認証機能とは何かというと、例えばパソコンを立ち上げる時、ユーザ名とパスワードを入力しますよね。ユーザが本人であるかを確かめるために行う確認作業を認証といい、古くから使われているのはメールアドレスとパスワードによる認証がありますよね。
そして、パスワードは定期的に変更することが以前までは推奨されていました。古くからある認証方法ということは、この認証を不正に突破するための手法が確立されているといるため、幅広く使われている認証システムですが万全というわけではありません。
ですから近年生体認証が登場しました。
生体認証とは、体の一部を使って認証を行うシステム。あらかじめ生体認証に本人の指紋などを登録しておきます。本人以外の指紋であれば突破できないという特長が生体認証にあるのです。
それでは今回は、この生体認証の仕組みやメリットデメリットをご紹介しましょう。
生体認証の種類と仕組み、メリットデメリットをご紹介!
このように、生体認証はパスワードみたく他の人に教えることや自分自身が忘れることがないという特長があり、相手に突破されにくく自分が使いやすい認証です。そこで、いくつかの生体認証の種類と仕組みをご紹介しましょう。
顔認証の仕組みとメリットデメリット
仕組みとしては画像認識技術を応用したもので、目、鼻、口など顔に必ず存在するパーツたちの相対的な位置や大きさなどを数値化してあらかじめ登録されている画像データとの照合を行います。人間一人ひとりは顔つきが異なるため、高い精度の生体認証といえるでしょう。
この顔認証は今後は、2D顔認証から3D顔認証へ技術がシフトしていくともいわれています。3D顔認証では、顔を立体的に捉えることからさらなる性能アップが望めるでしょう。
メリット
最初に挙げられるのは、やはり装置に直接触れなくても認証が可能である点。
認証時間も1秒足らずで行うことができるため、ユーザの心理的負担も少なく、使いやすい生体認証です。また指紋品証に比べて誤判定が少なく、精度が高いのもまた特徴。
デメリット
しかしもちろんデメリットもあります。この顔認証システムは精度は高いのですが、あくまで指紋認証技術に比べればの話です。
良くある話では、双子同士や親子関係であれば顔認証を突破できてしまいます。また逆に、マスクやサングラスなど顔のパーツが隠れてしまっている場合、顔認証に失敗します。
指紋認証の仕組みとメリットデメリット
指紋認証の仕組みとしては、人間の指は指紋によって微妙に凹凸が存在しますよね。その凹凸によって指紋の画像データを取得することができるのです。
人間の指紋には特徴点とよばれるものがあります。それは枝分かれしている「分岐点」、三方向から線が集まっている「三角州」、行き止まっている「端点」、指紋の中心である「中心点」等。
このような指紋の特徴点の位置などを照合することによって、本人認証を可能としています。また顔認証と比べて、指先のみで認証を終了することが可能。そのため認証するにあたっての抵抗感は小さくなります。
メリット
指紋認証は顔認証と比べて、生体認証を使う際のハードルが低いというのがメリットでしょう。
また認証時間も1秒未満ととても短く、また顔認証と同様にパスワードなど覚えている必要がありません。非常に手軽に登録して使うことができます。
デメリット
デメリットとしては手が乾燥している時や荒れている時などは認証が難しく、本人なのに認証に失敗することがあります。また指紋はコピーすることができ、ジェル状のものに指を押し付ければ複製が可能です。そのため知らないうちに自分の指紋が他人の手に行き渡るというリスクがあります。
筆跡認証の仕組みとメリットデメリット
ところで、人間の行動的特徴の認証方法の一つとして、筆跡認証というものがあります。
近年では画像処理の精度の向上から、書いてある文字の認識が高い精度でできます。それだけではなくて、その文字の特徴まで捉えることが可能で、筆跡は自分が無意識に書いているものを登録するので、特に意識することなく自分だけが認証に成功する仕組みとなっているのです。
筆跡認証の種類としては、静的認証と動的認証の二種類が存在し、静的認証とは、書いた文字に結果を登録した文字と比較する認証方法で、一方動的認証とは、書き順や書くスピードやペンの傾きなども認証条件に入れている方法です。
メリット
筆跡認証のメリットとしては、指紋認証とは違ってコピーしようにも手段がないため、セキュリティはとても高水準ということ。
また指紋認証などとは違い、本人からの申請があれば変更することが可能である点があります。そしてこの生体認証方式は、デジタル端末内で完結することができます。
デメリット
しかし、この筆跡認証は登録に時間がかかってしまうのがデメリットでしょう。
同じ筆跡で3回記入することで登録となりますが、なかなか意識してしまうと3回とも同じ筆跡で書くことが難しく、合計で10回以上は書き直しが必要なことも。また時間がたつと筆跡の癖は変わってしまうので定期的な変更が必要な点が少々面倒です。
静脈認証の仕組みとメリットデメリット
最後に紹介するのは、静脈認証です。
静脈認証と聞くと、指などを用いて行う生体認証なので一見指紋認証と同じように思うでしょう。しかし指紋認証では指紋の凹凸を用いていました。つまり体の外側の特徴を用いて生体認証を行います。
近年では、この認証方法は金融機関以外でも幅広く利用されていますよね。指の内部の静脈のパターンを読み取って個人を認証する生体認証にするのです。ちなみにこの静脈は、双子や兄弟でもパターンが異なっているので顔認証のようなミスがありません。
メリット
メリットとしては指をかざすだけなので、心理的な負担が少ない点です。
また指紋認証とは違い、指の乾燥や手荒れにも関係なく認証を行うことができます。そして体の内部であるので偽造やなりすましがとても難しいです。
デメリット
デメリットとしては、認証には時間がかかるので大人数に対して認証をさばくのはとても難しいところ。また、認証機器にとても高いコストがかかってしまいます。
このように様々な生体認証システムがあります。
これらには特徴がそれぞれあって、メリットデメリットがあり、身の回りにある生体認証としては、顔認証であったり指紋認証が使われているでしょう。一方金融機関などでは筆跡認証や静脈認証が使われています。
そしてパスワード認証とは違い、忘れてしまったりするリスクがありません。認証のために複雑なことを考えなくても良いのです。また身体的特徴を使う生体認証では本人にのみ持つ特徴から認証を行います。
ですから、セキュリティの高い生体認証も登場しており、その分認証機器のコストもとても高くなってしまいますが、今後はパスワードの存在がなくなる日が来るかもしれません。
これら精度は100%ではありませんが、近年の技術の進歩によって生体認証技術も発展しています。今後、生体認証はどのように変わっていくのか気になりますよね。これからの生体認証の動向に期待しましょう。
コメントをどうぞ
× ですから近年登場している技術に生体認証が登場しました。
「登場」が重複しています。
○ そんな背景もあって、近年、生体認証という技術を見かけるようになりました。
△ 本人以外の指紋であれば突破できないという特徴が
○ 本人以外の指紋であれば突破できないという特長が
× 自分自身が忘れることがない特徴があり
○ 自分自身が忘れることがないという特長があり
× また逆に、マスクやサングラスなど顔のパーツが隠れてしまっている場合、顔認証が突破できません。
「認証」を「突破」するのは、本人ではない第三者が認証できてしまうことを指すので、ここは「突破」とは書けません。
○ また逆に、マスクやサングラスなど顔のパーツが隠れてしまっている場合、顔認証に失敗します。
× 本人なのに認証を突破できないことがあります。
○ 本人なのに認証に失敗することがあります。
× GALAXY
商標の大文字、小文字を勝手に変更してはいけません。
○ Galaxy
× しかし、この筆跡認証は登録に時間がかかってしまうのはデメリットでしょう。
「AはBはデメリット」という格助詞の使い方はできません。
○ しかし、この筆跡認証は登録に時間がかかってしまうのがデメリットでしょう。