Googleが掲げるAIファースト。人工知能の研究が超大事なその理由5つ | AIZINE(エーアイジン)
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Googleが掲げるAIファースト。人工知能の研究が超大事なその理由5つ

googleのイメージ

AI(人工知能)という言葉を、ほとんど毎日のようにネットニュースの見出しやテレビで目にするようになりましたよね。将棋や囲碁のプロと対戦して勝った、人と会話ができるようになった、などと様々な分野で活用されています。

そのAI(人工知能)にもっとも力を入れているとされる企業がご存知「Google」です。先ほど紹介した囲碁のプロと対戦して勝利を納めたAI(人工知能)「AlphaGo」の開発に関わっていたのもこのGoogle。さらに、Googleは2016年に双方向で会話が可能な「Google アシスタント」を発表しました。

なぜ、GoogleはこれほどまでにAI(人工知能)に力を入れているのでしょうか。

そこで今回は、AI(人工知能)の簡単な説明と、これからの世界がどうなるのかといった考察を踏まえて、その理由をお伝えしましょう。

AI(人工知能)って何をしているのか

aiを使うイメージ

AI(人工知能)とは、明確に定義はないとされていますが、通常は人間の脳がしている知的活動を模造したもののことを指しています。

通常のコンピューターは、与えられた処理をしているだけですが、AI(人工知能)は自分で学習していき処理を行い、相手や状況に応じた対応を行ってくれるのです。私たちは猫を見ると、過去の記憶と経験に照り合わせて猫だと判断していますよね。それをコンピューターで行います。

では、次にGoogleがなぜAI(人工知能)ファーストを掲げるのか、お伝えします。

理由その1 AI(人工知能)が欠かせない時代の覇権を握るため

AIサービスのイメージ

日々、AI(人工知能)が進歩しているなか、今後はAI(人工知能)がありとあらゆるITサービスを支える重要な存在になると予想されています。

そして現在では、チャットボットや画像認識などのの分野で、ディープラーニングなどAI(人工知能)の進化が急速に進んでいることから、近い将来様々な分野のサービスにAI(人工知能)が活用されるでしょう。
現実に、MRIやCTの読影をAI(人工知能)が行うシステムも開発されています。これまでは人が行なっていた読影ですが、一度に撮影できる枚数が大幅に増え、医師の負担が増えている現状を解決することができるのです。さらに癌の早期発見率の向上も見込まれています。

このように、ビジネスだけにとどまらず健康・医療や娯楽家事に至るまで様々な分野での活躍を予想するのはたやすいことですよね。

現に、IBM社の「Watson」と呼ばれるAI(人工知能)は、すでに企業などで導入が進められており、AppleやAmazon、Microsoftといった多くの企業がAI(人工知能)の開発に着手。

そして、来たるAI(人工知能)時代が現実になった時、AI(人工知能)の技術をより優れたものとし、Googleのサポートを受けたいという企業を増やしていくというのが目的です。

理由その2 AI(人工知能)時代のデータの「標準」となる

データのイメージ

これは初めに挙げた「AIが欠かせない時代の覇権を握るため」に共通している部分があります。

Googleはこれまで自社が開発したAI(人工知能)ライブラリ「TensorFlow」をオープンソースとして公開されており、誰でも、どの企業でも利活用できるようになっていますよね。

このように誰でも使えるようになってしまってはGoogleに何もメリットがないと思われる方もいるのではないでしょうか。

ですが、ディープラーニングを主体としたAI(人工知能)においては、「学習する構築」よりも「学習のさせ方と学習されたデータ」の方が重要で、世界中がGoogleの提供するオープンソースを利用した場合、多くの企業が自社のAI(人工知能)を利用するということ。

いわゆる「AI(人工知能)の世界基準」になりうる可能性があるのです。

そのため、AI(人工知能)の研究を重視する「AI(人工知能)ファースト」が掲げられています。

理由その3 ハードウェアの性能が限界を迎えている

ハードのイメージ

次に、GoogleがAI(人工知能)に力を入れた理由としては、既存のハードウェアの性能が限界を迎えていることが一因です。

10年ほど前に比べるとCPUやGPUの性能は格段と向上しましたよね。28コア搭載のプロセッサ、メインメモリが最大で1.5TB程度…ここまで来ると私たちの日常利用ではオーバースペックすぎます。
そして、結果的にCPUの工場が見込めなくなり、ハードウェア面よりもその上で走るソフトウェアの工場にシフトチェンジする必要性が出てきました。

これがGoogleや主なIT企業がAI(人工知能)へ傾倒した要因の一つです。

確かに、CPUなどのハードウェアが高性能なら優秀なAI(人工知能)を動かすことは理論上は可能になります。

理由その4 自社製品へAI(人工知能)がたくさん導入されている

スマートスピーカーのイメージ

ところで、スマートスピーカーといえばGoogleの「Google home」がすぐさま頭に浮かぶ人もいるのではないでしょうか。このGoogle homeには「Google アシスタント」を搭載しており、発話者の命令や問いかけを音声認識し、その内容を分析した上で応答します。

このスマートスピーカーはインターネットの繋がっており、いわゆる「IoT(モノのインターネット)」を支援するシステムです。AI(人工知能)が天気を聞かれたと判断した場合、インターネットに繋がれていることでそれを元に回答。

確かに、AI(人工知能)が身近に感じるのは、AI(人工知能)とIoTが組み合わさっているおかげともいえますよね。

理由その5 批判に応えつつ、次世代を目指す

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AI(人工知能)だけにとどまらず、Googleは様々な分野で独占状態を維持しています。

例えば欧州ではGoogleの検索等サービスは猛威を振るっているのです。そして、Googleはその莫大な資金力で優秀な人材を確保し、AI(人工知能)の分野まで独占するのではないか、と世界中で危惧されています。

その中でGoogleはAI(人工知能)利用の原則を掲げており、社会的に有益であることや、安全性、人々に対する責任など7つの原則が設けられています。

ですが、AI(人工知能)兵器など軍事分野への模索を行わないかどうかといった不安も残るでしょう。AI(人工知能)が私たちの生活を手助けしてくれるのは嬉しいですが、戦争に使われるのは喜ばしくありませんし、怖さもありますよね。

それについては、AI(人工知能)技術は兵器には転用しないとGoogleのCEOが発表しました。今後もその方針は変わらないよう動向を見届けていきましょう。

 

googleのイメージ

今回は、GoogleのAI(人工知能)研究についてみていきました。

  • GoogleはAI(人工知能)分野を牽引している
  • Googleは来たるAI(人工知能)時代の標準的存在を目指している
  • 頭打ちになりかけている分野よりAI(人工知能)分野に力を入れている
  • 世界中から良い面、悪い面共に注目されている

このように、今日お伝えしたように、GoogleはAI(人工知能)分野を牽引しておりこれからの動向に非常に注目されています。そして、Googleが重視している「AI(人工知能)ファースト」を掲げ事業を展開していくでしょう。

そして、医療やサービス、金融など様々な分野でAI(人工知能)が導入されることで今後のビジネスモデルが大きく変わる可能性があります。

私たちも今後なくなる仕事、人がする必要のある仕事を見極めていく必要がありますよね。Googleの「AI(人工知能)ファースト」、そしてAI(人工知能)がどのように発展していくのか、目が離さず動向を追うことで私たちもその変化に対応できるようにしていきましょう。

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