人工知能(AI)学会、と聞くと、難しいイメージを持つ人が多いですよね。近年、注目されている人工知能(AI)。将棋やチェスのプロとの対戦のことや、人と話しができるロボットが発明されたと、耳にはするけど私達には遠い存在だなあ・・・と感じるかもしれません。でも、なんと!今ではわたしたちの生活に身近になってきている人工知能(AI)。一例をあげてもスマートフォンの機能やお掃除ロボット、自動車の自動運転など、いつの間にか接していたことに気づき、えっ、これ人工知能(AI)だったの!と驚いた人もいるのではないでしょうか。
人工知能(AI)は、これからますますなくてはならない存在、またわたしたちの生活をより快適にしていくためのサポーターとして共存していくことでしょうね。そのために、学者や研究者などの専門家の方々が日々の研究によって新しい分野を開発する場所が人工知能(AI)学会なのです。
では、実際に人工知能学会とは、どんな所かをお伝えいたしましょう。
人工知能学会とは?
人工知能(AI)学会は、1986年7月に設立され、その後、1990年9月に一般社団法人として登記設立されました。意外と以前から組織されてきたことがわかりますよね。会員数は、約4,400名(2017年3月末現在)の学会です。
人工知能(AI)学会の目的は、人工知能(AI)に関する学際的学問研究の促進をはかり,会員相互間および関連学協会との交流の場を提供することを通じて,わが国のこの分野の学問と産業の進歩発展に貢献するとともに,国際的活動を通して世界のこの分野の進歩に貢献すること。(人工知能(AI)学会ホームページより引用:https://www.ai-gakkai.or.jp/)
つまり、研究の促進のために相互に交流する場として、国内でさらには、世界の進歩や発展に貢献していく目的で作られているということなんですよね。
また科学の進歩の分野で、必ずといっていいほど注目されるのは倫理問題です。それで、人工知能(AI)学会では、倫理委員会が設置され倫理指針も公開しています。人工知能(AI)研究の安全性また、健全な研究をおこなっていくうえで重要な委員会といえるでしょう。
では、実際に人工知能(AI)学会とは、どんな活動をしているのでしょうか。
どんな活動をしているの?
主な活動
- 全国大会;年1度開催され,一般の研究発表の他,招待講演なども行われます
- 国際シンポジウム;年1度開催され,優秀論文はSpringer社のLecture Notesで刊行されます
- 人工知能(AI)学会誌;人工知能とその応用に関した新しい話題を提供しています.年6回の発行です
- 人工知能(AI)学会論文誌;人工知能(AI)に関する新しい研究成果を示す論文を掲載する論文誌です.2001年以降は非会員でも閲覧できます
- 人工知能(AI)セミナー/AIツール入門講座;各分野の専門家による研究者・開発者向けセミナーです
- 研究会・シンポジウム;人工知能(AI)の各分野ごとに研究交流を行います
このように人工知能(AI)学会では、セミナー、講演会また、大会開催時に設けられる展示会、ロボットのデモンストレーションさらに、学会誌などを通して最先端の情報を提供、発信する活動がおこなわれています。
なるほど・・・最先端の情報に興味はあるけど、一般のわたしがその情報を得る方法、学会に参加する方法ってあるの・・・?と、ふと疑問に感じるかもしれませんよね。でも、大丈夫です!それでは、次でそのことをご案内しましょう。
だれが入会できるの?
通常○○学会といえば、資格のある専門家たちの研究発表や学び合う交流の場というイメージを普通に考えますよね。しかし人工知能(AI)学会によると、人工知能(AI)に興味をお持ちの方はぜひ本学会にご入会下さいと載せられてあり、人工知能(AI)の分野はとても幅が広いのですが、こうしたことに興味を持っているすべての人に参加資格があるんですよ。また年齢や学歴など実質的な入会制限もありませんので、関心のあるすべての人に開かれている扉といえるので興味深いですよね。そして、人工知能(AI)学会に入会を希望する場合、オンラインで入会申し込みをすることができますので難しくもありません。ますます、興味がわいてきましたよね。
年会費については、以下の通りです。
学生会員:4,000円(入会費)/1,000円(年会費)
賛助会員:80,000円(年会費)
特殊購買会員:15,000円(年会費)
学会事務局が、東京都 新宿区 津久戸町 4-7 OSビル402号室にあり、一般の人でもメールでのお問い合わせができるようになっています。
ちなみに一般の方のメールでのお問い合わせはこちらです。info@ai-gakkai.or.jp
さて、人工知能(AI)学会についてお伝えいたしました。
- 人工知能学会について
- 活動内容
- 入会対象
など、意外と私達の身近な存在にあることがわかりましたよね。
人工知能(AI)の研究は、戦後イギリスの数学者 によって始まったといわれていますが、ここ数十年インターネットの普及によって世界中でコンピューター社会が加速し、発展途上国の国でも例外ではなくなってきました。それと同時に人工知能(AI)の進展もめざましくなり、これからもますます世界中で新たな技術開発に力を入れていくでしょう。そんな世界中で注目される最先端の情報に人工知能(AI)学会は活動目的をもち、また専門家だけでなく、学会の入会に制限を設けないことによって、多くの人に情報を発信してくれていることがわかります。
わたしは一般人なので、難しいシステムのことはわかりませんが、これからも、人工知能(AI)の情報、進展に注目し、さらなる進歩を期待しています。そしてあらゆる分野で、今よりもっと便利な社会になっていくと良いですよね。