テレビやネットニュースの中で、「chatbot(チャットボット)」や「AI(人工知能)」という言葉をよく聞くようになりました。しかし「chatbot」や「AI」という言葉を聞いても正しい意味が良く分からない方もいますよね。
なんとなく分かっているようで分からない「chatbot」「AI」。今さら何なのか聞くに聞けないという方もいるでしょう。実はどちらも、すでに私たちの生活をとても便利にしてくれています。あなたはMicrosoftオフィスソフトを立ち上げたときに登場するイルカのキャラクターを覚えていらっしゃるでしょうか。実はあのイルカもchatbotだったのです。
さらに最近ではクロネコヤマトの宅急便の再配達などの申し込みをLINEのチャット画面から行えますが、応答しているのはAI(人工知能)が組み込まれたchatbot。
今「そうだったのか!」と思われたあなたのために、今回は、「chatbot(チャットボット)」と「AI(人工知能)」は何かといった基礎知識と「chatbot AI(チャットボットAI)」の事例をお伝えします。
Chatbot(チャットボット)とは
まずchatbotについてお話しましょう。
最近では企業のカスタマーサポートなどに導入されていたりと目にする機会が増えましたよね。
しかも、最近のchatbotは柔軟に、そして自然に会話ができるようになりました。以前のchatbotは設定された回答しか行えず、質問の内容によっては不自然な回答を返されることもありましたが、今のchatbotは人間の会話に近い返答をしてくれます。
さて、このようにchatbotがより柔軟に自然な会話ができるようになったのは、実はAI(人工知能)のおかげ。
このことにより、AI(人工知能)chatbotは人間に相談するのと同じように安心して利用できます。では、このAI(人工知能)とは何なのでしょうか。
AI(人工知能)とは
AI(人工知能)とは、「知的な機械、特に、知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術」と人工知能学会が説明されていますが、少し分かりにくいでしょう。
もう少し簡単に説明すると、
私たちの頭の中では、毎日様々な刺激を受けて色々なことを考えながら日々賢くなっていますよね。AI(人工知能)も私たちと同じように多くの情報を手に入れて、日々進化しています。まるで成長を続けている子供(あるいは大人)のようです。
現在この衝突防止機能は、もちろんすべての車にAI(人工知能)が組み込まれているわけではありませんが、近い将来すべての車にAI(人工知能)が組み込まれた衝突防止機能が搭載されるかもしれません。
chatbot AIとは
上記で説明した自動車の衝突防止機能のように、今後ますますAI(人工知能)は私たちの生活をより良くする助けとなってくれるでしょう。また、すでに私たちの身近なところではAI(人工知能)が組み込まれたチャットボットであるchatbot AIが活躍しています。
人間相手では電話でも緊張してしまうという人もChatbot AIなら気楽に問い合わせできますよね。企業側もchatbot AIのおかげで24時間カスタマーからの質問への受け答えが可能になるため、人件費も削減できます。
chatbot AIの事例
それでは実際に日本で活躍しているchatbot AIの事例を紹介します。あなたもきっと知っているchatbot AIがあるでしょう。
英語対応観光情報ガイドアプリ『鎌倉 NAVITIME Travel』
株式会社ナビタイムジャパンが公開している『鎌倉 NAVITIME Travel』は、鎌倉のおすすめスポットを紹介するサービスです。アプリに組み込まれたchatbotAIがユーザーの質問に対して回答してくれます。
『鎌倉 NAVITIME Travel』のchatbotには言葉の揺らぎを吸収し学習する自然文解析技術が採用されており、より自然なコミュニケーションが可能です。また、対応言語は日本語だけでなく英語での対応も可能なので、外国人観光客にも適切にサポートしてくれます。
おすすめ商品を教えてくれるfracora(フラコラ)のSENSY BOT
化粧品や健康食品などの通販サイトであるfracora(フラコラ)はchatbotAIである「SENSY BOT」を採用。
化粧品や健康食品など美容系のサイトでは、自分の悩みを解決するための商品選ばなくてはならず、なかなか時間のかかるものでした。しかし、このchatbotAIがユーザーの好みを学習して商品を専門店の店員のように提案してくれるので、商品を選ぶ時間が大幅に短縮できるでしょう。
ヤマト運輸はLINEから状況確認や再配達依頼
普段から宅配便を利用している方の中には、すでにヤマト運輸のLINEを利用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ヤマト運輸は荷物の配達状況確認や再配達の申し込みをLINEのチャット画面から行えるサービスを行っています。
スムーズにコミュニケーションをとることのできるLINEのchatbotAIのおかげで、私たちは荷物の受け取り日時の変更や再配達を簡単にできますよね。外出先でもLINEを使って荷物の配送状況の管理ができるので大変助かります。
モンテローザ系列の居酒屋の宴会予約
居酒屋としてお馴染みのモンテローザでは、LINEのチャット機能を使って宴会の予約を行えます。
今までは居酒屋の宴会予約を行う時、混みあっているせいか電話がなかなか繋がらないということがありましたよね。しかしこのLINEでは、電話をすることもなく文字だけで宴会予約を行えるので、飲み会などで幹事になってしまっても楽に予約ができるでしょう。
今回はchatbot AIの基礎知識と活用事例をお伝えしました。
私たちと対話を行うチャットボットは以前からありましたが、人間のような柔軟な会話は難しいものでした。そこで注目したのがAI(人工知能)です。AI(人工知能)は自動車の衝突防止機能にも使わているなど、ますます発展していますよね。そんなチャットボットとAI(人工知能)を組み合わせたのがchatbot AI。
『鎌倉 NAVITIME Travel』は日本語や英語で観光案内を行います。外国人観光客が増えている今、すごく役立つツールですよね。fracora(フラコラ)のSENSY BOTは、私たちの肌の悩みにぴったりなスキンケア商品を提案してくれます。まるで自分専属のコンシェルジュがついているみたいでしょう。ヤマト運輸はLINEのchatbot AIで荷物の管理が行え、モンテローザは宴会予約が行えます。
このように、ますます多くの企業がchatbotAIを活用したカスタマーサポートを展開していきそうです。これからさらにchatbot AIによって、私たちの生活はより楽しく便利になっていくことでしょう。そうなると良いですよね。