AIによる業務自動化でできること・できないこと。活用事例3つ | AIZINE(エーアイジン)
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AIによる業務自動化でできること・できないこと。活用事例3つ

RPAのイメージ

近年は業務自動化によって仕事が奪われてしまうことがよく言われていますよね。人間の代わりにホワイトカラーの仕事をAI(人工知能)が行います。ホワイトカラーの仕事とは、おもに事務作業であったりコピーライター、プログラマーなども含みます。

実は、これらの仕事はAI(人工知能)が非常に得意な分野になっているのです。

AI(人工知能)は業務をプログラミングによって自動化できます。その自動化されたプログラミングによって、そのルールに従ってAI(人工知能)が仕事を行うのです。そのスピードは人間のそれをはるかに上。

また人間とは違い、AI(人工知能)は24時間365日稼働することができます。ですからAI(人工知能)による自動化はホワイトカラー業務を一段と進化させるでしょう。一方、AI(人工知能)の自動化が今の段階ではまだまだ実現できない分野もあるのです。

そこで今回は、AI(人工知能)による自動化ができる分野、できない分野をご紹介します。

AI(人工知能)の業務自動化技術をご紹介

RPAのイメージ

まずはAI(人工知能)による業務自動化がどのように実行されるかをご紹介いたしましょう。

AI(人工知能)による業務自動化としてRPA(Robotic Process Automation)という技術があります。

RPAにはあらかじめ定形処理を登録しておきます。そしてその作業を繰り返し行うことで仕事してくれるのです。
例えば、とあるフォームからフォームへのコピー&ペーストや入力チェック作業を自動化。と、ホワイト業務をやってくれます。

このRPAの特徴としては、簡単なUI(User Interface:ユーザが見る画面、操作のこと)で誰でも扱えるように設計されている点。ですからユーザは難しいプログラミングを組むことなく、簡単な操作によってRPAを使用することができるのです。

使用するときはユーザがフローチャートを組みますが、目で見てすぐに理解できるGUI(Graphic User Interface)で組むことができるので、誰でも簡単にRPA技術を利用することができるというわけです。

この技術は近年、市場が爆発的に日本で広がっており、ここ数年でかなり注目されています。

というのも最近は働き方改革が叫ばれていますよね。また、残業時間が長すぎることによる過労死の問題も挙がっています。昔は残業をすることが正義ではありましたが、実際は肉体的にも精神的にも大幅に負荷がかかってしまい良くありません。

ですからそのような社会的情勢であるからこそ、 人間に代わって単純作業を自動化してくれるRPAが注目されているのです。

RPA導入による恩恵として、以下の2つがあります。

  • 生産性・品質向上
RPAで業務自動化を行うことによって、人間では発生していた業務上のミスが大幅に減ります。また品質も向上します。
  • 人的資源の再分化
単純作業を機械に任せることによって、人間は別の仕事にかかることができます。具体的には企画の立案など脳を使う仕事。このことによりより高度な仕事にリソースを割くことができるのです。

AI(人工知能)による業務自動化(RPA)の活用事例3つ

業務自動化のイメージ

ここまではAI(人工知能)による業務自動化としてRPAについてお話しました。それでは今度は具体的にどのような活用事例があるか、どのような業界や仕事に活用されるか見てみましょう。

事務作業

例えば、住所や番号、金額などの単純な入力作業は、AI(人工知能)による業務自動化の大得意分野です。具体的な作業としてはキーボード操作、マウス操作や画面表示認識など。

これらの事務作業は簡単に自動化することができます。

この自動化では、コピペでのシステムにデータを入力したり、データの入力チェックをおこなってエラーをユーザに通知したり、Excelに書いているメールアドレスを使ってメールの自動送信など。また様々な業務と組み合わせて効率化を図ることができます。

テストや障害発生時の対応

夜間におけるワンオペレーションでの電話対応やシステムの運用管理にAI(人工知能)による業務自動化を適用するのも有効です。簡単な対応であればあらかじめアルゴリズムを組んで対応することができます。

また、あるシステムにおいてのテスト作業を実行することも可能。

テストはコーディング作業が終了した後に行うもので、システムの中にあるバグを取り出すために行われる大事な作業です。この工程は大変地味で辛く、大量のコードを見直してバグを修正しなくてはなりません。

その作業を自動化することでシステム完成までの時間が大変短縮になるでしょう。

またテストに人間や時間のリソースがかかっていたのを、AI(人工知能)による業務自動化を行うことによって上流過程である企画やお客様とのヒアリング、設計に人的リソースを割くことができます。

ビッグデータの活用

近年、ビッグデータ(大量のデータ)を扱う業務が注目されていますよね。

その中でデータマイニングという、ビッグデータから法則、規則性を見つけ出して有用な情報を取り出す作業で、統計的な知識や膨大な計算をこなすパワーが必要です。

これをAI(人工知能)による業務自動化を行うと、膨大な計算を人間では到底不可能なスピードで行ってくれます。

AI(人工知能)は単純な計算(人間が指示できる範囲内での計算式)が得意なので指示を与えれば自動的に計算を行い、有用なデータを私たちに提供してくれるのです。

AI(人工知能)による業務自動化でできないこと

営業している人のイメージ

一方でAI(人工知能)が苦手としている業務もたくさん存在します。そのいくつかの事例をご紹介いたしましょう。

  • ブルーカラーの仕事
AI(人工知能)による業務自動化でまだまだ実現が難しい業務の1つに、ブルーカラーの仕事が挙げられます。例えば大工などの職人全体。

10年以上経験を積んでようやく一人前となる業界、経験がモノをいう世界です。数ミリの誤差も許されないため、AI(人工知能)による自動化が難しい分野でしょう。また複雑に入り組んだ工程を重ねてようやく1つの作品が完成します。これは単純作業ではありませんよね。

  • 営業職
AI(人工知能)による業務自動化が難しい(できない)分野の一つに営業職があります。何故かというとAI(人工知能)(ロボット)は感情を持ちません。

一方、営業職はもちろん商売であるためいかに商品をアピールして売り込むかというところがあります。そこには営業と顧客の信頼、信用が必ず絡んでき、そしてお客様とのヒアリングから始まり、相談を受けて商品やサービスを提供します。

ですからAI(人工知能)にはない、感情を大いに使う職業であるため自動化はまだ難しいです。

しかし、営業職での単純な事務作業部分はAI(人工知能)に任せることは可能でしょう。

  • 複雑な文字認識

AI(人工知能)による画像認識技術は近年目まぐるしい発展を遂げています。文字認識だけでなく、画像から物体が何であるかを判断する技術も発展を遂げていますよね。しかしまだまだ人間のように完璧ではありません。

例えば地図など地形が複雑に混ざって重なっている文字や、右から読んだり左から読んだり上から読んだり様々であるため、現在の技術ではまだ難しいとされています。

 

自動化で仕事がラクになった人のイメージ

今回は、AI(人工知能)による業務自動化でできること・できないことをご紹介いたしました。AI(人工知能)による業務自動化は政府が推し進めている働き方改革を実現してくれる技術の一つで、人間とは違い、AI(人工知能)は24時間365日仕事を行い続けます。

例えば、事務職などのホワイトカラーの仕事であったり、ビッグデータを活用するための統計処理などは得意分野。これらは単純作業であるため、一度AI(人工知能)が業務を覚えてしまえば繰り返し、ミスなく実行してくれます。

一方で、人間特有の感情や感覚を使ったコミュニケーションが必要な仕事はAI(人工知能)の自動化は難しいです。

このように、AI(人工知能)には持ってない感情や感覚を使った仕事はたくさんあります。ブルーカラーの仕事や複雑な業務が絡む仕事などはまだ自動化は行われません。

冒頭でお話したように、近年は業務自動化によって仕事が奪われてしまうことがよく言われていますよね。ですが、全てAI(人工知能)ができるわけではありません。このAI(人工知能)の特徴を理解して今後自分にしかできないことを伸ばしていきましょう。

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