人々の生活を豊かにするとも言われている「AI(人工知能)」。しかし「AI(人工知能)」と聞いて難しそうとかよくわからないとかというイメージを持たれているかもしれませんよね。それもそのはず、まだ定義が曖昧な言葉なので仕方がないですが、ざっくりと超高性能なコンピューターとでも考えてもらって差し支えないでしょう。そんな「AI(人工知能)」が、今やライターとしても活躍しているはご存知でしょうか。
よく聞くのがAI(人工知能)によってこの先、人々の仕事を奪うということが言われていますよね。お店のレジ打ちであったり、自動車の運転をされる仕事、会計士なんかも消えてしまうと言われています。野村総合研究所の発表では、日本の労働人口の49%がAI(人工知能)などによって代替が可能という結果を出しています。
つまりインターネット上の記事や天気予報、ニュースなどもAI(人工知能)のライターによって書かれるなんて未来も来るかもしれません。つまり、ライターが人ではなくAI(人工知能)になるかもしれないという事です。そこで今回は、いずれ良く使われるであろうAI(人工知能)によるライターについていくつかお伝えします。
キーワードを入れるだけで文章作成する「Articoolo」
アメリカの会社Articoolo.Inkが提供している「Articoolo」。これは書きたいキーワードを2個から5個入れることによってほんの数分程度で記事が完成してしまうという驚くべきツールです。AI(人工知能)によって数分でできてしまえばライターという存在がいなくても世の中が成り立ってしまうかもしれません。記事はキーワードが多いほうがより専門的な内容になりますが、関連していないキーワードだと作成できないこともあります。つまり私たちのキーワードの選ぶ力がそのまま記事のクオリティーといっても過言ではないでしょう。
私たちが選んだキーワードを元にAI(人工知能)があらゆるインターネット上のページから記事を作成しているので、比較的単純な記事については時短で完成することができます。例えば天気予報は過去の統計を大いに用いた分野であるためAI(人工知能)にとって学習もしやすいでしょう。逆に個人の感想が求められる記事については不向きかもしれません。「Articoolo」は日本語版についてはまだまだ未完成ではあるが英語版についてはかなり優秀であり、精度も高いので、このAI(人工知能)がさらに広まればライターは減るかもしれません。
AI(人工知能)がすでに決済サマリーを書いている新聞社「日本経済新聞社」
新聞会社では有名な日本経済新聞でもAI(人工知能)によるライターが使われています。決算サマリーというところで上場企業が出すデータを元にAI(人工知能)が文章を作成しています。ここではライターが関与していないどころか、チェックや修正も人が行っていません!
決算サマリーは上場企業の売上や利益などの増減を要因など分析して分かりやすく記載するところなので、過去のデータが整っていれば十分に分析もできます。これも天気予報と似ているのでライターが関わらなくても大丈夫でしょう。こういったデータを分析して記事を書くという場面ではライターよりAI(人工知能)の方が間違えもないし向いているのかもしれません。
野球の本場米国で実用化せれている「Associated Press」
AP通信という名前は聞いたことがある人は多いですよね。これはアメリカの通信社で、この通信社もAI(人工知能)の導入をして、野球の試合について記事を書いています。アメリカといえば野球は国民的なスポーツなので、そのスポーツをライターではなくAI(人工知能)に記事を書いてもらうとはなかなかすごいですよね。
スポーツは天気や株などと違い過去のデータも使うこともあるが、日々進化していくのでどう対応していくかが見物になります。スポーツの世界もAI(人工知能)によって書かれるのであれば2020年のオリンピックもすべてAI(人工知能)のライターになる可能性もあるかもしれません。
1秒間に2万行ものキャッチコピーを生み出す「アリババ」
最後に紹介するのが中国のアリババです。このアリババ、今見てきた3つとは毛色が変わってライターはライターでもコピーライターなのです。このアリババはなんと1秒間に2万行のキャッチコピーを作成できるのが特徴となっています。私たち人間にはとても到達できない段階までAI(人工知能)が進んでいることが良くわかりますよね。
これまでは人が時間をかけてたくさん考えていたものが、これからはAI(人工知能)が集めたデータの中から選ぶといった方法がとられるでしょう。でもこれも過去のデータの集積に過ぎないので、もしかしたらポルシェの新車が期間限定で3,900円というようなとんでもないコピーも作ってしまうかもしれません。安い物は確かによく売れるというデータはあるが高級品まで低価格で勧めてしまうようなキャッチコピーが出回らないかが心配であります。
さて、今回はAI(人工知能)によるライター代行ツール4選についてお伝えしました。文章までもが人の仕事ではなくなるという事にびっくりしているのではないでしょうか。しかし、あなたが今からAI(人工知能)をライターに用いた記事作成について学んでおけば、それがあなたの本職になる可能性もあるかもしれませんよね。
もし世の中のニュース・天気予報すべてがAI(人工知能)のライターによって書かれている記事であればどう感じるでしょうか。なんとも不思議な気持ちになるのではないでしょうか。この先、記事を読むときにこの記事はライターが書いたのか、それともAI(人工知能)のライターが書いたのか考えるだけでも面白ですよね。
参照元
楽に記事作成を代行してくれるAIライティングの現状と将来性
日本語対応したAIライティングツール「Articoolo」を早速使ってみた
完全自動決算サマリー
AP通信、マイナーリーグ野球の記事を「ロボット」記者が報道
1秒で2万行を生成する「AIコピーライター」、中国アリババが発表