あなたに見破れるか?人工知能が喋るラジオのクオリティーのすごさ! | AIZINE(エーアイジン)
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あなたに見破れるか?人工知能が喋るラジオのクオリティーのすごさ!

人工知能が喋るラジオを聴くイメージ

人工知能(AI)の進化は、我々一般人の予想のはるか上をいっており、2045年には人類の知能を人工知能(AI)が超すともいわれていますよね。

今現在でも、人工知能(AI)は日々進化しており、効率化を促進したり、人手不足を解決するためのツールとして様々な分野で活用。

そして、最近話題になっているスマートスピーカーもその一つで、これにも音声技術の人工知能(AI)が使われています。この音声技術の人工知能(AI)ですが、スマートスピーカー以外にも使われている一つがラジオです。

実は、人工知能(AI)が喋るラジオは、技術力が非常に高いため一般の人間の声と見分けが難しくなっているほどレベルが高いと言われています。

それでは今回は、人工知能(AI)が喋るラジオについてお話しましょう。

声を失ったラジオ記者の代替えも

ラジオのイメージ

ある米国のラジオ・ジャーナリストは、病気が原因で声を失い、話すことができなくなってしまいました。

ですから声を失った後も紙を用いたりして、ジャーナリスト活動を続けていましたが、ラジオでの出演は諦めざるを得ない状態に。

けれどもある日から、人工知能(AI)のおかげで声を取り戻し、再びラジオに復帰することができるようになったのです。さて、どのようにして声を取り戻したかとのでしょう。

それは、人工知能(AI)を活用して生成した音声でラジオ放送をおこなうことで実現。

実はこの音声技術の仕組みは、ニューラルネットワークという技術が使用されています。

このニューラルネットワークとは、神経細胞をモデルにそれを多層に組み合わせたもの。

このニューラルネットワークが、30年以上にわたって放送されていたラジオ放送のオーディオ記録に含まれる単語を発音ごとに切り分け。そして、人工知能(AI)は、読まれた単語を1単語ごとに100個の要素に切り分け、これを一般的な単語で繰り返すことで、その人の発音を理解し、音声を作れるようにしたのです。

このことにより、ジャーナリストは人工知能(AI)が喋ることで声を取り戻し、自分で執筆した内容をラジオ放送で報道することができるようになりました。

ちなみに、この人工知能(AI)が喋るラジオに用いられている技術は、一般の人でも簡単に使えるため、病で声が出せない人や、人工知能(AI)を活用した音声技術を試してみたい人は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。

人工知能(AI)がラジオのアシスタント

ミキサーのイメージ

次にご紹介する人工知能(AI)が喋るラジオは、日本のラジオ局の話。

以前放送されたTBSラジオの「THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ好奇心家族」では、なんと音声AI(人工知能)が4時間ぶちぬきでこの番組に参加したのです。

この音声AI(人工知能)の名前は、「人工知能(AI)犬ドッチくん」。

このドッチくんは、同番組のために開発された会話型特化の人工知能(AI)で、Jetrunテクノロジという自然言語処理で知られる企業が技術協力のもと作成されました。
この自然言語処理とは、簡単に言うと一般の人が会話で使用する言語をコンピューターに処理させる技術で、以前は、単調なものしか実現不可能でした。しかし最近では人工知能(AI)の発展により機械翻訳や音声認識など高度なものまで実現が出来るようになっています。

そんな自然言語処理を活用しているドッチくんは、実証実験とも受け取れる内容で、ラジオ番組のレギュラーに編成。この番組では、人間との応答などアシスタントが主でしたが、会話特化型で開発されているため、難なく4時間という長い時間やってのけたのです。

このドッチくんは他にも、季節や時期に適した音楽を流すことも可能。これは大量のヒット曲のビッグデータを解析した結果実現できています。

ドッチくんの選曲はラジオを聞いていた人にも好評で、ドッチくんは人気キャラでもありました。

もう既に共存ラジオ好奇心家族は、番組終了していますが、日本の人工知能(AI)が喋るラジオの先駆けになったことは間違いないでしょう。

AIアナウンサーがラジオ放送

Amazon Pollyのイメージ

最後にご紹介するのは、コミュニティーFMを運営するエフエム和歌山の人工知能(AI)が喋るラジオ放送。この人工知能(AI)が喋るラジオは、「Amazon  Polly」というAmazonのAI(人工知能)が、ニュースや天気予報を自動で読み上げています。

「Amazon Polly」は、ディープラーニング技術が使用されており、人間の声のような自然な音声で喋ることが可能です。
ですからエフエム和歌山は、この「Amazon  Polly」を活用し、新聞社からあらかじめ用意されたニュース原稿を読み上げやすいように、ルビや句読点の位置を自動修正を加えながら放送しています。

最初は、リスナーの方から違和感があるといった意見やアナウンスが下手くそな新人アナウンサーという声もあったようですが、人工知能(AI)が喋っているとは思わず本物の人間の声と勘違いする人も。

このように人工知能(AI)を活用するきっかけになったのは、人件費や人口の問題から新人のアナウンサーの確保が難しくなったため。そのため、人工知能(AI)が喋るラジオを始めることでこの問題を解決したのです。

この人工知能(AI)「Amazon Polly」は、深夜や早朝の放送も簡単にできますし、災害が発生したときでもすぐに災害放送に対応することが可能で、アナウンサーの安全も確保できるようになりました。

これは、人工知能(AI)が喋るラジオにより、人手不足を解決できる一例でもあり、他の企業でも参考になるでしょう。

 

ラジオを聴くイメージ

今回は、人工知能(AI)が喋るラジオについてお話しました。

このように今では、人工知能(AI)が喋るラジオは珍しいものではなくなってきています。もしかしたら、いつも聞いているラジオは人工知能(AI)が喋るラジオかもしれません。それほど、人間の声との区別もつかなくなってきているのでしょう。

今回ご紹介したように音声技術は、人工知能(AI)が得意とする分野です。そして、これはラジオ放送だけではなく、企業のお問合わせのカスタマーなどビジネスの現場にも導入されてきています。そして、これからもどんどん活用されていくかもしれません。

もちろん一般の方でも、人工知能(AI)が活用された音声技術のツールは使うことができますし、最初にお伝えしたようにスマートスピーカーなどにその技術は使われています。ですから現在でも人工知能(AI)の技術に触れることも決して難しくありません。

今回は、人工知能(AI)が喋るラジオをお伝えしましたが、今後はこんなラジオがもっと増えていくでしょう。ひょっとしたら未来は人工知能(AI)が喋るラジオが当たり前になっているかもしれませんよね。

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