を理解できていないから、AI(人工知能)が人間を超えるだなんてありえない
という感じです。実際にAIZINEでもテツヤがシンギュラリティに対する疑問をぶつけています。
「シンギュラリティは来ない」とは限らない!
しかし、セーラー服おじさん・・・いや小林秀章さんは以下のように反論しています。
シンギュラリティなんて来るわけないじゃん!AI(人工知能)が人間を超えるだなんてありえない
シンギュラリティが来るわけない、と否定できる理由はない。しかしシンギュラリティとはあくまで未来予想の一つなので、100%絶対にくるとは限らない。かといって非現実的な話でもなく、来てもおかしくないレベルの話である。
そもそもシンギュラリティのような未来予測には、小さな予兆に気がつくことができる観察力と、誰もが考えつかない大胆は発想力が不可欠だ。こういう未来予測は最初は否定されがちだけれども、いつかわかる日が来るかもしれない。
人間は高度な知能をもっているので、それを機械にとられるなんて信じられない。AI(人工知能)になくて人間にあるのは、【意味】を理解する力なので、現段階で【意味】を理解できないAI(人工知能)は人間を超えることはできないのでは?
確かに現地点では、AI(人工知能)がディープラーニングでできることにも限界があるし未解決の問題がある。しかし、アメリカや中国がAI(人工知能)研究に対して莫大な予算を割いていて世界トップレベルの頭脳を持っている人たちが日々研究している。となったら、数年〜数十年の間に大きな革命が起きてもおかしくない。
また同時に脳科学によって脳の動きの解明も進んでいる。脳は物質で構成されているので、物理法則に厳密に従っている。となると物理法則にそって脳の動きが解明されれば、AI(人工知能)にもその動きが応用されて、やがてAI(人工知能)が意識・感情を持ったり、「意味」を理解できるようになる可能性がある。
(見た目とは裏腹に)すごくしっかりした回答をしていますよね!(すごく失礼な言い方)
シンギュラリティについて私が考えたこと
このように、シンギュラリティとはいろんな人たちの中でかなり意見が分かれていることがわかりました。特にいま紹介した人たちは決してエンジニアなどではなく、AI(人工知能)を専門的に研究していない方も多いので、もしかしたらセーラー服おじさんも話している通り、「意味を理解する」「独自の思考回路が発達している」という人間らしさを否定されたくないのかな、という風にも見えるかもしれません。
つまり私たちがシンギュラリティについて知っておいたほうがいいことは
- シンギュラリティとは未来予測の一つのことなので、来るかもしれないし来ないかもしれない
- ただしシンギュラリティが絶対にこないとは言い切れない。脳科学によって人間の【意識】についてわかるようになって、それをAI(人工知能)に活かせるように研究が進めば、シンギュラリティが起こる可能性は十分にある
ということです。となると、今後のこととして私たちも覚えておいて無駄はないはずですよね。
ちなみに、先程私がうっすら考えた「人間の尊厳」に関しては、セーラー服おじさんが素晴らしい名言を残してくれました。
シンギュラリティが起きることで、人間の尊厳が脅かされてしまうのではないかと不安だ。
物事を判断するときに、このような「人間の尊厳」なんて先入観は捨てたほうがいい。しかも尊厳なんてセーラー服を着て歩けば一瞬にして吹っ飛ぶ。ちなみに吹っ飛んでも困らない。
・・・すごい説得力あるな・・・。
シンギュラリティが起きたら、私たちの身近に変化が起こる!
シンギュラリティとはAI(人工知能)が人間の能力を超えるときということがわかりました。もしシンギュラリティが実際に起きたら「AI(人工知能)が私たち人間を支配してしまうことがあるのでは?」と不安に感じたり、もしシンギュラリティが本当に起こると何が起きるのか気になりますよね。実際にどういうことなのか、神戸大学教授 塚本昌彦先生の話を聞きながら考えていきましょう。
コンピュータを「身につける」ようになる!
塚本先生は先程紹介した通り、自らヘッドマウントディスプレイをつけています。(上記の写真のメガネのようなもの)このヘッドマウントディスプレイもウェアラブル・コンピュータの一種です。
そもそも、ウェアラブルコンピュータが普及しないのは「使う人の労力が必要=めんどくさい」ことが理由なのです。身近なところではApple Watchがわかりやすいでしょう。あれは腕時計型のウェアラブル・コンピュータとなりますが、なかなかバッテリーが持たない、通知ばっかりきて忙しい!などあれこれデメリットがあります。確かに充電まめにやらなきゃいけないし、通知にいちいち対応するのも面倒ですよね。
しかし、GoogleやAppleをはじめとする企業が、今年こぞってウェアラブル・コンピュータの製品を発売していく予定です。となると、製品が開発される上で私たちが感じている「使う人の労力」も解消されていくはずです。こうしてどんどんウェアラブル・コンピュータは普及していくのではないか、と塚本先生は予測しています。
AI(人工知能)を埋め込んで、人間がサイボーグ化してしまう!
また、皆さんがシンギュラリティについて心配している「私たち人間はAI(人工知能)に支配されるのでは?」と感じる方もいるはず。ところが、塚本先生は自分から「私は10年以内にサイボーグになる」と予言しているように、私たち人間はもしかしたら身体の一部に機械を入れたりするようになるかもしれません!そしてそれによって進化した人間が、シンギュラリティを起こすのです!
じゃあ、実際に私たちの身体の一部がロボットになる、というイメージが湧かない方も多いはず。身近なところでは、例えば義手・義足にAI(人工知能)を埋め込んだり、パワースーツで肉体を強くしたり、身体にICタグをうめこんだり、第3の手や親指を作り出したり・・・ということが考えられます。
※ちなみに弊社の社長も、身体に「マイクロチップの埋め込み」をやっています
ええええぇ!自分ロボットになっちゃうの!?ってびっくりするに違いありません。さすがに人間やめたくはないわ〜と抵抗ありますよね。
とはいえ、このサイボーグ化によってメリットもあります。例えば
- 義手によって力が強くなれば介護の現場での負担が減る
- カプセル型の内視鏡がより使われるようになると、今まで見つからなかった病気が見つかるようになる
- 肉体を強くすることで、海に潜ったり空を飛べるようになる
などができるようになる可能性があります。つまりシンギュラリティが起きることで人間のできる範囲がグッと増えるでしょう。
さらに塚本先生曰く、いずれ私たち人間は脳に電極をさしてコンピュータに直接接続するようになるのではないかと考えられてます。そうするとAI(人工知能)を脳に埋め込むことで今まで思い出せなかった記憶を思い出すことができるようになることもありうるのです。ちなみに先程の紹介にもあるように、塚本先生は現在ヘッドセットをつけて脳波の観測を行っているとのこと。
まずは自分が先にやるって姿勢なんだ・・・。
とはいえ、AI(人工知能)私たちに人間が支配されないために、人間はさらに賢くなっていってサイボーグに進化していくべきだと塚本先生は話します。「目標は人間が持っている能力をAI(人工知能)が伸ばすこと」が、シンギュラリティ後の未来を生きていく理想だ、とのことです。
人間がサイボーグ化する!という未来について考えてみよう
なるほど、確かにこれだけApple Watchやその他のウェアラブル・コンピュータが次々に発売されるということは、シンギュラリティが起きた後の未来でもコンピュータを埋め込んだりするなんていうことが起こりうる可能性がある、と私は思いました。
つまり、私たち人間が生き残っていくためにはAI(人工知能)と一緒に生きていく、という選択肢が最もベストなのかもしれません。その未来の可能性として、機械の一部としてAI(人工知能)を入れてしまう・・・ということがありうるのかな、という気がしました。その結果として、レイ・カーツァイル氏が予測している「人間が不老不死になる」という未来になる可能性もあるはずです。
ということで、シンギュラリティが起きたあとの未来は
- AI(人工知能)と私たち人間は、「支配される」のではなく「一緒に生きていく」道が必要
- そのために、私たち人間に義足・義手や脳に直接刺激を与える装置を埋め込むような「サイボーグ」になっている
となっているでしょう。
ちなみにこの話を聞いた松田先生は「それはリア充の考えること」とバッサリ切り捨てて、「人間はバーチャルの世界にどんどん入り込んでいくので、人間の大半が【ネトゲ廃人】のようになっていくのではないか」と反論しました。簡単に言うと、「なんでも家でできるようになったら、働くのをロボットに任せて外に出なくなって部屋に引きこもるようになるんじゃない?」ということです。
そういえばそんな物語があったな・・・とふと個人的に思い出したのが、諸星大二郎の「夢見る機械」という漫画でした。この話はフジテレビ系列「世にも奇妙な物語」の2016年・春の特別編で放送された「夢見る機械」としてドラマ化されています。
シンギュラリティが起きたあとは、サイボーグになって人間ができることが増えて、どんどんアクティブになる未来になっているのか、それとも重要なところはロボットに働かせてひたすら家に引きこもる未来になっているのも、どっちも予想できる、ということなんだろうなぁ。
そして最後に塚本先生は予言を残しました。
・・・2人を巻き添えにしちゃうんかい!
ということで、「もしシンギュラリティが実際に起きたら、私たちの生活にどんな変化が起きるのか」を専門家の人々に聞いてみました。3人の話していることから、
- シンギュラリティとは「AI(人工知能)の知的能力が全人類の能力を超えるとき、またはその地点」
- シンギュラリティにはまだまだ批判的な声がでていているが、あくまで「起こりうる未来予想」の話で、来ると決まったわけではない(でも来ないと否定はできない)
- シンギュラリティが起きた後の未来として、AI(人工知能)と人間は一緒に生きて行く道を選んで、もしかしたら私たちはサイボーグになっているかもしれない
- もしくは、働くことをロボットに任せてひたすら家に引きこもっているかもしれない
という未来が見えてきました。ということは、今やスマホのアプリや家電など、私たちの生活の身近なところにいるAI(人工知能)ですが、さらに私たち人間がAI(人工知能)と一体になるということが起こるかもしれません。(ただし、松田先生も塚本先生も、それには【お金が必要だ】と話していましたが。)
もちろんシンギュラリティとは来ていない未来の話なので、先程の松田先生や塚本先生のように、まだまだ見解が分かれています。けれども、たとえAI(人工知能)が人間よりも賢くなるという未来が来ても、AI(人工知能)に支配されるのではなく、AI(人工知能)と人間がともに生きていけば、楽しい未来になりますよね!
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貴重なリポありがとうございます。そうです、心がある無しは関係無いです。人の心もフィクションのような物らしい。ただしAIに人格、感情(の錯覚)が不要なのは人類がその錯覚を持つ事でAIを感情(錯覚)あるものとみなし、解釈を引き受けてくれているからに他ならない。錯覚といえども人間にとって必要なものなのだ。。そして既に我々の文化はコンピュータウィルスに、今後はAIに感染すると言う事だ。人は細胞にウィルスを取り込んで進化をしてきた。次は電脳化に他ならないでしょう。