私は趣味でイラストを描いていますが、描いたイラストに色を塗ってSNSにアップしたいけれど、色を塗る時間まではない…その結果、下書きだけがたまってしまうというパターンによく陥ります。
誰か、私の代わりに色を塗って!!
そんなときは、AIによる自動着色に任せてしまいましょう!自動着色と聞くと、とち狂ったAIが肌を緑に塗って、次々とナメック星人を世に送り出すことを想像する方もいるかもしれませんが、それがどうして、なかなかの実力なんです!
少なくとも、色のセンスは私以上!!(笑)
そこでこの記事では、PaintsChainerというAIを使った自動着色アプリの使い方と、実際にさまざまなイラストを自動着色してみることで、その実力をご紹介します!
まずは、どのようなステップで自動着色をするのかをご説明します。
線画イラストに一瞬で色塗り!PaintsChainerで自動着色する方法
特別なソフトのインストールは必要なく、ブラウザ上でサクッとおこなうことができます。その方法をご紹介します。
①PaintsChainer -線画自動着色サービス-へアクセスをする。
②ドラッグ&ドロップで、自動着色したいデータをアップロードする
③数秒待つ
これだけです。
このアプリではAIによって3パターンの着色方法を選ぶことができます。
ふわっとした印象から、油絵のようなものまで、好きなパターンを選択できます。もちろん、自分の好きな配色を指定することも可能です。
こんな感じで、さらに髪を赤、瞳を青、服を紫とざっくり指定すれば、AIがその色味を使って自動着色してくれます。
マウスでざっと指定するだけで、自分のイメージ通りの色で塗ってくれるのはすごいですよね!
では実際に、AIによる自動着色の実力を見ていきましょう。
実際に自動着色の実力はいかほど?さまざまなテイストの絵で検証してみた
境界線がはっきりしたイラスト
まずはこちらのイラストを用意しました。境界線がはっきりしていて、塗りやすい部類ですよね。さてさて、お手並み拝見です。
・パターン1
・パターン2
・パターン3
うっわー!どれもいい!このクオリティの着色を、たった数秒でしてくれるのはものすごく助かります。
しかも、めちゃくちゃ楽しいー!!
一つ難を言えば、アップになっている女の子はツインテールのつもりだったので、フェイスラインとツインテールの間の余白は背景色で塗ってほしかったかなーといったところです。ですので、色の指定をしてみました。
出来上がったイラストがこちらです。
あっ!!完璧!イメージ通りです!というか、イメージ以上です!ありがとうございました!!これをSNSにアップすれば、1万いいねいっちゃうんじゃない?(疾走する妄想)
しかしAIに任せっぱなしもなんだか悔しいので、ちょっと加工してみました。
あれ?AIに100%お任せしたほうが良かったのかも…(笑)とにかくすごいぞ、AI!!
ふわふわしたイラスト
しかしねAIさんよお、境界線がはっきりしたイラストは塗りやすいだろうけれど、ふわっとしたイラストは塗りにくいんじゃないの?ということで、次に用意したイラストはこちらです。
境界線があやふやで、塗りにくそうなイラストを用意しました。さてさて、どう塗ってくれるのかな。
ちなみに私のイメージは、青空広がる草原に、お花を持った女性がいるというイメージです。謎の布もたなびいております(笑)。
AIさんによる自動着色の結果がこちらです!
さすがに、草原や空は認識してくれませんでした。しかし、想像していなかった配色で、これもあり!というか、このほうがイメージが広がって物語に奥行きがでてきました。
落書きに近い下書きイラスト
たとえば授業中、ふとノートの端に描いたイラストは、気合を入れて描いたイラストを上回ることがありますよね。しかし、すごくいいイラストが描けた!と思っても、しょせんはノートの端の落書き。そのまま誰にも見られずに、埋もれていく運命です。
しかし、そんな落書きをAIがステキなイラストへと仕上げてくれます!
今度はルーズリーフの端に描いたこちらを、自動着色してもらいましょう。罫線そのまま、鉛筆の下書きも消していないという状態ですが、はてさてどのように仕上げてくれるんでしょうか。
ちょいちょいとトリミングでルーズリーフの穴を消して、AIに任せてみます。
あっ!いいじゃん、いいじゃん!!ノートの端の落書きとは思えません!(笑)
さらにこちら、ペン入れ(線画の整頓)までしてくれるんです!罫線や鉛筆の迷い線を取り除いて、良い感じの線画にしてくれます。
コロリアージュ
少し前からひそかに注目されているコロリアージュ。大人のぬりえとして、集中力を高めてストレスが解消する効果も見込めるということで人気になっていていますよね。
これをAIに自動着色してもらってみましょう!
ステキー!楽しい~!!
こつこつと塗ることでストレス解消が見込めるということなので、一瞬でAIに自動着色させるのは本末転倒かもしれませんが、とにかく楽しい!AIってコロリアージュがお上手なのね!
このようにさまざまなテイストの絵に自動着色をしてくれるAIですが、他にどのような使い道があるのかを見ていきましょう。
着色するだけじゃもったいない!AIによる自動着色の使い道
AIがおこなう自動着色の実力を検証しましたが、なかなかのものでした。もちろんこれで完成稿としてもいいんですが、他にも使い道がありそうです。
とりあえず色々な配色を試してみる
色を塗るときに迷うのが、配色です。
でもざっくり色を指定して、AIに自動着色させれば、だいたいの仕上がりイメージがつかめます。その上で、どんな色にしたほうがいいのか決められるため、のちのち修正する必要がなくなります。
自分では思いつかない配色のヒントをもらう
こちらのイラスト、このような配色にするなんて、私の引き出しにはありませんでした。自分の引き出しにないものは、塗りようがありません。
しかしAIに自動着色してもらうことによって、自分では選ばない色、自分では組み合わせない配色のヒントをもらうことができます。これで、配色の引き出しが増えそうですよね。
ただ単に楽しむ
自分が書いた絵が他人によって加工されるというのは、なんとなくくすぐったいような、嬉しいような、誇らしいような、不思議な高揚感があるものです。しかし、自分の絵に色を塗ってくれなんて恥ずかしくて言い出せませんし、よっぽど線画が上手な人でないと、塗ってもらえません。
でもAIなら、さっとスマートに塗ってくれます!イラストがうまい人でないと味わえないあの高揚感を、お手軽に味わうことができます。
実際に今回、自分の絵が塗られるのはとても楽しかったです!ハッキリ言って、ずっと遊んでいられます(笑)
さて今回は、AIによる自動着色をご紹介しました。
自動着色までのステップは、ドラッグ&ドロップでアップロードするだけなので、とても簡単でしたよね。しかもAIによる自動着色はなかなかの実力で、ナメック星人を量産することもありません。
自分のイラストをAIに塗らせて、そのまま完成とするも良いですし、さらにハイライトなどを入れて調整するだけでグッと本格的になります。
また、配色パターンの模索や、あらたな配色のヒントももらえますし、なにより自分のイラストに色を塗ってもらうだけでもとても楽しいものです。
いやはや、本当に楽しかった!!
AIによる自動着色なんて、どうせ突拍子もない色を塗って、シュールな作品ができちゃうんでしょ、と思っている方は一度試してみることをおすすめします。ハマることまちがいありません。
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