1人で家にいるとき、猫がいたら楽しいだろうなあ…そんなことを考えたことはありますよね。猫はそばにいてくれるだけで、とても癒されます。でも、一人暮らしだから無理かな?世話する自信がないな…と断念。そんなとき、猫のロボットがいてくれたらどうでしょう。
猫ロボットといえば、“ドラえもん”をイメージしてしまいますが、今、必要とされている猫ロボットとは、“飼いたいけど飼うことができない。”そんな生活環境でも猫に癒されたいという方々のニーズがあって開発された猫ロボットです。
1人暮らしだから、高齢だからという理由で本物の猫にはご飯や排せつなどがきちんとお世話してあげられない。かわいがってあげたいときだけそばにいてくれて、かわいがってあげることができる猫ロボット、そんな猫ロボットを飼ってみたいでしょう。
それでは、より猫らしい3種類の猫ロボットをそれぞれご紹介します。
「夢ねこプレミアム」は猫好きも納得のロボケア玩具の猫ロボット
セガトイズ社から2016年12月に「夢ねこプレミアム」という名前の猫ロボットが発売されました。以前にあったものを毛並みや表情といった猫好きのために品質を改良して再販され、さらに人気が高まっているようです。
「夢ねこプレミアム」は、
また、
猫が好きで飼いたいけれど、環境などが原因で飼うことができない子どもたちにとって、ロボットであっても猫(に限らず動物)をかわいがるという感情を育てる情操教育はある一定の時期にしかできないとても大切なこと。
また高齢者で一人暮らしや老人ホームなど、やはり猫を飼うことができなくなってしまった方々にも、触れる・話しかける・かわいがる・懐かしく思うなどの感情やコミュニケーションのサポートとする「ロボケア玩具」として需要が増えているようです。
老人ホームや施設で本物の猫や犬が高齢者の気持ちに寄り添うというような記事を目にすることがありますが、
その点、ロボケア玩具の「夢ねこプレミアム」であれば、
しかも見た目・動き・鳴き声などはかなりのクオリティなので、高齢者の方も大満足していただけるはずです。
「ハロー!ウ~ニャン」は猫独特の動きで癒される猫ロボット
次にタカラトミー社から2016年2月に新登場した猫ロボット、Omunibotシリーズの「ハロー!ウ~ニャン」はクロ・茶とらの2種類です。
「ご高齢者のロボケア玩具」というよりは、猫を家で飼うことができない環境で猫と一緒に遊びたい子どもたちや一人暮らしで癒しを求めている大人の方向けの楽しい玩具に出来上がっていると言えるでしょう。
見た目も足に車がついていたりするので、動物という感じからは少しイメージが遠くなりますが、猫のすばしっこい動きや2足歩行のような動きは子どもから大人まで十分楽しめますよね。
「なでなで猫ちゃんDX2」はロボット介護機器開発調査の実証済みの猫ロボット
最後に紹介するのは、クオリティにこだわった高価なロボットより、子どものプレゼント程度ならもっと手軽にと考えて作られた猫ロボットが、トレンドマスター社から2016年9月に発売された「なでなで猫ちゃんDX2」です。
トラ・アメショー・みけの3種類で、
この「なでなでねこちゃんシリーズ」はAMED(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構)のロボット介護機器開発・導入促進事業の「ロボット介護機器開発に関する調査」の実証試験で採択されています。
子どもたちにももちろん、愛猫ロスのご高齢者で、飼いたくてもご自分の健康に自信がない方などにとって、この「なでなでねこちゃんDX2」は心のよりどころのような存在になるでしょう。
3種類の猫ロボットをご紹介しましたが、それぞれ個性があり、好みもあるのでどれも甲乙つけ難いですよね。どの猫ロボットが家で待っていてくれても急いで帰りたくなります。
今後益々どの玩具メーカーのエンジニアも、“飼いたくても飼うことができない”という同じ悩みを持つ方々のために少しでも猫らしい猫ロボットを作ろうと、
猫という心に寄り添ってくれる動物に近づけるのは、とても難しいことだと推察できますが、これから先もこの猫ロボットたちはまだまだ開発が進み、家で猫を飼うことのできない方々のために、理想の猫ロボットに近づいていくでしょう。
小さな子どもから高齢者に至るまで多くの方々がさらに進化した猫ロボットで癒される近い未来を想像するだけでワクワクしてきますよね。