AI(人工知能)という言葉を、ほとんど毎日のようにネットニュースの見出しやテレビで目にするようになりましたよね。将棋や囲碁のプロと対戦して勝った、人と会話ができるようになった、などと様々な分野で活用されています。
そのAI(人工知能)にもっとも力を入れているとされる企業がご存知「Google」です。先ほど紹介した囲碁のプロと対戦して勝利を納めたAI(人工知能)「AlphaGo」の開発に関わっていたのもこのGoogle。さらに、Googleは2016年に双方向で会話が可能な「Google アシスタント」を発表しました。
なぜ、GoogleはこれほどまでにAI(人工知能)に力を入れているのでしょうか。
そこで今回は、AI(人工知能)の簡単な説明と、これからの世界がどうなるのかといった考察を踏まえて、その理由をお伝えしましょう。
AI(人工知能)って何をしているのか
通常のコンピューターは、与えられた処理をしているだけですが、AI(人工知能)は自分で学習していき処理を行い、相手や状況に応じた対応を行ってくれるのです。私たちは猫を見ると、過去の記憶と経験に照り合わせて猫だと判断していますよね。それをコンピューターで行います。
では、次にGoogleがなぜAI(人工知能)ファーストを掲げるのか、お伝えします。
理由その1 AI(人工知能)が欠かせない時代の覇権を握るため
日々、AI(人工知能)が進歩しているなか、今後はAI(人工知能)がありとあらゆるITサービスを支える重要な存在になると予想されています。
このように、ビジネスだけにとどまらず健康・医療や娯楽家事に至るまで様々な分野での活躍を予想するのはたやすいことですよね。
現に、IBM社の「Watson」と呼ばれるAI(人工知能)は、すでに企業などで導入が進められており、AppleやAmazon、Microsoftといった多くの企業がAI(人工知能)の開発に着手。
そして、来たるAI(人工知能)時代が現実になった時、AI(人工知能)の技術をより優れたものとし、Googleのサポートを受けたいという企業を増やしていくというのが目的です。
理由その2 AI(人工知能)時代のデータの「標準」となる
これは初めに挙げた「AIが欠かせない時代の覇権を握るため」に共通している部分があります。
このように誰でも使えるようになってしまってはGoogleに何もメリットがないと思われる方もいるのではないでしょうか。
いわゆる「AI(人工知能)の世界基準」になりうる可能性があるのです。
そのため、AI(人工知能)の研究を重視する「AI(人工知能)ファースト」が掲げられています。
理由その3 ハードウェアの性能が限界を迎えている
次に、GoogleがAI(人工知能)に力を入れた理由としては、既存のハードウェアの性能が限界を迎えていることが一因です。
これがGoogleや主なIT企業がAI(人工知能)へ傾倒した要因の一つです。
確かに、CPUなどのハードウェアが高性能なら優秀なAI(人工知能)を動かすことは理論上は可能になります。
理由その4 自社製品へAI(人工知能)がたくさん導入されている
ところで、スマートスピーカーといえばGoogleの「Google home」がすぐさま頭に浮かぶ人もいるのではないでしょうか。このGoogle homeには「Google アシスタント」を搭載しており、発話者の命令や問いかけを音声認識し、その内容を分析した上で応答します。
確かに、AI(人工知能)が身近に感じるのは、AI(人工知能)とIoTが組み合わさっているおかげともいえますよね。
理由その5 批判に応えつつ、次世代を目指す
AI(人工知能)だけにとどまらず、Googleは様々な分野で独占状態を維持しています。
その中でGoogleはAI(人工知能)利用の原則を掲げており、社会的に有益であることや、安全性、人々に対する責任など7つの原則が設けられています。
それについては、AI(人工知能)技術は兵器には転用しないとGoogleのCEOが発表しました。今後もその方針は変わらないよう動向を見届けていきましょう。
今回は、GoogleのAI(人工知能)研究についてみていきました。
- GoogleはAI(人工知能)分野を牽引している
- Googleは来たるAI(人工知能)時代の標準的存在を目指している
- 頭打ちになりかけている分野よりAI(人工知能)分野に力を入れている
- 世界中から良い面、悪い面共に注目されている
このように、今日お伝えしたように、GoogleはAI(人工知能)分野を牽引しておりこれからの動向に非常に注目されています。そして、Googleが重視している「AI(人工知能)ファースト」を掲げ事業を展開していくでしょう。
そして、医療やサービス、金融など様々な分野でAI(人工知能)が導入されることで今後のビジネスモデルが大きく変わる可能性があります。
私たちも今後なくなる仕事、人がする必要のある仕事を見極めていく必要がありますよね。Googleの「AI(人工知能)ファースト」、そしてAI(人工知能)がどのように発展していくのか、目が離さず動向を追うことで私たちもその変化に対応できるようにしていきましょう。
コメントをどうぞ