AI(人工知能)に関するニュースを見た際に、ディープラーニングやCNN(畳み込みニューラルネットワーク)と言う言葉を目にしたことはありますよね。
このCNNは、AI(人工知能)のトピックなどで扱われることが多い単語ですが、何なのか全く理解できていない方も多いかもしれません。日頃プログラムに触れているエンジニアでも「CNNとは何か」を完璧に理解しきれている人はそう多くはないでしょう。
CNNとは、福島邦彦によって提唱されたネオコグ二トロンに起源を持っています。全世界で使用されていますが、日本人が起源に影響を及ぼしているのは驚きです。
このCNN、現在では自動運転技術や動画像認識に用いられており、10年後にはより多くの場面での使用が期待されています。
そこで今日は、AI(人工知能)に欠かせないCNNとは何なのか。どのように使われているかをわかりやすくお伝えしましょう。
CNN(畳み込みニューラルネットワーク)とは
まず、CNN(Convolutional Neural Network)とは何かを理解するには、ニューラルネットワークについて理解する必要があります。
実は私たちの脳は電気信号によって情報が伝達されているのですが、コンピュータには神経がありませんよね。ですから「コンピュータで人間の脳を再現した」のがニューラルネットワークと覚えておけば大丈夫です。
これがニューラルネットの基本となるので覚えておいてください。
そしていよいよ本題のCNNについてです。
実はこれまでは計算量の莫大さから実現できていませんでした。しかしコンピュータの処理能力の向上で実現できるようになったのです。
次は詳しい仕組みについてみていきましょう。
CNNの仕組み
CNNは、画像を複数のカテゴリに分類するように学習しており、この分野での能力は人間を上回ることもあります。CNNに新しい画像が渡された瞬間にその画像のどこにある特徴が含まれているのか。
これを畳み込み層と言います。確かにこれまでのコンピュータでは処理できないことが理解できますよね。
次に画像を集約するのがプーリング層です。
ここまでの一連の流れがCNNの内部構造です。
中での計算や詳しい仕組みを知りたい方はオライリーの「ゼロから作るDeep Learning」で詳しく解説されているので買ってみてください。
CNNがなぜディープラーニング・画像認識でよく使われるのか
CNNとは第一に画像認識をするために作られたものです。しかし、CNN以外にも画像認識をする手法はいくつかあるのですが、画像認識やディープラーニングにCNNが用いられるには理由があります。
これまでの普通のニューラルネットワークでは、入力に単一ベクトルを受け取り、それを一連の隠れ層を通して出力されます。畳み込み層やプーリング層がありません。一応一般的なニューラルネットワークでも画像データを取り扱うことは可能です。しかし、複雑な画像に関してはほとんど正確さを持たないことが多いです。
これらの理由から画像認識やディープラーニングにCNNが使用されるのが主流になっています。
CNNを使うときの注意点
このように万能そうに見えるCNNですが、注意すべき弱点が存在します。
でも画像を認識するだけなら、ノイズを入れなければ良いと考えますよね。
この問題を解決するためAI(人工知能)の研究者たちが日々新しい技術を提唱しています。
CNNとは何かを語る上で、こういった欠点も存在していることを覚えてくださいね。
CNNを応用するとできること
これまでCNNとは何か解説してきましたが、ここでは実用例をみていきましょう。
CNNはディープラーニングを用いたほとんどの画像処理にほぼ使われています。今回は身近な応用事例をお伝えしましょう。
- 日本気象協会の降水量予想
- コンクリート護岸劣化検知
- SNS投稿画像による商品利用実態の解析
今日は、畳み込みニューラルネットワーク・CNNとは何かについて解説してきました。
- ニューラルネットワークとは、コンピュータで人間の脳を再現したものである
- CNNは、畳み込み層とプーリング層を持っている
- CNNにも、欠点があり万能なものではない
そして今後、AI(人工知能)を搭載する機械、そして自動運転技術やマーケティングに応用されていくことが想定されています。
ですから、今からでも遅くないので、「CNNとは何か」もっと詳しく理解を深めて、今後に備えていきましょう。
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