銀行に少しお金が眠ってる…ずっとずっと眠ってる…。消費税も上がって暮らしはますます苦しくなり、もはや自分が働くだけじゃ残りの人生やっていけそうにない…。どうしよう…なんかしなきゃ…このままお金を眠らせといていいの?と、ダークな未来を考えて、冷や汗とともにドキドキが止まらなくなって夜よく眠れない…という人は、きっといますよね。




このように嫌なドキドキが止まらないという人もいれば、世の中にはどうやらウハウハが止まらないという人もいるようです。そしてウハウハ組の中には、AIに任せて株やってるという人も含まれています。
…そう言われても、AIとか株なんて毎日の生活からは遠すぎてイメージできねーよっ!と思う気持ちはごもっともです!だが、しかーし!知らなきゃ始められないし、何か始めなきゃいつまでもダークな未来は変わりません!…たぶん。
といったわけで、とりあえず今回はこの「なんかしなきゃヤバい感」から逃れるためにAIと株の密接な関係を調査して…それから、AIに株を任せるってどーゆーことなのか?いいとこ悪いとこは?という(私の)不安と疑問を少しでも解消すべく「AIで株やってみたい人」に最新情報をお届けしま~す!
どんなに頭良い人でも株でAIには勝てない!?
AIと株を語る上で、まずはとっても有名なこの話から…。
言うまでもなく(でもいちお言っとく)ゴールドマン・サックスは世界的に有名な投資銀行で、そこのトレーダーといえば、金持ち勝ち組の代名詞ともいうべき、超頭いい人たちなのです。その人たちがAIに負けて一斉解雇とは…。
超頭いい人たちでも負けるAIなのだから、私のような凡人が勝てるはずはありません!…と完全に白旗を掲げたところで、AIを利用した株取引の方法を見ていきましょう。
日本初の「AI株式ポートフォリオ診断」はカンタン便利
2019年3月29日にSMBC日興証券株式会社で、スタートした「AI株式ポートフォリオ診断」は、カンタンに言うと「人間に代わってAIが株式投資のアドバイスをしてくれる」サービスです。
このサービスに「年齢、目的、保有資産、経験」などの個人情報を入力すると、その人に合った株取引の方法を教えてくれる、ということですね~。見逃してはならないのは最後に出てくる注意の文字で、要は「元本保証はないから気をつけて投資してね」ってことです。ここ大事!投資したお金より減ることもあるので、元本保証のある預金などと違って覚悟がいります!
このイメージ動画からは全然中身がわからないので、もう少し詳しく説明してある動画を見てみましょう。
おお、ようやくこのサービスの内容が見えてきたので、ちょいまとめてみました。
- 対象は国内株式のみ
- 過去の膨大な株価データと決算データから、AIが1カ月後の収益を予測する
- リスク許容度と資産の状況に合わせて、最適なポートフォリオを提案する
- 2つの機能があり、株を持っていない人は「ポートフォリオを作成する」、すでに株を持っている人は「ポートフォリオを診断する」を選ぶ
- ポートフォリオとは「どんな株を何株持つか」を決めた内容のことです。
- 「AI株式ポートフォリオ診断」は1カ月後の収支予想なので、一日に何回も取引を繰り返すデイトレーダーのような取引がしたい人には向きません。
ポートフォリオを作成すると、収益予想とオススメが表示
それでは、AI株式ポートフォリオの作成方法とポートフォリオの内容を見ていきましょう。
- 投資金額を入力する
- 買いたい株を選んで検索する(銘柄または銘柄コードを入力)→数量を入力する→株の評価額が表示される
- (株を購入する)市場を選ぶ
- リスク許容度を設定する(低リスクから高リスクまで10段階)
- 「ポートフォリオの提案を見る」を選ぶ
- AIが収益の予想をグラフ化してくれる(提案銘柄、評価額、数量が表示され、「買付する」ボタンを押すと買付できる)
- 「同じ条件で別の提案を見る」ボタンを押すと、別の提案とその収益予想グラフを見ることができる
株取引をしたことがない方から見ると、なんか面倒くさそうだなーという印象かもしれませんが、これ今までの株取引から見たらものすごくカンタンなんです…!
最初に買いたいなーと思う株の銘柄やコードさえ入力すれば、あとは勝手にAIがオススメの株と数を提案してくれるんですから~!最初に調べて入力するのがちょっとだけ面倒かもしれませんが、株のことを「応援したいアイドル」と考えてみればいいかもしれません。










素人が株やったら悪夢を見たって話
ここで株取引をしたことがないという方のために、とある知人が経験した「悪夢のような株取引生活」をご覧ください。






その頃、知人は基本ヒマだったんで、数日で株の売買をくり返すみたいなことしてました。もちろん知識ゼロなんで、あとから考えると「無邪気な子どもが不気味な暗い森に飛び込んだ」くらいのヤバ感ありました…。
ではその時、どんな怖ろしいことが起こったのでしょうか…?
- 甘い言葉につられて、複数のネット証券会社に口座開設しまくる
口座開設プレゼントをもらって得した気分になったが、たくさんありすぎて管理できず、後から届く分厚い書類読むのもダルいので放置する - 情報が大事らしい、と聞いて株情報メールをやたら受信する
読んだところで、ふ~んとしか思えず即読まなくなり未読メールが山積みになる - とりあえず新聞の経済欄を熱心に読む
新聞に出るような情報はすでに古いので、株取引にはあまり役立たないと知る - 株関係の書籍を読み漁る
株価チャート(株のグラフ)を読めるようになりたかったが、数字に弱いため挫折する - 情報を仕入れるつもりで、ネットを徘徊する
口コミや煽りなどの嘘情報にさんざん騙され、挙げ句にヤバい株を購入する
一晩で数十万円をなくし発狂寸前になるが、持ち前のなかったことスキル発動により、表面上はフツーに生活する(心の中は土砂降り) - 自分よりダイナミックに損してる人の株ブログを愛読する
読むたびにメシウマで、冷え切っていた心が温かくなる - 株式市場が開いている時間(9時~11時30分と12時30分~15時30分)は、株のことが頭から離れない
株価チャートを飽きずにずーっと見ていられるという特異体質が発動する
友達とご飯食べてても、スマホで株価チャートを数分おきにチェックしないと気が済まないという、人としてどーなんだ状態に陥る - この人すごい!と勝手に師匠と決めた人(一般人)のネットでの発言を参考に、テキトーに株売買する
収支が大マイナスだったのが、ちょっとプラスに転じる - 「株ってマネーゲームじゃん!」と実感する
お金をゲーム感覚で使っていいのかという罪悪感にさいなまれる - 株の値動きを操作するような見えない力を感じて、やる気なくす
「世の中は見えない大きな力によって操作されている」とたびたび発言し、周囲を瞬間冷凍する - 師匠と決めた人がネットから消え、周りからも「ガチでヤバい」と可哀想な人を見る目で見られるようになったため、何もかも嫌になって全株を売却する
平穏な日常を取り戻す(だが、金は再び永遠の眠りにつく)
どうです?ヒマなだけの素人が何の考えもなく株取引を始めると、色々と怖ろしいことが起こるということが伝わりましたでしょうか?










AIとAIが株取引の戦争してる!
最後に、AIばっかりが株取引してる現状を、猫組長の記事から学んでいきましょう。とても勉強になるので、ぜひ原文を読んでいただきたいのですがザックリまとめると次のようになります。
- ナノ秒(10億分の1秒)で勝負しているので、人間はAIに太刀打ちできない
- 人間を引っかけるような罠(仕手株)を仕掛けると最初はAIも引っかかるが、そのうち罠だと学習して引っかからなくなる
- 株AIに対抗してオリジナルの猫組AIを作ってみたら、AIとAIのし烈な戦いがスタートしたが、猫組AIをマネるAIも出てきて混戦極まる
- 結論:株AIに勝つためにはAIはいないものとして、真面目にコツコツ分析してやる
by 猫組長














まとめ
さて今回は、日本初の「AI株式ポートフォリオ診断」の中身、素人が株やったら悪夢を見た話、現在の株取引はAIとAIがし烈な戦争を繰り広げている、ということをお届けしました。内容をふり返ってみましょう。
- 「AI株式ポートフォリオ診断」は、自分の情報と購入したい株情報を入力するだけで、1カ月後の収益予想を表示してくれる
- リスク別に好みの株もオススメしてくれるので、株選びが超ラクになる
- 1カ月後の収益予想なので、デイトレーダーのような短期取引には向かない
- 株に不向きな素人が株取引すると、自己防衛のため色々な特殊能力が発動する
- AIとAIによる株取引戦争は、人間が介入できないほどデッドヒートしている
- 株取引に向いている人は感情的にならずに淡々とできる「ゲームの上手い人」である
今、私たちの目の前には「人生」という名の長くて暗い道が広がっています。その道を落とし穴を避けながらどうにか無事に歩いて行くには、灯りが必要で…何かを学習することは、その灯りの数と明るさを増やすことに似ているのかもしれません。灯りはないよりはあった方がきっといい…。
AIによる株取引のサービスは、先行きを照らす一つの灯りにすぎないので、これだけに頼ってお金を増やそうとすることはとても危険です。しかし灯りの数が多ければ、少しでも歩きやすくなるのと同様に「ほんの少し」頼ってみて、未知なる世界へ踏み出すのはアリかもしれませんよね…。





