AI(人工知能)の開発についての本やサイトを見ているとほぼ必ずといってもいいくらいpythonというプログラミング言語の名前が出てきますよね。
プログラミング言語は他にもたくさんあるのにAI(人工知能)をやりたいならpythonを学ぶという自然な流れがあり多くの本やサイトに反映されています。
しかしどうしてこの2つがセットになっているかpythonの特徴から語られることが多くないのも事実。
そこで今回はAI(人工知能)開発でどうしてpythonが人気なのかについて触れていきどのように勉強していけばいいかを解説、おすすめの学習サイトや書籍を紹介した上で実際に開発する際に押さえておきたいポイントについてもお伝えしていきます。
それではまず、pythonとは何かについてからお話しましょう。
Pythonとは
AI(人工知能)とセットで語られることの多いpythonの歴史は20年近くまでに遡ります。
1991年にオランダ人のグイド・ヴァン・ロッサムという人物が開発。このユニークな名前の由来はイギリスのBBCが制作して高い人気を誇ったコメディである「空飛ぶモンティ・パイソン」が由来となっています。
この言語の特徴はプログラムを少ない分量で書いたり読みやすくなるよう考えられていること。例えばプログラミング言語で定番であるHello worldを出力するとします。長い歴史を持つ言語の1つであるC++では以下のように書くことになります。
using namespace std;
int main() {
cout << “Hello world” << endl;
}
一方でpythonで同じ指示を出す際は以下の通り。
このようにコードがシンプルな分ミスも起きにくく開発効率が高いというのがこの言語の強みです。
PythonはなぜAI(人工知能)開発で人気なのか
強みや特徴についてわかったところでなぜAI(人工知能)といえばpythonなのかという疑問が残りますよね。
前の章でも触れたコードの見やすさや書きやすさの他にAI(人工知能)で必要なライブラリがpythonには揃っていることが挙げられます。
Anacondaのような優れたソフトもあり、AI(人工知能)の開発に適した環境を作りやすいのもpythonが人気となる決め手となっています。
Pythonのおすすめ勉強方法
pythonを学ぶ上で効果的な方法の1つは作りたいものを決め、必要な専門知識を得ながら実際に作っていくことです。
しかし基本的な文法が怪しいのに写経しても何が何だかわからないですよね。
そういった基礎的な内容を勉強していく上でプログラミングスクールに通わなくてもWebサイトや書籍によって学習することは十分可能です。
次の章からおすすめのサイトと書籍を見ていきましょう。
Pythonを勉強するのにおすすめのサイト
Progate
まず一つ目にご紹介するのは「Progate」。このサイトではプログラミングについて文法や用語がスライド形式で丁寧に説明されています。スライドにはイラストがたくさんあり親しみやすいのも魅力的な点。
コードを書くのはサイト上なので環境構築をせず登録したその日から勉強を始めることも可能。
月額980円で有料プランに変更すればpythonの他にも全てのコースを受講できるのでプログラミングについて手軽に幅広く取り組みたいという人におすすめです。
Paiza
Progateではスライドで学習するのに対しPaizaでは動画を見ながらの学習になります。
動画一本につき時間は3分程度。
Progateと同じくサイト上でコードを書くので環境構築は不要です。Paizaでは有料で応用的な講座も用意されており、AI(人工知能)についてpythonで学んでいくこともできます。
難しい問題が解けるとプレバトの名人や特待生のようにランクアップしていきます。
エンジニアの求人も同じサイトで用意されておりランクによって受けられる会社が増えたりスカウトを受けられるのでそのまま仕事に繋げられるのが大きな魅力です。
udemy
udemyではProgateやPaizaと違い、受講したい講座を購入するという形を取ります。
ですから一度買ってしまえばほぼ無期限で必要な時に何度でも見直すことが可能です。
なので自分に合ったテーマや講師を選べるのがこのサイトのいいところ。
Pythonを勉強するのにおすすめの書籍
独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
pythonを書籍で学ぶ際1冊目としておすすめなのが「独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで」。
説明されている内容がpythonだけに留まらないのがいいところ。
プログラミング全般や仕事をする上で重要となる知識、今後の学習の進め方についても触れられており独学で進める上でガイドブックとしても活用が期待できます。
詳細! Python 3 入門ノート
おすすめの本2冊目は「詳細! Python 3 入門ノート」。
この本ではコードを読んで書くことがベストプラクティスであるという認識の下、538本のサンプルコードと154本のPythonファイルが用意されています。
応用編ではAI(人工知能)で非常に重要な概念となる機械学習についても触れられており、pythonの基礎固めから応用レベルまで一冊で一気に引き上げることができます。
みんなのPython 第4版
おすすめの本3冊目は「みんなのPython 第4版」。
この本は2006年に初版が発行されてから今に至るまで長く愛されている入門書になります。
この本も文法について網羅性が高くわからないことがあった時辞書のように使うことも可能。
応用編としてデータ分析や機械学習についても触れられているのでどのレベルからでも新たな学びを得られるでしょう。
PythonをAI(人工知能)開発に使う時に、知っておきたいポイント
まずAI(人工知能)を開発をする上で欠かせないステップは以下の通りになります。
- データを集める
- データを学習できるように整える
- 整えたデータからモデルを作る
- 性能を確かめる
- 実際にサービスに組み込む
これらの中で2から4についてはpythonのライブラリでほぼ対応可能です。
このようにデータ集めやサービスの組み込みについてはpythonのライブラリの知識では足りない場合もあるので、どういったものを作るかに合わせ必要なものをピックアップしきちんと学習していきましょう。
今回は「AI(人工知能)と言えばpython」という関係性に注目しそもそもpythonとは何か、どうしてAI(人工知能)の開発で人気なのかからお伝えしました。
次に解説したのはpythonを学ぶのにおすすめの方法について。
それを行う上でおすすめのサイトと書籍を3つずつ紹介し、pythonによるAI(人工知能)開発で知っておきたいポイントとしてpythonのライブラリでどのステップなら対応できるか触れていきました。
pythonがAI(人工知能)開発でどういった役割を果たすかきちんと理解し学習や実際に開発したものを導入するまでに繋げられるといいですよね。