最近は人工知能(AI)のニュースを聞かない日はないですよね。しかし、人工知能(AI)を仕事で活用した例がテレビに取り上げられ、人工知能(AI)に人の仕事が奪われるというニュースを聞いたり、「人工知能(AI)に取って変わられる仕事10選!」なんて企画が組まれてたりすると、ちょっと仕事に対して不安になってしまいます。
確かに、人工知能(AI)がこれから益々社会に浸透していくにつれて、ある特定の分野の仕事の募集がなくなったりといったネガティブな面が現れてくるかもしれません。だけど、人工知能(AI)は私たち人間にとって頼もしい仕事のパートナーになってくれる面もあるのです!
今回は、仕事における人工知能(AI)のポジティブな面にスポットを当て、その中でも人工知能(AI)の音声認識に触れつつ、仕事で人工知能(AI)を活用する例をいくつかあげてお伝えします。
人工知能(AI)が得意とする音声認識とは?
まず、人工知能(AI)が得意とするジャンルの内の1つに音声認識というものがあります。音声認識とは文字通り、人の声などの音声をコンピュータで認識したり識別する機能です。人工知能はこの音声認識をした後、人とコミュニケーションを図ったり、調べものをするなど様々なアクションをしてくれます。
この音声認識機能が搭載されている人工知能(AI)の身近な例といえばiPhoneでおなじみのSiriだったり、最近街で見かけるPepperくん。一昔前はちょっとイマイチだったこの機能も、最近ではかなり精度が上がってきていますよね。
では次に、この音声認識を使って仕事で人工知能(AI)を活用する例をみていきましょう。
AIスピーカーを使って仕事の効率アップ
まずは、仕事で人工知能(AI)を使う例として身近なAIスピーカーを取り上げてみましょう。最近、話題沸騰中のAIスピーカー。名前だけは聞いた事があるという方も多いのではないでしょうか。現在、いくつかの会社がAIスピーカーを発売しており、今後AIスピーカーが一家に一台が当たり前の時代がくるとも言われてるみたいですが。。。
このAIスピーカーの良い点は何と言ってもハンズフリーな所。何か別の作業をしながらでも、AIスピーカーに話しかける事で人の音声を認識し、そこから様々なアクションをとってくれるのです。
例えば、AIスピーカーに「今日の予定を教えて」と話すと、AIスピーカーが音声を認識し「3時にミーティング」「4時に打ち合わせ」などカレンダーと同期したスケジュールを読み上げてくれます。いちいち、スケジュール帳を確認しなくても済むのが良いですよね。
出勤前の忙しい朝に朝食を食べたり身支度を整えながら、同時に仕事のスケジュール確認も出来るので時間も効率化して良いのではないでしょうか。
また、AIスピーカーは検索機能を使って調べものもしてくれます。例えば仕事で作業をしている最中に、何か調べものをしたい時ってありますよね。仕事で書類を作成していたり手が離せないときに「○○を教えて」とAIスピーカーに話しかけると、AIスピーカーが音声を認識して調べ物をして読み上げてくれるのです。
更に翻訳もしてくれるので、例えば「○○って日本語で何て言うの?」と質問すると翻訳して日本語で返してくれますし、逆に「○○って英語で何て言うの?」と聞くと流暢な英語で返してくれたりもします。
仕事において検索する時間って少し手間だったりしませんか?でも、AIスピーカーを利用すれば調べものに費やす時間も短縮し、仕事の作業効率もパワーアップするでしょう。
議事録も人工知能(AI)でラクラクに
仕事する上で欠かせないないのが会議ですよね。日本に来ている海外のワーカーの中には日本の会社は会議が多すぎる上に長過ぎる!とグチをこぼしている人も多いみたいですが。。。
只でさえ多くて長い日本の会議ですが、毎回会議の議事録を作成するのもとっても大変な作業。。。でも実は議事録作成を人工知能(AI)が担う時代がもう来ているのです。
公共機関における人工知能(AI)の使用例では、2017年の秋に徳島県が県の議事録を自動的に要約するサービス実証実験をもうすでに始めていますし、更に大阪府も議事録作成に人工知能(AI)の利用を検討する事を発表しました。
議事録作成するにあたって人工知能(AI)が複数の人の声をそれぞれの音声として識別し、テキストに書き起こしてくれるのです。これで人が行う作業の量もグンと減って楽になりますよね。議事録作成を人工知能(AI)に任せてしまえば、議事録係の人も時間と労力がかなり減って会議により集中できますし、会議自体もより実りのあるものになるでしょう。
これを応用すれば、例えば人工知能(AI)を使いながら誰かをインタビューしたり、研修の講義をテキストに書き起こした後で復習する事もできます。
いかがでしょうか。昔は人工知能(AI)と聞くと「映画の中の遠い未来なイメージ」だったりしたでしょう。でも今回、仕事で人工知能(AI)を活用する例をいくつかお伝えしたように、ゆっくりですが着実に私たちの社会に浸透していっているのです。
仕事の現場も、パソコンを使っていなかった時代と今の時代では様変わりしたと言いますから、人工知能(AI)も職場に浸透していくにつれて、数年後には仕事の現場ががらりと様変わりしてしまうかもしれません。
人工知能(AI)の可能性はまだ他にも沢山ありますから、仕事に応用できる技術が広がるにつれ、人工知能(AI)を活用した事例がこれからも増えてくるでしょう。どういった社会になるのか少し不安でもありますが、同時に楽しみでもありますよね。
いくつか人工知能(AI)を用いた例をあげてお伝えしましたが、人工知能(AI)を仕事のパートナーとして活用していきたい!そう思える人々が社会に広がっていくような、そんな理想的な未来が来るといいですよね。
参照元
【AI活用最前線】音声認識で仕事の現場はこう変わる!
議事録作成AIに 会議月100時間「業務半減」
AIで議事録自動要約 徳島県、メディアドゥと実験