皆さんもAI(人工知能)をご存知ですよね。急激な成長を遂げている人工知能(AI)は私たちのとても身近なものになってきています。例えば調べたいことがあると問いかけて的確に情報を教えてくれるSiriや、お寿司屋さんの受付にいるペッパーにもAI(人工知能)が内蔵されております。最初は戸惑いましたが、今では当たり前のようになっているのではないでしょうか。
そんな中、日々、成長を遂げているAI(人工知能)が弁護士の仕事までもする時代がやってきたと言うのです。実はAI(人工知能)は日々の学習によって進化を続けているので、一部のエリートしか手の届かない高度な専門職も相当の割合で代替できるということがわかってきています。弁護士は人と人との職業だと考えていた私も驚きましたが、過去の膨大な判例を全て記憶し、余計な感情に左右されずに正確に最善の結果を導き出すAI(人工知能)弁護士に新しい未来を感じます。
これまで人が相当の時間を割いて調べていた判例を瞬時に見つけ出すことができるAI(人工知能)を使えば、多くの時間を節約することが出来ますよね。そこで、登場したのが企業向けに契約書類の作成をAI(人工知能)が格安で行うサービスです。
そこで今回はそんなAI(人工知能)の実態についてお伝えします。
AI(人工知能)弁護士の幕開け
2017年8月、IBMが開発したAI(人工知能)「ワトソン」を活用したITサービス「ホームズ」が日本で始まりました。月額980円の固定料金でクラウド上で簡単に作成・管理できるというものです。このサービスを始めた笹原健太さんは「中小企業や個人事業者が正式な契約書を手軽に作れるようになれば…」という思いがきっかけで始めました。
企業は、何万という手数料を支払って弁護士に依頼をして、契約書の作成をしてもらうというのが今までのやり方でした。そのため、多くの中小企業や個人事業主は、ここぞという重要な契約しか弁護士に文書の作成を依頼しない現状があります。そうなると、なあなあの口約束でトラブルになったり、お金が振り込まれずに潰れそうになっている会社も出てきてしまいました。
その解決策の一つとしてAI(人工知能)弁護士を導入することで、トラブルを未然に防ぎ、中小企業などにも契約書を作る文化が広がれば最悪の事態を回避することが出来ますよね。
AI(人工知能)弁護士 ホームズ
ホームズで作成出来る契約書類は多岐にわたります。不動産の売買・業務の受発注・従業員の雇用や秘密保持など、内容に応じてWEB上で検索しAI(人工知能)がおよそ300種類の中から最適なひな型を選び出します。5分ほどで契約書が作成出来ます。でも、本当にAI(人工知能)弁護士に作成させて不安が無いのか心配になりますよね。
確かに契約書の作成は顧客から聞き取りを行なって不利益な内容にならないように適切な条件を文書に落とし込むという弁護士のノウハウが必要です。ただ、商取引の基本的な知識があれば構造や用語は決まっているので、定型のものはAI(人工知能)弁護士に十分可能なわけです。
これから求められるAI(人工知能)弁護士とは
例えば、企業買収の事前手続きでは、日時のメールや取引きをチェックしたり、暴力団との関係や情報漏洩がないかなどさまざまな事を調べから判断しなければなりません。そのためには、時間と人手がかかりますよね。
しかし、AI(人工知能)弁護士を導入すれば明らかに正常なものと異常なものは素早くチェックすることが出来るようになるのです。そのため、企業側はAI(人工知能)が判断できない部分を弁護士に頼むことが出来るのでお金と時間を節約することができるというわけです。
そうなれば、弁護士側も時間と人手を減らすことが出来るので、グレーゾーンのみに集中して調べものをしたり、今まで以上に深くたくさんの企業に関わる事が可能になるでしょう。
以上、AI(人工知能)弁護士の実態についてお伝えしました。今回お話したAI(弁護士)は、これからの未来にとても必要になると私は感じました。
AI(弁護士)の導入により
中小企業や個人事業主のためにトラブルを回避し誓約書を作成することが出来る
AI(人工知能)弁護士が事前に正常なものと異常なものを判断してくれることによって、AI(人工知能)が判断できないグレーな部分を弁護士に頼む事が出来る
弁護士もAI(人工知能)弁護士では分からない人と人との繊細な所に集中して取り組む事が出来る
などができるようになることがわかりましたよね。弁護士はいらなくなるのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、あくまでもAI(人工知能)は助手で主役は弁護士である事を忘れてはいけません。そうなると、弁護士もAI(人工知能)弁護士とは違う意識改革を迫られていますね。人とAI(人工知能)が手を組めばこれからの裁判もより正確に的確に判断できる世の中が来る日も近いでしょう。