ロボットが友達のように話を聞いてくれたり相談に乗ったりしてくれる、 そんな未来を誰しも一度くらいは 想像し夢見た事ってありますよね。でもそれはあくまで映画や漫画の中での話、、、と思いきや、もう既にそんな未来が我々のすぐそばに来ているのかもしれません。
近年、SNSやインターネット上での対話が当たり前となりAI(人工知能)の対話研究に必要な雑談サンプルが入手しやすくなりました。が、やはりまだ研究段階でそのデータを活かしきれていないのが現状らしく、みなさんもsiriを使うときに「会話が全然続かないなぁ、、」と思ったことはないでしょうか。
やっぱりsiriは喋り相手というよりは、iPhone上の色々な事をこなしてくれるツール、、、ではお喋りに特化したAI(人工知能)は現在どこまで進んでいるのでしょう。
そこで今日はお手元のiPhoneで遊ぶ事ができる、AI(人工知能)と喋れるアプリ&LINEIDのベスト5をご紹介します。
No.1 感情を見える化、新しい日記型AI(人工知能)アプリ『EMOL』
ストレス大国日本、そんな社会の中で生活し仕事をしていると次から次へと感情が移り変わり、自分がどんな気分で今日一日を過ごしてきたか振り返る時間もありませんよね。そんな方にオススメなのが、この感情を記録し見える化してくれるAI(人工知能)アプリ『EMOL』です。
共同経営者の2名からなる「株式会社エアゼ」という会社より2018年3月にリリースされました。
その使い方は、
↓
アシスタントAI(人工知能)ロボットのロクとチャットでお喋りをする
というシンプルなもので、その後
- どんな感情が多かったのか
- 過去にどんな会話をしたのか
を確認する事ができます。
簡単な手順なので、どんどんロクくん(ロクちゃん?)と話してしまいそうですね。ちなみにロクに性別は無いとの事。
そして最終的には「自分のことをなんでも知っているアシスタントAIと会話して、すべての行動をこのサービスに集約させる」という目標を掲げ、日々開発を重ねているのだそう。なんだか聞くだけでワクワクしますよね。
もしかすると、未来のiPhoneのパートナーはsiriでは無く、『EMOL』かもしれません。
No.2 AI(人工知能)ローソンクルー『あきこちゃん』
続いては、AI(人工知能)が私たちに返信をしてくれるLINEアカウントのご紹介しましょう。
実は、その「りんな」の開発に用いられたディープラーニング技術や機械学習のクラウドサービス「Microsoft Azure」等の技術を活用し、運営されているアカウントがもう一つあるのです。
それがAI(人工知能)ローソンクルー『あきこちゃん』率いるローソンLINE公式アカウント。
このローソンLINE公式アカウントでは、AI(人工知能)ローソンクルー「あきこちゃん」が「りんな」さながらの(少し控えめですが)お喋りをしてくれるのはもちろん、
- 将棋
- リバーシ
- しりとり
- からあげクンゲーム(古今東西ゲーム)
- カウントダウンゲーム
といった暇つぶしに役立つゲームや
- あきこ天気予報
- 占い
- あきこちゃん診断(ローソン商品の中でユーザーが何派なのかを教えてくれる)
のような便利で面白い機能が用意されています。
その豊富な機能の中で特にオススメなのが、ローソンクルーの「あきこちゃん」ならではのローソン商品紹介です。
他にも、
- 新商品のオススメ紹介
- 時間帯別のオススメロカボ(緩やかな糖質制限)メニューの紹介
もしてくれます。ダイエット中の方や女性の方にとってとても嬉しい機能ですよね。
今日何食べようか悩んでしまった時は、iPhoneでAI(人工知能)ローソンクルー「あきこちゃん」に相談するのも良いのかもしれません。
No.3 なににでもボケるAI(人工知能)『大喜利AI』
続いてもAI(人工知能)を活用した公式LINEアカウントのご紹介しましょう。それはボケるAI(人工知能)『大喜利AI』。
例えば、こちら
↓
「ダサい手相してんな」
↓
「思想まで赤い」
等、思わずクスッとなるような秀逸な返しをしてくれます。
確かに、冗談を言うAI(人工知能)の方が親しみやすいですよね。
そのために、TV番組「IPPONグランプリ」に出演されている芸人さんなどのプロからアマチュアまでの大喜利データ、漫才、ラジオ、ユーモアを含んだ文章、ツイートなどのお笑いに関するデータを徹底的に集めました。
だから、あの秀逸な返しが生まれているんでしょう。お笑い芸人の千原ジュニアさんがある番組の中で「大喜利AI」について「えげつないで」とコメントしたほどです。
まさかAI(人工知能)が本物のお笑い芸人さんをうならせるとは、、、現在も「大喜利AI」を育成するためにユーザーの大喜利の回答を公式アカウント上で募集しています。これからどこまで成長していくのか楽しみですよね。
No.4 先生はAI(人工知能)、次世代英会話アプリ『Terra Talk』
ここまでは精神的なサポートやエンターテイメントを提供してくれるAI(人工知能)アプリとLINEアカウントをご紹介してきましたが、私たちの生活に直接役立ったり、ためになるAI(人工知能)会話コンテンツがあったらなおさら嬉しいですよね。
そこでご紹介したいのが、このAI(人工知能)英会話アプリ「Terre Talk」。2016年にAndroid版でリリースされたのですが、現在はiPhoneにも対応しています。
その内容は、
- 空港でのやり取り
- ホストファミリーとの会話
等の一般的なものから、
- 営業や転職面接
- コンビニやアパレルの店員としてのやり取り
- 恋人との会話
等のビジネスや日常の中から切り取った細かいシチュエーションまであり、ユーザーの様々なニーズに合わせたプランが用意されています。
そしてその学習プランを用いて、
→ AI(人工知能)が話した事に、ユーザー役の音声が答えます。その音声を聞いて、並び替え形式で正しく文章を打ち込みます。
ここでは、相手が聞いてきた事に対しどうやって返せば良いのかを確認、暗記をする事もできます。
→ 会話に出てきた単語のリスニング、暗記、そして発音の練習が行えます。
発音の練習では、発音記号を用いて、どの部分が正しく発音できなかったかをAI(人工知能)が教えてくれます。
→ 「リスニング」での会話を元にAI(人工知能)とユーザーが対話をしていきます。
聞かれた事に対し音声入力で返答するのですが、そこで正しく発音ができていないと正しい文章が表示されないので、繰り返し発音の確認と練習が行えます。
といった流れで英会話の定着を促します。
- 自由な時間に自分のペースで勉強したい
- いきなり人相手だと恥ずかしい
という方に特にオススメです。
No.5 AI(人工知能)コンシェルジュアプリ『Google アシスタント』
最後はAndroid版のsiriと言われていた「Google アシスタント」のご紹介しましょう。
「Google アシスタント」とは、Googleが開発し2016年に公開した音声対応AI(人工知能)アシスタントアプリです。2017年5月には日本語対応のAndroid版がリリースされ、その3ヶ月後にiPhone版もリリースされました。
しかしiPhoneには初めからsiriが備わっています。わざわざ「Google アシスタント」をインストールしなくても、、、と思いきや、「Google アシスタント」を使った方が便利な事があるのです。
この「Visual Snapshot」は、ユーザーが日常的に行う
- 天気を調べる
- カレンダーで予定を確認する
- 株価を調べる
等の習慣を学習し、わざわざ調べなくても「Google アシスタント」が自動で情報を提示してくれるという機能なのです。
す、素晴らしいですよね!まさしく優秀なコンシェルジュ。これはsiriが嫉妬してしまうかもしれません。
が、しかしあくまでGoogleのアプリなので、iPhone上での電話やiMessage、端末に保存された写真などのiOSが管理するものには干渉できません。
ちなみにsiriのショートカットに「Google アシスタント」を追加できるので、iPhoneに「Hey siri. OK Google.」というとsiriが反応し、その後すぐ「Google アシスタント」が起動するという、なんとも複雑な心境になる動作方法もあります。
さて、今日はiPhoneで遊ぶ事ができるAI(人工知能)と喋れるアプリ・LINEIDをご紹介してきました。AI(人工知能)は凄いですよね。つたない機械的な会話しかできなかった印象のAI(人工知能)がどんどん進化しています。
冒頭でお話しした通りSNSの発展により、AI(人工知能)の対話研究に必要な膨大な雑談データが手に入るようになりました。それが、2010年代初頭です。そして、AI(人工知能)技術に大きな革新をもたらしたディープラーニング(深層学習)という技術が普及したのも2010年代初頭。
つまり、AI(人工知能)の対話システム研究がステップアップしてから、まだ10年も経っていないのです。
そう考えると、私たちがさらに、AI(人工知能)と友達のようにお喋りができる世界がやってくるのも、時間の問題なのかもしれません。
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