AI(人工知能)の発展で将来リストラされるかもしれない、なんてことを最近ニュースや新聞でよく聞きますよね!本屋さんでも『仕事削減のAI(人工知能)時代を生き抜くために』なんて本まで見かけることもあります。
なんと、2030年までには労働人口の3割(最大2700万人)がAI(人工知能)の発展によりリストラ対象になる、との試算まで、2015年に出されています。
AI(人工知能)の搭載されたロボットに仕事を奪われてリストラ…。こんな話を聞いたら「え、私の仕事は大丈夫!?」と不安になってしまいますよね。
そこで今回は「AI(人工知能)によってリストラが進む業種、進まない業種」をテーマにお伝えします。ご自身の業種がAI(人工知能)の発展にリストラされやすいか、されやすいならどう動くべきか、まだAI(人工知能)に替わるリストラが少ない今のうちに、将来リストラされないための知識をつけましょう!
AI(人工知能)が発展するとリストラが進む業種
ロボットに仕事を奪われてしまいそう!とイメージする仕事って単純作業ばかりのイメージがありますよね。
そのイメージどおり、AI(人工知能)の発展がするとリストラされるという業種は、決まった答えがあり、パターン化し処理ができる「定型業務」と呼ばれるものです。
たとえば「レジ打ち」の仕事は、売上額と支払額を合わせるという答えがありますよね!また、支払額が多いときはおつりを返す、足りないときは相手に伝える、というパターン化した処理も可能です。
スーパーでも自動精算レジを見かけますが、真っ先にAI(人工知能)の発展によるリストラが現実化した業種です。
レジ打ちの例を聞いて「いや、私の仕事は専門職だから大丈夫!」と思われたかもしれませんが、AI(人工知能)の発展によるリストラ候補は、法律事務や時計や車の修理などの専門職にまで及ぶのです。
たとえば法律事務では、AI(人工知能)が過去の手続き・事件のパターンを記憶し、どの法律をどのように適用するかを判断してくれるので、法律事務所で書類作成や手続きを担当している人がリストラ対象になってしまいます。
また、機械の修理では3DプリンターにAI(人工知能)を搭載すると、AI(人工知能)が完成品と故障品の差を判断できるため、人がいなくても欠陥を見つけて修理することができます。
AI(人工知能)が人の知識・経験を一瞬で覚え、パターン化して処理ができることで、仕事の専門性が高いからといって、リストラとは関係ないことがわかってきましたね!
他にも、AI(人工知能)の発展でリストラ候補となる業種はこんなものがあります。
- 飲食店等の案内係・通訳
- 会計・経理事務
- 各種の審査担当
- テレフォンオペレーター
- 行政書士・司法書士の手続き代行業務
- 銀行・役所・病院などの窓口業務全般
これらの業種の場合「自分でなければできない理由」を仕事に加えないと、AI(人工知能)の発展によるリストラが進んでしまいます。
案内係ならお客様に応じた気配り、手続き代行業なら相談業務も一緒に付けるなど、パターン化できない「人ならでは」の強みを持たせないと、生き残りが難しいでしょう。
AI(人工知能)が発展してもリストラが進まない業種
ここまでのお話で、法律事務みたいな専門業種でもリストラが進む、と知ってしまったら「もう全部リストラされるんじゃない?」と思ってしまいますよね!
そんななかでも、AI(人工知能)の発展後もリストラが進むとは言えない業種は「非定型業務」と呼ばれ、正解がひとつではない、パターン化の難しい業種のことをいいます。
たとえば、相談業務をメインにする心理カウンセラーは、お客様ひとりひとりで心が異なるため、AI(人工知能)による機械的な処理なんかできないですよね!気持ちを癒してもらいたいのに、機械が話し相手だと心を開く気になりませんしね。
同じようにコンサルタント業務など、相手の状況によって正解が変わる業種では、パターン化が難しく、AI(人工知能)によるリストラのリスクは小さくなります。
他にも、歩く、走る、ひねるなど、人の動きを指導するスポーツインストラクターなどは、AI(人工知能)の発展によるリストラ候補には挙がりませんので、人にしかない、細かい動きを教える仕事は、まだまだAI(人工知能)によるリストラ候補とは言えないでしょう。
さらに、人の感情を動かす芸術分野、広告業に関しても、AI(人工知能)による自動化は難しいとされるため、漫画家、画家、俳優、音楽家、コピーライターなどはリストラが進まないといえるでしょう。
他にも、こんな業種はAI(人工知能)の発展でリストラが進みにくいです。
- 各種学校(予備校・塾など)の教員
- ツアーコンダクター
- マッサージ、鍼灸師
- 医者
- インテリアコーディネーター
- フィットネスインストラクター
どの業種も、AI(人工知能)ではパターン化ができない、人それぞれに合わせたサービスが必要とされる業種であることがわかりますよね!
さて、今回の記事では「AI(人工知能)によるリストラが進む仕事、進まない仕事」について例を挙げながらお伝えしました。
リストラが進む仕事としては、
- レジ打ち
- 飲食店等の案内係
- テレフォンオペレーター
などがあり、
リストラが進まない仕事としては、
- 各種学校(予備校・塾など)の教員
- ツアーコンダクター
- マッサージ、鍼灸師
- 医者
などが挙がりました。
まとめると、AI(人工知能)の発展でリストラが進む業種かどうかは、人の個性や感情を考えずにパターン化ができるかが分かれ目といえます。
せっかく頑張ってきた仕事が、将来のリストラ対象と言われると、やる気がなくなったり焦ったり、かなりショックを受けますよね!
もちろん、AI(人工知能)の発展でリストラされにくい職業への転職も解決策ですが、今こそ「自分にしかできない理由」を仕事に付けられる人が生き残るチャンスとも言えます。
与えられた仕事を「こなす」だけではなく、お客様の満足度を高める「個性」とは何か、自分を活かせる「強み」は何か、AI(人工知能)の発展を機に、もう一度考えなおし、今のうちにリストラさせない自分を作り始めましょう!