「プログラミングを始めるならPython(パイソン)から入門するといい」とよく耳にします。でもいざやる気になっても、最初は何から手を付けたらいいのかわからないですよね。
「Python(パイソン)って他のプログラミング言語とどう違うの?」「Python(パイソン)は何ができるんだろう?」と、疑問は次々とわいてくるし、「プログラミング学習は挫折する人が多い」なんて聞くと不安MAXで、やる前から挫折してしまいそう。
何を始めるにしても最初は未知の世界ですから、右往左往するのは当然です。でも、とりあえず始めてみないと「自分に向いているかどうか」なんてわかりません。
質の良い情報を取り入れて、できれば「手っ取り早く」「続けやすい方法で」「お金をかけずに」学習したいもの。
ここではプログラミング初心者でPython(パイソン)にこれから入門しようとお考えのあなたに、基本的なことを中心に、おすすめの入門書やwebサービスまでご紹介します。
Python(パイソン)入門前に知っておきたいことをサクッと頭に入れて、好調なスタートダッシュを切りましょう。
Python(パイソン)てどんな言語?
プログラミング言語のひとつ、Python(パイソン)は次のような特徴があります。
- 文法がシンプルでわかりやすい
- 人気がある言語なので学習方法がそろっている
- ライブラリが豊富
- 将来性がある
では、Python(パイソン)に入門するとどんなことができるようになるのかみてみましょう。
Python(パイソン)を学ぶと何ができるのか
Python(パイソン)に入門してできるようになることは、主に次の5つ。
- Excelの操作を自動化(データ処理・分析)
- Webアプリケーション、Webサービスが作れる
- Web上のデータを自動収集(スクレイピング技術)
- 人工知能(AI)が作れる
- ゲームやスマホアプリが作れる
では実際にどのようなサービスでPython(パイソン)が使われているのかをご紹介しましょう。
- ヒト型ロボットのPepper
- Youtube
- Dropbox
さて、Python(パイソン)に入門して挫折せず楽しく学習を続けるためには目標が必要。どんな目標をたてればいいのか考えてみましょう。
Python(パイソン)を学ぶために目標をたてよう
Python(パイソン)に入門するにあたって、まずは目標をたててみましょう。基本最初の目標は「手の届く」レベルにしておくのが賢明。でも、夢をもつことも大切ですよね。
ここでは目標を決めるために、仕事に生かす場合と趣味として楽しむ場合の2つの面から考えてみます。
仕事に生かす場合
Python(パイソン)を活用できる仕事の代表的なものは次の4つ。
- AI(人工知能)エンジニア
- Webアプリケーションエンジニア
- データサイエンティスト
- マーケティング(スクレイピング、画像解析、自動化などによる情報分析)
上記のような職業をめざすのなら、かなり本気モードで勉強することが必要になるでしょう。でもまだ、Python(パイソン)がどんなものかもわからない状態なら、最初は次のような簡単な作品を作ることを目標にする方がいいかもしれません。
趣味として楽しむ場合
Python(パイソン)を使ってできることは主に次のとおり。
- ゲーム開発
- アプリ開発
- スクレイピング(株価、商品の価格、サイトの検索順位などのデータをWebサイトから情報収集する)
長期間かけて高い目標を達成するなら、ある程度拘束力のある方法を選ばないと、続かなくて自信をなくしてしまう結果に陥りがちです。
AI(人工知能)エンジニアやデータサイエンティストに憧れをもつのは良いとしても、最初の目標は「短期間で低め」に設定する方がモチベーション維持にも効果的。
また、目標には「期限」を設けることが大切。自分のペースを考えながら「とりあえず」でもいいので期限を設定しておきましょう。
では、いよいよPython(パイソン)入門するにあたって具体的にどのような方法があるのかご説明します。
Python(パイソン)は自分に合う方法で学ぼう
Python(パイソン)の学習方法は主に次の3通りあります
- webサービス
- 入門書
- プログラミングスクール
この中でプログラミングスクールは、短期間である程度通用するレベルまで到達したい方におすすめです。決して簡単ではないけれど、頑張れば憧れのプログマーへの道筋が具体的に見えてくるはず。
webサービスや入門書も、さまざまなタイプのものがあります。自分に合うものを見つけることが習得への近道。でも実際、何が自分に合うのかはやってみないとわからないですよね。
次におすすめの入門書とwebサービスをご紹介しますので、ぜひいろいろ試してみてください。
Python(パイソン)を学習できるおすすめの入門書&webサービス
さあ、実際にPython(パイソン)に入門してみましょう。入門書とwebサービス、どちらを選ぶかはお好みです。まずはおすすめの入門書を3冊ご紹介。
プログラミング初心者向けPython(パイソン)入門書
Python(パイソン)はもちろん、「プログラミング自体が初めて」の方向けの入門書3冊をご紹介します。
Pythonスタートブック
表紙に大きく書かれた「まったくのゼロからでも大丈夫!」の文字が心強い、「Pythonスタートブック」。イラストやサンプル満載で、データ処理の基本やWebアプリの開発も解説しています。
(口コミ)
「簡単な言い回しで子供でも読めそう。」
「他のプログラミング言語経験者には物足りないかも。」
いちばんやさしい Python入門教室
「いちばんやさしい Python入門教室」は豊富なカラーの図解やイラストで、プログラムの基礎を端折らずにしっかりと説明しています。
(口コミ)
「パイソン入門というよりはプログラミング入門者向け。」
「Webでサンプルコードをダウンロードできるので、タイプミスを見つけることができる。」
独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
「独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで」は、Python(パイソン)を使った「プログラミング全般」の知識を学ぶ本。Python(パイソン)の基本だけでなく、プログラマとして必要な知識も網羅しているので「できれば将来プロになりたい」と考える、プログラミング初心者向け。
(口コミ)
「初学者向けなのに、実用的な解説も多いのでハラオチしやすい。」
「白黒印刷だが、薄い本で文字も大きいので気軽に読める。」
以上3冊、超初心者向けのものをご紹介しました。なんとなく、このくらいのレベルならできそうな気がしてきますよね。2冊目からは自分の「やってみたいこと」に特化した本を選ぶと良いでしょう。
プログラミング初心者向けwebサービス
「本を読むより実際手を動かしながら勉強したい」という方のために、おすすめのwebサービスをご紹介します。プログラミング初心者が最初につまずくのが「環境構築」。ですからここでは環境構築不要で、なおかつ最初は無料で学べるサービスを取り上げました。
Progate(プロゲート)
「Progate(プロゲート)」はイラスト中心の「スライド学習」で学ぶタイプのwebサービス。自分のペースで学ぶことができて復習しやすいのが特徴。プログラミングがまったく初めての、「超初心者」におすすめのサービスです。プログラミングがどういうものなのか、雰囲気がつかめます。
Paiza(パイザ)ラーニング
「Paiza(パイザ)ラーニング」は1本3分の動画で効率的に学ぶことができるwebサービス。3分なので気軽に取り組めて、練習問題で応用力が身に付きます。わからない点をエンジニアに質問できるのが最大の特徴。
以上、おすすめの入門書3冊とwebサービス2つをご紹介しました。もし入門書とwebサービスで迷っているのなら、まずは無料のwebサービスに挑戦してみましょう。それから入門書を読むと内容がスムーズに理解できます。
今回はプログラミング初心者が初めてPython(パイソン)入門する場合に、最低限知っておきたい基本的な情報と、おすすめの入門書・webサービスをご紹介しました。
プログラミングを学ぶ上で、一番重要なことはアウトプットをすることです。本を読んで知識の整理をすることも大切ですが、インプットばかりにならないように自分の作品を制作しながら学習しましょう。そうすることで着実にスキルは伸びていきます。
また、挫折しないコツは「小さく始める」こと。最初はあまりお金をかけずに、短期間で到達できる目標をたてて、達成したらしっかり自分を褒めてあげましょう。
何かを始める時に不安はつきものですが、悩んでいても始まらないのでとりあえず「やってみる」のがおすすめ。もし向いてなかったらまた他のことにチャレンジすればいいだけです。
その手始めとして、まずはPython(パイソン)に入門して、ぜひプログラミングの楽しい世界をのぞいてみてください。