『猫ロボット』と聞くと、22世紀からやってきた『あの国民的なブルーの猫型ロボット』を想像してしまいがちですが…実は、すでに現代でも猫ロボットはあります。
フッサフサの毛並みをした『リアル猫タイプ』から、女の子が喜ぶ『ぬいぐるみタイプ』、そしてメタル感ただよう「いかにいかにもロボット!」といったような『ロボットタイプ』まで…そのレパートリーは豊富にリリースされているのです。(もちろん、どれも四次元ポケットついてないですが…)
ですが、いくら技術が進んだと言っても「やっぱりホンモノの猫には勝てないんじゃない?」って疑問を持つ人もいますよね。
かく言う私も、1999年に犬型ロボット「AIBO(アイボ)」が登場しブームを呼んだときには、、
…いや〜いや〜、これロボット全開じゃん!ワンコなのに踊ってるやん!!
と、全力でツッコミを入れたものです。
なので、猫ロボットと聞くと「まぁ猫いっても、、所詮オモチャでしょ?」「本物のネコの癒しには勝てないわ!」なんて思っちゃう人もいますし、実際に猫ロボットを利用した人の中には…
ロボットに着ぐるみを着せた感じ、触るとホンモノと違いが歴然。
動きがワンパターンで飽きる。
モーターや機械音がして…やっぱりロボットって感じ。
といったレビューもチラホラ見受けられます。
ただそんな意見もある中で、実際に愛用して「手放せない!」と言う人の多く…しかも、なんと大人から、そう言った声が上がっているんです。
最近ではCMやSNSで、ネコを見ない日がないくらいの猫ブームだから…その流れに乗ってるのかな?とは言えリアル猫ならいざ知らず…猫ロボットの何に惹きつけられるのか、気になる。。
驚くことに、そのニーズは一度廃盤になってしまった『夢ねこプレミアム』を復活させ再販まで導くほど大きく、海外でも私たちに与える影響に注目しているという情報もあるのです。一体どうしてこんなに人気が出るのか気になってくるでしょう。
そこで今回は、そんな「猫ロボット」が持つ不思議な魅力について、お伝えしていきます!
世界も注目!猫ロボットがもたらす驚きの癒し効果
『かわいい動物=癒し』の公式については、誰もが「まぁ確かに…」と頷けますが、それがロボットにも当てはまるのか?と言われると、ちょっと疑問に感じてしまいますよね。
しかし、先ほどご紹介した『*夢ねこプレミアム』は、代理ペットとして多くのユーザーに支持を得て、見事再販を勝ち取ったんですね。
「夢ねこ」は、もともとキッズトイとして発売されていましたが、子供から大人まで幅広い世代に支持されています。
現在では、
- 一人暮らしの高齢者
- 老人ホーム
- 本物の猫を飼うこと難しい人
などからもコミュケーションをサポートする目的で需要が増えているのです。この需要の増加を受け、実際に『癒し効果』を実証試験で証明した猫ロボットもあり、介護の現場で注目を浴びているのです。
核家族化、一人世帯された現代人には…ちょうどいいペットなんだろうなぁ〜!
アニマルセラピーならぬ、、ロボットセラピー時代の到来かも?
コミュニケーションもロボットがする時代?介護現場の強い味方!
引用:なでなでねこちゃんDX2 | 介護ロボットONLINE
ということで、実際に介護の現場で注目されているのは、こちらの「なでなでねこちゃんDX2」です!
一見すると、、「えっ?ぬいぐるみ??」と思ってしまいそうですが、、実はスマートフォンのパネルにも採用されている静電センサーを配置し、『撫でる』と『触る』の違い区別できる高い感知能力を持つロボット。
実はこちら…見た目も仕組みもシンプルですが、政府主導で立ち上げられた「日本医師研究開発機構=AMED」にて実証試験の対象に選ばれ、その癒し効果は実証されたロボットなんです。
介護現場におけるコミュニケーションロボットの可能性を調査するAMEDの実験では、なんと「利用者の1/3が生活の質に改善が見られた」と報告されています。
実際にNHKの取材では、被介護者に「猫ちゃんが、一緒に手を洗おうといってるよ」と声かけをして行動を促すシーンが紹介されました。このように「なでなでねこちゃん」を利用して被介護者の行動をうながし、自立度の向上に役立てられています。
1/3というと…1000人いれば300人も効果があったことになりますね!!
また、この効果に着目した川崎市では、AMEDに先立って独自に実証実験を行い、平成26年には認定福祉製品として採用しています。
実際に導入したことによって、認知症の方に対して癒やしがあったり、心が落ち着くことが多くなったなど良い効果がありました。
つまり、福祉の場で「本格的に活躍する日も…近い?」と、気になりますよね。
ところが、福祉の現場で活躍している事例がすでにあったのです!
…って、もう活躍している、だと!?
しかも舞台は、私たちにとってまだ記憶に新しい『熊本大震災』です。いったいどのように猫ロボットが活躍したのか…次の話で詳しく見ていきましょう!
熊本大震災で被災者に寄り添う猫ロボット。
熊本大震災は、2016年に熊本・大分県で相次いて起こった大震災のことです。この震度7という稀に見る大きな震災は、たくさんの家屋や建物を倒壊させ、交通インフラにも大きな打撃を与えました。
このとき、被災者の心へのケアを目的に、15匹の「なでなでねこちゃん」が熊本の高齢者福祉施設に寄贈されたのです。
そう言えば東日本大震災でも、心のケアの大切さが大きく注目されましたよね。
寄贈をサポートした東海大学の山崎正人先生によると、「なでなでねこちゃん」の『撫でれば鳴く』というシンプルな仕組みは、導入しやすかったとのこと。
また被災者と、なでなでねこちゃんとのふれあいを下記のようにもコメントしています。
こうして『触れ合うこと』での、被災者同士のココロを癒しや、人と人を繋ぐ交流のきっかけ作りまで…私たちの身近なところで活躍しているんです。
海外のメディアも注目!ペット型ロボットがもたらす私たちの未来。
これまでは日本の情報をお伝えしていましたが、実は海外でもこの効果は注目されています。
アメリカにあるAlbany Medical Centerで行われた、Joshua S-M氏らの実験によると…ペット型ロボットは、ICU(集中治療室)でのせん妄患者の行動障害を軽減のする可能性があると発表されました。
せ、せん妄って…??(^^;;
Joshua S-M氏らが行った実験は、「せん妄治療を受けている患者にネコ型ロボットを渡し、3日目に5つの質問を投げかける」というものです。
結果内容をいくつか抜粋すると、
といったような、ポジティブな意見が見うけられます。
この実験以降、ペット型ロボットを特定のせん妄患者へ利用することについてICUの看護師から問い合わせが増えています。つまり、医療の現場からも必要性が注目されているのです。
なるほど。。ロボットって、なんだか冷たい機械的なイメージがあったけど…私たちのココロにより添い癒してくれる、あたたかな存在になれるんだね!
ここまでで医療や介護の場において、猫(ペット)ロボットの存在感が少しずつ広がっていってることについてご紹介しましたが…まだまだ「誰もが知ってる」ほど、その存在はメジャーではありません。
ですが忙しい毎日に追われている現代の私たちにとって、その癒し効果はとても魅力的です。爆発的な『猫ブーム』が起こっていることも考えると…『猫ロボットブーム』が来るのではないか、、と気になるところです。
そこで、次に猫ロボットが私たちの日常生活に身近になるのかについて、見ていきましょう。
まだまだ改善の余地あり?本格的な猫ロボットブームはこれからかも
これまでに「夢ねこ」「なでなで猫」についてご紹介しましたが…どちらも毛がフサフサで、触りごこちや仕草などがリアルな『代理ペット』としての役割が主でした。
ですが他にも、「いかにもロボだね!」といったボディや、「便利だわ〜!」と仕事に役立つ実用タイプまで…さまざまなタイプがリリースされています。
例えば…
タカラトミー社「ハローウーニャン」
歌う・踊る・目の色を変える…などなど、非常に芸達者!見た目はいかにも「ロボット!」って感じだが、じゃれついたりしてきて細かなネコっぽい仕草も搭載している。見た目はロボ、心はニャン子である。
株式会社シャイン「ルンルンクリーニャーD」
ネコは乗ってるけど、、実はデスククリーナー。「ルン○に乗った猫の動画を見てひらめいたんだなぁ〜」と、なんとなく想像できてしまうアイデアグッズ。ロボ(に乗った)猫である。
などなど…。。
これまでご紹介した夢ねこプレミアムのような「より自然な猫に近いロボット」とは対照的に、どちらかというと人工的な「機械らしいロボット」です。
こんなに種類がいろいろあるなら…1個くらい当たり(ブーム)を呼んでもおかしくないのに、、何でAIBO(犬型ロボット)みたいにブームにならないんだろう?AIBOの猫バージョンを作れば、すぐ人気になりそうなのに!
猫ブームの後押しがあっても、「AIBO」のような「猫ロボット」が生まれないのはなぜでしょうか。その理由をAIBOを手がけたソニー担当者は『猫の性質を人工知能(AI)に反映できない』という技術的な限界があると答えます。
犬型ロボ「AIBO」のようなヒット作が、なぜか猫型ロボットで生まれていない
AIBOが大ブームを呼んだ背景に、AI(人工知能)の存在は大きくあります。
AIBOは高度なAI(人工知能)を搭載したことにより、よりリアルな犬の仕草を表現することができました。AIBOを飼った人の多くが「まるで本物のペット(犬)を飼っているように愛着を感じる」と感想を寄せているのもこのためです。
私が子どもの頃は、機械が人間のように「自分で考え・感情をもつ」といって、それはアニメや漫画の中だけの世界でも…まだまだ100年以上さきの話と思っていました。
ところが、2018年に開催された「AI・人工知能 EXPO」に興味本位で参加して、、
AI(人工知能)が自分で学習しちゃうの?ナニそれ…ヤバすぎない!?
AI(人工知能)が「これ必要な情報だからいる!」と自分で判断し学習する仕組みが、すでにあると知って…衝撃を受けました。「これからはAI(人工知能)がものすごいスピードで進化しちゃうんだな。。」と肌で感じた瞬間です。
特に2018年にリリースされた新型AIBOでは、これは今までのAIBOと違って、環境に応じてAIBOが独自で変化していく…つまり飼い主さんごとに、ちがう個性(性格)を持ったAIBOが生まれたと言うことです。私はさらに衝撃を受けてしまいました!
こういうAI(人工知能)を搭載するだけでいいなら、猫ロボットにもAI(人工知能)をパパッっと取り付ければいいじゃん!技術的に無理ってどういうことなの?
AIBOのようなAI(人工知能)を搭載した猫ロボットが作れない理由について…担当を手がけた林さんによると「ネコのそっけない行動は予想しづらく、AIでは再現できない」「犬の方が作りやすい」と言います。
一方で、技術面がハードルで作れないのであれば…反対に、技術面をクリアすればAIBOのような猫ロボットも再現も可能ということです。
AI(人工知能)の技術は、ものすごいスピードで進化しているって言うけど…それじゃあ、このまま技術が進んでいけばネコの行動も再現できるAI(人工知能)が出てくるのかもしれないね!
まだ本格的な猫ロボットはできていない現状だからこそ、ブームの可能性あり!
AI(人工知能)は現在ものすごいスピードで技術発展し、今ではAI(人工知能)が自分で知識を学習して、より人間の脳に近い成長をすることも可能になってきつつあります。
そんな自らが学習していくAI(人工知能)が搭載されれば…まさに本物のネコのような仕草や、生き物がもつ暖かさも再現できることでしょう。
本格的な猫ロボットが登場すれば、「これまでペットを飼いたくても飼えなかった人」にとっては、とくに朗報です!
たとえば機械だからこそ持つメリット…
- 毎日のエサやりが不要になる。
- トイレの世話が不要になる。
- 病気にならない。病院が不要になる。
- アレルギーの心配がない。
- 散歩の必要がない。
- 動物ができない仕草(ダンスや歌など)ができる。
などが可能になります。
日々忙しく時間が取りづらい現代人にとって、ペットを世話することはハードルが高いことですが…猫ロボットなら、世話にかかる手間と時間が減るので、とても飼いやすくなります。
これから一人世帯や、年配の方が増えると言われている日本にとって…新しいパートナーとしてピッタリだね!
もともと日本では…SNSが盛んになる前の2010年より空前の猫ブーム。2015年には「ネコノミクス」の造語ができるほど経済効果も高く、「ネコを家では飼えないけど、、でも触りたい!」という人のために、各地に猫カフェができました。
そんな「猫に触れたい・飼いたい!」というヒトがたくさんいる日本で、もしAIが搭載されたものが誕生すれば、、犬型ロボ(AIBO)以上の爆発的なブームが生まれる…かもしれませんよね。
ということで、今回は猫ロボットがもつ癒しのチカラと、私たちの未来について掘り下げてお伝えしました。
この癒しの力は、介護・医療・災害の現場で広く活躍し、国内や海外でもさまざまな検証をされ、可能性を期待されています。ですが現状では、まだまだリアルな猫を再現することが技術的に難しく、わたしたちの日常生活レベルで活躍するほどメジャーな存在ではありません。
しかし一方で、AIBOを代表するように…高度なAI(人工知能)を搭載したペット型ロボットが登場して大きなブームになったことを考えると、猫ロボットにも同じようなブームことが起きる可能性があることも事実です。
AI(人工知能)を上手く活用して、よりリアルな表現が実現できれば…冒頭で紹介した「猫ロボットが持つ癒しのチカラ」も、もっとたくさんの人に活かせる可能性が生まれます。
今までは年配の方や、お子さん向けに活躍していたのが…より繊細なネコを表現できることで、年齢や性別を超えてすべての人へ、アニマルカウンセラーのような役割を果たせるようになるでしょう。
もちろん、代理ペットのわくを超えて” 本当の新しい家族 ”としても、歓迎されますね!
技術の進化とともに、新しいパートナーとの出会いも…もうすぐそこまで来ているかもしれませんね。
実際に触ってみて感じた、「ねこちゃんがかわいい」「撫でるとよく鳴く」ということを、他の人にすすんで伝えて会話が生まれていました。また、最初は一人で「なでなでねこちゃん」と遊んでいたら、他の人と話したり、いつしか一緒に1匹のねこちゃんをかわいがるようになる・・・ということでコミュニケーションをとるようになりました。
引用元:コミュニケーション・ペットロボット「なでなでねこちゃん」熊本の復旧期に、「癒し」と「笑顔」を提供より要約