ディープラーニングはAI(人工知能)を支える技術で、あまり目立たない印象を持つ人が多いですよね。しかし現在ディープラーニングの発展はすさまじく、さまざまな業種で活用されており、私たちの生活を豊かにしています。そのようなディープラーニングの活用事例を業種別に押さえておくことは、技術革新の目覚ましい現代社会を生き抜いていくために重要なことのひとつです。また、単純にディープラーニングの活用事例を知ることは勉強になるだけでなく、大変興味深く、知的好奇心を満たしてくれるかもしれません。
とはいえ、ディープラーニングの活用事例を一から集めて勉強していくのはとても労力のいることであり、日々の仕事や家事、学業で忙しいビジネスパーソンや主婦(主夫)、学生にはなかなかできることではありません。そこで今回はディープラーニングの活用事例を業種別にまとめ、お伝えしましょう。
まずは、そもそもディープラーニングとは何か、についての解説です。
ディープラーニングとは何か
このように時代の最先端を走るディープラーニングですが、その活用事例にはどのようなものがあるのか気になりますよね。まずは自動車業でのディープラーニングの活用事例を解説します。
自動車業でのディープラーニングの活用事例
自動車やその周辺機器は最新技術の塊といっても過言ではなく、これまでカーナビやアラウンドビューモニターをはじめとしたパーキングアシストシステムなど、さまざまな技術革新が見られました。ここにディープラーニングが参入したことで、例えばドライバーの安全を管理するシステムの開発など、新たな技術開発が進んでいます。
Nauto Japan合同会社では、脇見運転をAI(人工知能)にて検出・警告する法人向けのドライブレコーダー「ナウト」を開発していて、ディープラーニングによる画像認識の技術としてここにあおり運転を検知し、ドライバーに警告するような機能を新たに追加しました。
次に、誰でもいつお世話になるかわからない医療の分野でのディープラーニングの活用事例について解説します。
医療でのディープラーニングの活用事例
これからも医療分野でのディープラーニングの活用事例が増えてくれると、私たちはより健康で長寿命になれ、そんな未来が楽しみですよね。次に、介護におけるディープラーニングの活用事例を解説します。
介護でのディープラーニングの活用事例
高齢化社会の進む日本ではディープラーニングの介護への活用事例がますます増えるでしょう。続いて、製造業におけるディープラーニングの活用事例を紹介します。
製造業でのディープラーニングの活用事例
製造業はコストや検査品質がAI(人工知能)やディープラーニングで劇的に改善できる好例であり、これからも使われるでしょう。次に紹介するのは農業です。
農業でのディープラーニングの活用事例
私たちの食卓を一身に背負っている農業ですが、日本の農業はいくつか課題を抱えており、そのひとつが人手不足になります。農家になる人が少ないこと、高齢化が進んでいることなどから農業の業界では慢性的な人手不足が起こっていることはみなさんも感じているかもしれません。そのためディープラーニングの活用事例としても、いかに人的リソースの少なさを補うか、今ある人手をいかに有効に活用するかに向けられています。
例えば株式会社スマートロボティクスでは、ディープラーニングを活用してミニトマトの自動収穫のできる自動走行型アームロボットの開発をしており、その収穫の速さはなんと15秒。この素早さには驚きですよね。さらにこのロボットはミニトマトのハウス内を自走しながら、ヘタが取れないように収穫し、かごに詰めることができるロボットで、ディープラーニングの画像認識技術によって、トマトの認識やサイズ判別、収穫判断などがおこなわれます。
最後に、ディープラーニングが今後どのような展開を見せてくるのか解説します。
ディープラーニングの今後とは
また、ディープラーニング自体がさらに発展することでできることが増えた結果、活躍の場を広げていく、という可能性も考えられます。
今回紹介したディープラーニングの活用事例をまとめると次の通りです。
- 自動車業:煽り運転を検知するドライブレコーダー
- 医療:内視鏡画像による診断を支援するソフトウェア
- 介護:介護スタッフの負担の大きい着衣介護を支援するロボット
- 製造業:不良品ではなく良品を検知する良品学習型の食品原料検査装置
- 農業:ミニトマトを15秒で自動収穫するアームロボット
ディープラーニングを活用していない分野があったり、ディープラーニング自体が伸びしろのある技術だったりするので、これからもディープラーニングの活用事例は増えると予想されます。ディープラーニングのこれからの動向を注視し、より豊かな生活を待ち望みましょう。
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