【2020年版】IT業界で使える資格とは! 職業別おすすめ20選 | AIZINE(エーアイジン)
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【2020年版】IT業界で使える資格とは! 職業別おすすめ20選

【2020年版】IT業界で使える資格とは! 職業別おすすめ20選

AI(人工知能)の急速な普及など、IT業界は今後ますます注目される業種です。これからIT業界に就職したい、IT業界に転職してスキルアップや収入増を目指したいという方もいますよね。

今後IT業界に入るなら、ITの資格を取っておくのがおすすめです。とはいえ、IT業界にどのような資格があるのか、どの資格を取得すれば良いのかわからないという人も多いでしょう。また、ひとくちにIT業界といっても、エンジニアだけでなくデザイナーや営業などさまざまな職種があり、それぞれ必要となる資格が異なります。

そこで今回は、IT業界で使える資格の中でもおすすめのものを解説します。それぞれの業種ごとに解説していますので、これからIT業界を目指そうという人はぜひ参考にして、資格取得に挑戦してみましょう。

 IT業界で資格は必要なのか

資格のイメージ

一般的にエンジニアもデザイナーも、システム運用担当者も、就職するために絶対に必要な資格というものはありません。IT業界で働いている人の中には、資格を取得している人もいれば資格を持っていない人もいます。言ってしまえば、知識と技術と経験さえあれば、資格なんてなくても大丈夫なのです。

ただし、裏を返すと知識と技術と経験がなければ、IT業界では何の役にも立ちませんし、そんな人をわざわざ雇う必要もないですよね。雇う側は経験はともかく、ある程度の知識と技術を持った人を雇いたいはずです。

ITの知識と技術を手に入れるためには勉強をしなければなりませんが、せっかく勉強するのなら、ITの資格を取得するのがおすすめです。ITの資格は、基礎的な知識をひととおり身につけないと取得できません。つまり、資格を習得する段階である程度の知識と技術を身に付けることができるというわけです。

そして、これからIT業界に足を踏み入れる人であれば、資格を持っていた方が就職に有利となります。資格取得は、ある程度の知識と技術を持っているという証明にもなりますから、そういう意味でも取得した方がいいでしょう。

それではIT業界の職種ごとに、取得しておきたい資格の中からおすすめのものをいくつか解説します。

エンジニアが取っておきたい資格

エンジニアのイメージ

まずは、IT業界においてエンジニアが取っておきたい資格の中から、おすすめのものを解説しましょう。

情報処理安全確保支援士

「情報処理安全確保支援士」は、かつては情報セキュリティスペシャリストと呼ばれていた国家資格。最新のセキュリティについての知識・スキルが求められ、企業などの情報システムの設計者や、ホワイトハッカーなどのための資格です。

内容としては、システム設計における基本的な知識が中心。また、セキュリティに関連する事件や事故といった時事問題も出題されますから、試験勉強だけでなく日頃のニュースもチェックしましょう。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリスト」は、その名の通りデータベースの開発や運用を担うことができることを証明する国家資格で、データベース管理者・インフラ系エンジニアを目指すなら取得しておきましょう。

データベースに関する知識だけでなく、長文から何を問われているのか読み取る能力が必要とされます。そのためか、合格率は15%前後とかなりシビアです。

エンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリスト」は、スマホやカメラ、エアコンなどの組み込み技術についての資格です。自動車メーカーや電子機器などで開発に携わるのであれば、役立つ資格といえます。

ITと機械を組み合わせるという性質上、ITの知識だけでなく、速度や加速度、慣性や遠心力といった物理法則の知識も必要。そのため、こちらも合格率が16%前後と低くなっています。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験」は、システム開発における要件定義や基本設計など、かなり高度な知識を求められる技術者資格です。現場においては上位の工程に関わるもので、難易度もかなり高くなっています。

知識の幅よりも専門性の高さを問われる試験で、どちらかというとある程度経験を積んだ技術者向けですが、この資格を取得できればエンジニアとしての活躍の幅が広がるのは間違いありません。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験」は、文字通りネットワークにおけるプロとしてネットワークシステムの企画から、システム構築や開発・運用といった専門的な知識を求められる資格です。

この資格を取得すれば、プロジェクトの中心として業務を進められることをアピールできます。非常に難易度の高い資格ですが、ネットワークエンジニアとしてさらに活躍したいのであれば、この資格を取りましょう。

オラクルマスター

民間資格ながら、世界にも通用する資格が「オラクルマスター」。日本オラクル社が実施する資格試験で、オラクルデータベースについての知識、さらにデータベース言語SQLの知識が問われます。データベース管理システムとして世界的に主流となっているオラクルですから、この資格を取得することでデータベース管理者として世界にも通用するでしょう。

「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の順に4段階のグレードがあり、特にGoldやPlatinumにかけて難易度が急上昇します。また下のグレードに合格していなければ、それより上のグレードの試験を受けることはできません。

Webデザイナーが取っておきたい資格

Webデザイナーのイメージ

次に、IT業界においてWebデザイナーが取っておきたい資格の中から、おすすめのものをご紹介しましょう。

Webデザイナー検定

まず、Webデザイナーとしての基本的な知識を求められるのが「Webデザイナー検定」デザインだけでなく、コンセプト設計やデザインについての法律など、多方面の知識が必要となります。

Webデザイナー検定は、デザインの基礎知識やWebサイトの企画や制作についての知識を問われる「ベーシック(旧3級)」と、基礎知識をもとに応用能力を問われる「エキスパート(旧2級)」の2種類があります。

Photoshopクリエイター能力試験

Photoshopとは、アドビシステムズが販売する画像編集ソフトで、写真の加工や編集、デザインなどをすることが可能。画像の編集をするのに使っている人は多いですが、プロのWebデザイナーもPhotoshopをよく使用しています。

このPhotoshopを扱う技術を測る資格が、「Photoshopクリエイター能力試験」です。スタンダードとエキスパートがありますが、WebデザイナーとしてIT業界に入るのであれば、取得しておきましょう。

Illustratorクリエイター試験

Illustratorはアドビシステムズが販売するデザインツールですが、Photoshopと異なるのはテキストの編集やロゴなどの作成ができること。多くのWebデザイナーはPhotoshopとIllustratorを用途によって使い分けています。

IllustratorもPhotoshopと同様、「Illustratorクリエイター能力試験」という資格があり、こちらもスタンダードとエキスパートの2種類があります。Photoshopとあわせて2つの資格を取得しておくと、Webデザイナーとして大きな力になるはずです。

Webクリエイター能力認定試験

HTMLやCSSを用いたデザインや、スクリプトを用いたWebページの表示など、実践的なスキルを問われるのが「Webクリエイター能力認定試験」という資格。画像や動画の扱い方、フォントやレイアウトに関する知識が問われます。

Webデザイナーは、ただデザインをするだけではなく、Webサイト上でそのデザインをきちんと表現できなければなりません。HTMLやCSSの扱い方を学んで、この資格を取得しておきましょう。

色彩検定

Web上のデザインには、色の知識やセンスも必要です。たとえば色にはそれぞれイメージがありますから、ターゲットや目的に応じてどの色を使えばいいのかという知識が必要ですよね。

色についての知識やスキルを問われる資格が「色彩検定」です。この資格は色の知識だけでなく、トーンの統一など配色技法の内容も含まれており、取得すればWeb上にとどまらずデザイン全般の幅が広がるでしょう。

 IT業界の営業が取っておきたい資格

営業のイメージ

IT業界は開発やデザインだけが仕事ではありません。製品を売り込む営業職もまた、IT業界の一員です。それでは、IT業界において営業職が取っておきたい資格の中から、おすすめのものをご紹介しましょう。

日商簿記検定(2級・3級)

日商簿記検定は日本商工会議所や各地の商工会議所が行っている、簿記の技能についての資格です。3級から1級までありますが、いわゆる「商業簿記」や「工業簿記」に対応している2級を取っておくといいでしょう。

「日商簿記検定」を取得することで、決算書を読む知識やコスト感覚が身につき、経営的な視点から営業ができるようになります。取引先の決算資料などから、その会社の現在の状況を知ることもできますよね。

ビジネス法務検定(2級)

ビジネス法務検定」は、東京商工会議所が行っている法律に関する検定試験です。ビジネスにはコンプライアンス(法令遵守)が必要不可欠ですが、そのために必要な法律の知識が求められます。

IT業界は海外の取引先に営業をすることも多いです。その中で起こりがちなのは、日本と海外の法律が異なることで起こるトラブル。「ビジネス法務検定」を取得することで、このようなトラブルを避けつつセールスを行うことができます。

セールススキル検定

純粋に営業のスキルを高めたいのであれば、「セールススキル検定」という個人の営業力を計る試験があります。段階に応じて3級から1級までのレベルがあり、IT業界に限らず営業職が取っておきたい資格です。

セールスマナーなどを問われる筆記試験だけでなく、試験委員を相手に商品のプレゼンテーション、クレーム処理などを行う実技試験もあります。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験」は、企業の経営戦略・ビジネスモデルをIT技術の見地から策定・改善していくためのスキルが問われる国家資格。コンサルタント的な視点から取引先の業務改善などを提案できるようになります。

さまざまな業種におけるケースを例にコンサルタントしていくという、非常に難易度が高い資格です。しかし取得すれば個人向けのセールスから、企業トップを相手にした高度なセールスへのキャリアアップが期待できます。

プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャ試験」は、システム開発プロジェクトでマネジメントをする能力を問われる資格です。プロジェクト全体を動かすためのスキルですから、組織のリーダーとして必須の資格ですよね。

プロジェクトの立ち上げから実行、終結にいたるまでのさまざまなケースに関する小問題や論文などが課され、合格率10%前後と非常に難易度が高い資格です。

(番外編)TOEIC(700点以上)

IT業界は、活躍の場を世界に広げるところも多いですよね。海外の取引先を相手に営業するなら、ビジネス英語を使いこなせなければなりません。ビジネスで使える英語力を測る基準として認知度の高い、「TOEIC」を受験しておきましょう。

「TOEIC」において、最低限のビジネス英語ができるとされる得点は700点といわれていますから、まずはここが目標となるでしょう。もちろん、800点以上や900点以上にランクアップすれば、それだけ英語能力の評価は高くなります。

どの職業でも取っておきたい資格

基本的なパソコンのイメージ

職種に限らず、どんな職業でも取っておきたいIT関連の資格の中から、おすすめのものをご紹介します。

ITパスポート

経済産業省が認定する情報処理技術者資格の中でも、第一歩として位置づけられているのが「ITパスポート」です。ITの基礎知識だけでなくマネジメントや法務など試験範囲は広いですが、合格率は50%前後と高く、取得はそれほど難しくありません。

知識も経験もないところからIT業界に足を踏み入れようという人は、まずこちらから挑戦してみましょう。受験者も多いので、試験勉強をするための問題集やサイトなどが充実しているのも嬉しいですよね。

基本情報技術者試験

本格的にIT業界に入ろうというのであれば、「基本情報技術者試験」は取得して当たり前と言ってもいいほど基本的な資格。IT用語だけでなく、システム開発や設計、運用についての基礎的な部分を問われます。

ITパスポートよりも難易度が高いといわれる理由は、プログラミングに関する問題が追加されていること。C言語やアセンブラ、JAVAなどから1つを選択して解答する形式になっています。日頃からプログラム言語に慣れておきましょう。

応用情報技術者試験

実務経験や応用力が必要とされる「応用情報技術者試験」を取得できれば、さらなるキャリアアップが期待できるでしょう。この資格を持っているだけで会社からの評価は大きくなりますし、会社によっては手当の対象となるところもあります。

「基本情報技術者試験」よりも高度な知識を求められるだけでなく、記述式の試験があることが難易度をより高めています。獲得した知識をもとに、自分の言葉で解答できるよう練習しましょう。

マイクロソフトオフィススペシャリスト

ワードやエクセルなど、マイクロソフト商品の操作技能を問われる資格が「マイクロソフトオフィススペシャリスト」です。IT業界に限らず、マイクロソフト製品を使う企業は多いですから、取得しておくと有利です。

試験科目はワード、エクセル、パワーポイント、アクセス、アウトルックの5種類。ワードとエクセルについてはスペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)に分かれています。

IT業界では資格以外も必要なことは多い

経験のイメージ

ここまで、IT業界において取っておきたい資格の中から、おすすめのものを解説しました。しかし、IT業界では資格以上に必要なものが多くあります。何よりも重要なのは、やはり「実務経験」です。

もちろんIT業界でまず仕事に就くために資格取得は武器になりますし、実際に仕事をする上でも基本的な知識は必要です。しかし実務経験で得られるシステム設計能力や運用能力、デザイナーであれば優れたデザインをWeb上で表現する能力、営業であればコミュニケーション能力や営業力、またプロジェクトをマネージメントする能力などは、机の上で勉強するだけでは決して身に付けることができませんし、知識以上に必要とされます。

IT業界で働くのであれば、資格取得だけで終わってしまうのではなく、実務経験からさまざまなことを学びましょう。

まとめ

さて、IT業界で使える資格の中でもおすすめのものを、それぞれの業種ごとに解説しました。それでは、ここまでお伝えしてきた内容をおさらいしてみましょう。

  • IT業界において、資格取得は就職のための武器であり、また仕事をする上で基本的な知識を身に付けるための手段として有効である
  • エンジニアが取っておきたい資格は「情報処理安全確保支援士」「データベーススペシャリスト」「エンベデッドシステムスペシャリスト」「システムアーキテクト試験」「ネットワークスペシャリスト試験」「オラクルマスター」
  • Webデザイナーが取っておきたい資格は「Webデザイナー検定」「Photoshopクリエイター能力試験」「Illustratorクリエイター試験」「Webクリエイター能力認定試験」「色彩検定」
  • IT業界の営業が取っておきたい資格は「TOEIC(650点以上)」「日商簿記検定(2級・3級)」「ビジネス法務検定(2級)」「セールススキル検定」「ITストラテジスト試験」「プロジェクトマネージャ」
  • 職種に限らず、どの職業でも取っておきたい資格は「ITパスポート」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「マイクロソフトオフィススペシャリスト」
  • IT業界においては資格取得のための勉強も必要だが、それ以上に実務経験からさまざまな能力を身に付けることが重要である

どんな職業であれ、仕事についての知識や技術、そして経験が必要です。知識を身に付けるためにIT関連の資格取得はおすすめですし、技術や経験を身に付けるには実際に仕事に携わる必要があります。

特にIT業界ではその両方が大事ですから、どちらもおろそかにせず、資格取得のための勉強と実務経験をともにこなしましょう。

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