今流行りのAI(人工知能)で病気予測が進歩したというニュースは嬉しいですよね。例えば1981年以来、日本人の死因のトップはガンです。そうしますと、皆さんもいつかはガンを患うのではないかと悩むこともあるでしょう。ですので、ガンの予防に禁酒や禁煙など、生活習慣に日々気を配ってしまいます。
ただその予防の効果というものが、様々な仮説はあるものの、決定的な予防策は見つかっていません。確かに特定の生活習慣が原因でガンを患った場合があったとしても、その原因を改善しただけで、ガンにかかる可能性がゼロになったわけではないのです。では、わたしたち、どうすればいいのでしょうか。それでは本日はAI(人工知能)を使った新しいガンの予防策を紹介しましょう。
AI(人工知能)だから提案できる予防策
先ずどうしてAI(人工知能)のお蔭で、AI(人工知能)が開発される以前では考えられなかった予防策が作られたのかを説明しましょう。
AI(人工知能)とは、人間の知能をコンピュータ上で人工的に作り出すことです。そして大きく分けると、次の三つがAI(人工知能)の知的能力として呼ばれています。
- 外国語を自国語に翻訳したり仮名と漢字を変換したり構文を解析したりする
- 特定の推論や判断の類似的な結論を下す
- 画像を分析して特定のパターンを検出する画像認識を行う
ここで病気予測に関しまして、AI(人工知能)の能力で重要なのが、三つ目の画像認識です。
またAI(人工知能)がそうした画像認識を行う際に、年齢や性別、また体質によって状況が分類されるので、個別の事情に則した診断が可能になりました。そうしますと、経験の少ないお医者さんどころか、医学を学んでいない素人にだって、正確に自分の状態を入力すると、自分で診断することが出来るかもしれません。
AI(人工知能)による病気予測サービス「セルビーチェック」の紹介
こうしたAI(人工知能)による病気予測が応用されて、新しいガンの予防策として期待されるサービス「セルビーチェック」が開発されました。その内容を紹介しましょう。
「セルビーチェック」は、自分の健康診断の結果を入力すると、肺ガンや肝臓ガンなどの六大ガン、更に心・脳血管疾患や糖尿病などの成人病が、二年から三年以内に発生する確率を予測してくれるサービスです。このサービスを開発するにあたって、IT関係者だけでなく、大型病院の様々な分野の臨床医の協力もあったそうです。そうしますと、「セルビーチェック」の成功は、医療産業とIT産業の連携の模範となるのでしょう。
AI(人工知能)による病気予測が貢献する未来
では、こうした「セルビーチェック」のような病気予測サービスは、これまでの予防策と、どのように関係していくのでしょうか。ここで注意したいのは、こうしたAI(人工知能)による病気予測は、決定的に病気を防ぐ予防を提供してくれるわけではないということです。AI(人工知能)による病気予測はただ、何%でガンなどを患いやすいかという確率を教えてくれます。
これまでわたしたちは生活習慣を見直しながら、漠然と病気にかからないだろうかという不安と向き合ってきましたよね。けれどAI(人工知能)のお蔭で様々な兆候が分かり、そのような病気を患わないための手段を講じるチャンスを手に入れたのです。
またAI(人工知能)が罹患率を提供することで、それを基にした色々な予防策の試みも生まれ、それがデータとして蓄積されることで、一層予防などの研究が進むかもしれません。その中で、これまでの予防策で効果が無いと分かる場合もあるでしょう。そしてわたしたちは、もう漠然と病気にかかることを恐れる必要が無くなります。
これまで病気予測などの医療系AI(人工知能)の特徴を紹介してきました。そして2018年に話題をさらった「セルビーチェック」という、AI(人工知能)を活用したサービスについても分かって頂けたでしょう。これからはもっと、そうした病気予測に使われるAI(人工知能)の技術が発達していくと予想できます。
その中でわたしたちは、従来の予防策に加えてAI(人工知能)を利用することで、病気に対する一層包括的な対策を講じることが出来るようになりました。それも毎回病院へ行ってお医者さんの診断を待つ必要もなく、各自で病気予測を実施できます。
ということは、これまでお医者さん頼みであったわたしたちの意識も改善しないとなりません。AI(人工知能)による病気予測は様々な情報を提供してくれるので、それを生かすも殺すも、わたしたち次第ということになりますよね。
つまりわたしたちは医療において医者頼みではなく、より自立しなければなりません。AI(人工知能)が切り開いてくれた健康と未来に向かって、わたしたちも歩きましょう。