AI(人工知能)という言葉はニュースなどで取り上げられることが多いですが、IoTという言葉は普段あまり使われないので聞きなれませんよね。きっと「モノのインターネット」と言われてもなかなか頭にスッと入ってこない事でしょう。
では、IoTとは何なのかをざっくり説明しますと、私達が生活の中で使っているモノ(個体)をインターネットに繋げることのできる仕組みのことを言います。
例えばAmazonが発売している「Amazon Dash Button」というボタンを押すだけで日用品が注文できる商品は、「いつも使っているアタック(洗剤)がなくなってきた!」となれば、あらかじめ購入して洗濯機に設置しておいたアタックのボタンをポチッとするだけで商品の注文ができます。Wi-Fi環境さえあればモノとインターネットを繋げることができるのです。
そういったモノのインターネット「IoT」と「AI(人工知能)」を組み合わせたらどんなことが起きるのでしょうか?現在家庭に普及されているスマートスピーカーといった音声AI(人工知能)のIoT製品はご存知の方も多いですが、それ以外にも生活の役に立つAI(人工知能)×IoT製品はあるのです!
便利なのは良いけど、モノが意思を持ったらそれはもはや人間なのでは…!?と少し怖気づいてしまいますよね。ですが怖いと感じるということは、わからないということです。そこで今日はAI(人工知能)とIoTの可能性を広げる商品やサービスについてお伝えします。
無料健康管理アプリ「FiNC」
「ダイエットするぞ!」と心の中で決意しても「やっぱ明日からでいいか…。」となりがちではないでしょうか?しかし、このアプリをスマホにダウンロードすれば、健康管理をしてくれるAI(人工知能)の専属コーチがあなたについてくれるのです!
株式会社FiNCが提供するIoTサービス「FiNC」は、アプリ内のAI(人工知能)パーソナルコーチが食事・睡眠・運動のデータを毎日記録し、チャット形式で美容・健康のアドバイスをしてくれます。自分だけではなかなか続けられない毎日の食事・体重などの記録も、コーチが「今日は体重を測った?」とチャットで話しかけてきてくれるのでサボってしまうこともありません。
AI(人工知能)のトレーナーと言われると機械的で冷たいイメージがしますが、アプリのアイコンであるピンクのニコちゃんマークがコーチになりIoTサービスとして日々のサポートをしてくれるので、会話をするように健康管理をしながら、「1人で頑張っている」とは感じずにダイエットを続けることができます。
自動回答・解決チャットサービス「AICO」
ソーシャルゲームの操作における疑問をチャットボットのAICOちゃんが解決してくれるというIoTサービスです。
株式会社SHIFT PLUSが提供しているカスタマーサポートサービスであり、AI(人工知能)を搭載することによって解答できるスピードは約1分半に短縮されました。
ソーシャルゲームをプレイしながら「ここの操作わかんないなぁ…そうだ、AICOちゃんに聞いてみよう!」と、AI(人工知能)はどういった返事をしてくれるのだろう?という楽しみ方もできたら、よりソーシャルゲームの幅が広がるかもしれません。なにより自分のわからないことをAICOちゃんのような可愛い和服の女の子が答えてくれたら最高ですよね。
世界初のバーチャルホームロボット「Gatebox」
Gatebox株式会社がLINE株式会社と共同開発し、クラウドAI(人工知能)プラットフォーム「Clova(クローバ)」を活用したバーチャルホームロボットです。「次元を超える研究所」のGatebox株式会社はキャラクターと暮らせる世界の実現を目指しており、IoT製品の企画・開発に取り組んでいます。
Gateboxとは「逢妻(あづま)ヒカリ」という可愛い女の子が家であなたの帰りを待っていてくれるという夢のようなサービスであり、「おはよう」「おやすみ」の会話はもちろん「Gatebox Chat」というチャットアプリで「もうすぐ帰るね」と送れば「待ってるね」とヒカリちゃんから返事が来て、家の電気やエアコンの電源をつけておいてくれるのです。
こんなサービスができてしまったらますます誰も結婚せんくなるやん!と思ってしまいますよね…。公式プロフィールにはこんな細かい設定も。
科学者の父の元で、家事などのお手伝いをしている女の子。
世話焼きでしっかり者だが、ちょっと夢見がちなところがある。
まだ見ぬ世界に憧れて、次元を超えてマスターに会いに来る。
年齢:20歳
身長:158cm
好きなもの:目玉焼き
20歳というちょうどいい年齢、グッときますよね。会話のバリエーションの豊富さや顔認識機能もついているので、AI(人工知能)と共同生活をしているという感覚を忘れさせてくれるほどのクオリティです。もはや人間よりIoTと暮らすほうが理想に近いのかもしれません。
ということで、これからの時代さらにAI(人工知能)とIoTは融合していき私たちの生活に溶け込んでいくことでしょう。優秀でしかも可愛いAI(人工知能)×IoTサービスが今後もどんどん出てきたら、人間に勝ち目なんてないんちゃうか!?と諦めモードに入ってしまいそうになりますが、そこは人間らしく広い心を持って「AI(人工知能)×IoTサービスと人が共存し互いに高め合う社会」を目指していきたいですよね。