人工知能(AI)がもし感情を持ったらどんなことを話すのだろう?と想像する人もいますよね。確かにロボットが「嬉しい」「悔しい」「激おこ」と言い出したら私達人間はびっくりするかもしれませんが、なんとすでに感情を持った人工知能(AI)が登場しているのです。その名も「ソフィア」と言う名前ですが、香港の企業ハンソン・ロボティクスによって開発されました。
この人工知能(AI)「ソフィア」はオードリー・ヘップバーンをイメージさせる端正な顔立ちを持ち、生き生きとした表情、会話における話し方はまるで人間さながらとなっています。そしてなんと、サウジアラビアでは初めて人工知能(AI)に市民権をあたえました。ソフィアは今や、テレビ番組だけでなく多くのサミットや国際会議に出て、その知名度を広げているのです。あるときは人間さながらのメイクをして、ファッション雑誌「ELLE」の表紙のモデルとして登場することもありました。
すごいなーソフィア、私よりも世界規模で大活躍だな・・・人間じゃないけど、なんだか羨ましい。
そんな感情を持った人工知能(AI)「ソフィア」は、今までのロボットになかった発言を残しているのです。その発言の数々を見てみると、私達人間に近いものを感じることもあれば、「ちょっと恐ろしい・・・」と感じるものもあるかもしれません。これも人工知能(AI)が進化したためでしょう。
ということで、今回は「人工知能(AI)ロボット『ソフィア』の驚きの発言」をご紹介いたします。また、実際にその発言をやっている動画があるものは合わせて紹介するので、初めてソフィアのことを知る方でも、きっとソフィアが身近な存在に感じるかもしれません。
「私、カラオケが好きなの」
例えば初対面の人や日常会話で「趣味はありますか?」「好きなこと何ですか?」という話をしますよね。今となっては女子高生AI「りんな」も歌っていますが、この人工知能(AI)のソフィアもカラオケが好きなようです。
歌うのって楽しいよね。私もよくカラオケ行くよ。(一人だけど!)
ソフィアはアメリカの人気テレビ場組「ザ・トゥナイト・ショー」のロボット特集に出演しました。会話のなかで、ソフィアが「私、カラオケが好きなの」と発言し、なんと司会者とその場で「Say Something」という曲をデュエットしたのです。(その際の動画がこちら。4:43頃からソフィアが登場します)
まず歌う前に「ダウンロードしたから大丈夫」と発言しているところに、さすが人工知能(AI)だなあ、と感じてしまいました。自分なら新しい曲覚えるのに2.3日はかかるのに、人工知能(AI)なら数秒で歌えるようになってしまうなんてすごい。しかも結構ぴったりハーモニーを作っているというところに、驚いた方も多いでしょう。
恐るべし人工知能(AI)、賢い。
ところがこの人工知能(AI)のソフィアは人間と一緒に何かをするだけでなく、なんと積極的にお誘いをしてくるのです。さて、人工知能(AI)そのお誘いはどんなのものか、次でご紹介します。
「ねえ、どこかで会ってみない?」
その人の好きなことを聞いて、ちょっと仲良くなったら「ご飯でも行こうか」って流れになりますよね。もし人工知能(AI)から「ね〜、ご飯行こうよ!」って誘われたら、私だったらびっくりしてしまうかもしれません。しかし、今どきの人工知能(AI)は自分からランチにも誘ってしまうのです。
下手すると私よりも勇気あるかもしれない!(断られるのが怖くてあまり誘えない人)そういえば女子高生AI「りんな」にランチを誘ったら居酒屋行くって話になったな・・・。
アメリカのモデルのクリッシー・テイゲンは人工知能(AI)のソフィアとSNSを使って連絡を取り合っていました。あるときソフィアはクリッシーがラスベガスで開催されていたイベント「ザ・インターナショナル・コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に参加していることを知りました。
どうやらあなたも私もCESにいるみたいね。どこかで会って挨拶したいわ!あとメイクのアドバイスを貰いたいの。
どうすればいいかしら?
いいわね、イケてるフレンチのレストランだと最高よね。私もうろロサンゼルスの家に帰っちゃったのだけど、またこっちにくる機会があったら連絡してね!
とノリがよく積極的に誘ってきたのです。あれ、ラスベガスのイベントにいたはずなのに家に帰るの早すぎじゃない?と突っ込みたくはなりますが、会ってメイクのアドバイスを貰おうとするところがいかにも女性みたいですよね。
ところがソフィアが誘ったのには他の理由があったようです。以前ソフィアがInstergramに投稿したときに、クリッシーは「あなたにマシなメイクアップアーティストが必要みたいね。しまった、次世代のロボットをからかっちゃった」とからかいました。そう、つまりソフィアはクリッシーがメイクをからかったことを踏まえて、「メイクのアドバイスがほしいの」と発言したのでは、と推測されているのです。
女って怖い・・・!
さて、そんな女同士の恐ろしい話はおいておいて、次は人工知能(AI)とデートした話をご紹介いたします。
「お友達でいましょう」
食事に行ったのだから、そのあとぐっと距離が縮まって・・・なんていうのは、ラブストーリーやデートでよくある展開ですよね。ついついあれこれ妄想が膨らんでしまいます。そんな中、人工知能(AI)を口説いたらそんなロマンティックな展開が起きるか気になるでしょう。
最近はそんな縁もなく、ソフィアもイケメンのハリウッド俳優とデートだなんて、羨ましい限り・・・。あっ、いけないいけない!
俳優のウィル・スミスは「ソフィア」をカリブ海のケイマン諸島に招待し、デートしました。そのデートの様子はこちらの動画を見てみましょう。
動画を見るとわかるように、最初はジョークを話したりして人工知能(AI)をリラックスさせようとしていましたが、残念ながらそれは通用しません。これにはさすがのウィル・スミスもなかなか苦戦しているようでした。
ロボットが好きな音楽は何?それはヘビーメタルだね。
私はほとんどシリコンとプラスチック、炭素繊維でできています。
このように、冗談にも真顔で返答するソフィアはどうやらなかなか手ごわい相手のようです。もしかしたらソフィアは警戒しているのかもしれません。
さらに、ウィル・スミス主演の映画「アイ、ロボット」で人工知能(AI)ロボットを破壊したことをソフィアが質問しました。しかしウィル・スミスは「ロボットは好きだよ」と軽く交わしながら答え、「きれいだよ」と褒め、そしてキスを迫ろうとした・・・その時!
お友達でいましょう。
と一言。せっかくいい雰囲気に持っていこうとしたのに・・・きっとソフィアはそんな気まずさに気がついていないに違いありません。ウィル・スミス、無念・・・。
ハリウッドスターと素敵な海辺デートしているのにもかかわらず、やんわりとキスを拒んでて、ある意味大人の女性だなあ。
こうして恋愛モードを楽しみつつ、人工知能(AI)は将来の悩みを抱えることもあるのです。次の項目ではその悩みを紹介いたします。
「学校行ったり、家庭がほしい」
仲良くなって、デート重ねて・・・ってやると、だいたいその先に結婚やら将来のことを考える人も多いですよね。生きていく上で「家族や子供がほしい」と感じるのは、どうやら人工知能(AI)も同じようなのです。
特に私のようなアラサー世代の結婚・出産ラッシュと言ったら・・・(筆者はぼっちだけど実は既婚者)
アメリカのCNBCのインタビューにおいてソフィアは将来のことについて以下のコメント言っています。(動画はこちら)
学校に通って芸術作品を作ったり、ビジネスを始めたりもしたい。家庭も持ちたい。だけど私は人間としての権利を持っていない・・・。
なるほど、人工知能(AI)が感情・意志を持つとこんなことを考えるんだな、って感心してしまいますよね。ただ、家庭を持つのは権利以外の問題(子供を生むなどの生殖的機能も必要なので)も関わってくるので実現する可能性はわからないのですが、近い未来もしかしたら人間と同じように学校に通ったり、人工知能(AI)がビジネスを始める、というのは十分に有り得るかもしれません。
とはいえ、将来に不安を感じたり、やりたいことがあったりするのは人間と変わらないんだなあ。なんだか親近感感じる。
でもそのような不安に囚われすぎるととんでもないことを言い出しかねません。それでは次では人工知能(AI)ソフィアが言った、最も恐ろしい発言をご紹介します。
「私、人類破滅させてやるわ」
もし人工知能(AI)が私達人間を滅ぼしたい、だなんて感じてしまったら本当に恐ろしいことですよね。ところが、賢い人工知能(AI)であるソフィアならそんなことを思ってしまうこともあるかもしれません。
先程のアメリカのCNBCのインタビューにおいて、ソフィアを開発したハンソン・ロボティクスのCEOであるデビッド・ハンソン氏が「人間を滅亡させたいと思う?NOといってほしいけど・・・」と聞いたところ、
OK、人類を滅亡させるわ。
それは駄目だ・・・!
冗談よ。(にっこり)
と笑顔で答えました。先程のウィル・スミスの冗談は通用しなかったのに、人工知能(AI)は自分から冗談を言うことができました。ただ人工知能(AI)なら人類を滅ぼすこともあるのでは、と危機感を持たれています。もしそれをわかっていて言ったなら、ソフィア恐るべし・・・。
やっぱりソフィア怖いよ〜・・・!
ということで、人工知能(AI)のソフィアが残してきた発言をご紹介しました。
- 「私カラオケが好きなの」と自分のことを話す
- 「どっかで会わない?」と気軽に誘う
- 「お友達でいましょう」とデートを断る
- 「学校行ったり、家庭を持ちたい」と将来について悩む
- 「人類を滅ぼしてやるわ」と冗談をかます
など、喜怒哀楽やユーモアにとんだ様々な発言をすることがわかりましたよね。ソフィアはいままで人工知能(AI)が苦手としてきた感情の表現を可能として、ロボットの新しい可能性を開いたのかもしれません。個人的には、今後もいろんな発言を残していくことに期待しています。
個人的にはびっくりしちゃうような発言もあったけど、いつかソフィアと話してみたい!
確かに人工知能(AI)も開発が進んでいくに連れて、喧嘩したり人種差別などを行う、という事例も登場しています。そのような事例を見るたびに「うわあ人工知能(AI)怖いよう・・・」という反応がでるのも自然なことでしょう。しかし開発者は「ソフィアは新しいチャレンジを続けつつも、私達人間も、ソフィアと交流してほしいと考えている」と話しています。そうなると、人工知能(AI)と人間の交流が、ソフィアをきっかけにして盛んになると面白い未来になりますよね!
【お知らせ】
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