ドラえもんのひみつ道具、「ほんやくコンニャク」ってありますよね。これを食べると、世界中のあらゆる言葉が理解できるようになり自分の話す言葉は自動的に相手の話す言語に翻訳されるといういわば食べる翻訳機です。これさえあれば外国人とだって臆せず堂々と渡り合え、わかりあえるかもしれません。そして、AI(人工知能)の進歩により近い将来ほんやくコンニャクを実現できるかもしれません。
そんな漫画のようにAI(人工知能)が外国人の事を理解をしておもてなしをしてくれるHPがあります。お問い合わせはもちろんさまざまな手法でAI(人工知能)が大活躍しています。
今回は、そんな未来を感じさせてくれるAI(人工知能)大活躍のHP(ホームページ)を紹介しましょう。
城×AI 「姫路城便覧」
姫路城便覧はユーザーのことをホントに良く考えて作られたHPです。城のHPとしては世界最先端ではないでしょうか。こんなにユーザーファーストなHPないですよね。
そして外国人の問い合わせにも対応。HPの表記をEnglishに変えてみてください。そうすると、右下の方に人工知能(AI)が応答するチャットボットが現れ、姫路城へチャットで質問できるようになります。
箱根の老舗旅館もAIを導入
インバウンド需要で一番影響を受けるのは旅館やホテルなどの宿泊業でしょう。何としても訪日外国人客を増やしていかなければなりません。
箱根湯本にある「ホテルおかだ」は2017年5月に自社サイトにAIを導入しました。
ホテルおかだでは電話予約の対応時間外に、4割もの人がHPにアクセスしていることを知っていました。データとして、はっきりしたものは出ていないものの、相当数の機会損失が出ていたのではと担当者は指摘します。
AI(人工知能)の導入により、お客様の疑問に先回りして答えることが予約の増加に繋がったということです。
そのページに長くとどまったということはその内容に気になることがあるのではとの推論がベースにあります。
港区も参戦「Minato Information Board」
行政もAI(人工知能)の導入に力を入れてきています。
日本でも屈指のセレブ都市として知られる港区。外国人の割合は人口の8%にも及びます。外国人の多いイメージの六本木も港区、昔元麻布ヒルズに行ったのですが、住民のほとんどが外国人でした。駐日大使館の半分以上が港区に集中しています。まさに多様性の街と言ってもいいでしょう。
すでにメルマガや広報誌では多言語対応をしていましたが、どうしても一方向でのやりとりになってしまい、サービスの質に問題がありました。AIチャットサービスを導入することにより、双方向(インタラクティブ)でのやりとりになり、さらにワンランクアップします。
港区が公開している認証実験の結果によると、外国人の参加者は全員このサービスを利用したいと答えました。
そうすることで、外国人の住民だけでなく、ひいては日本人や、日本に来ようとしている外国人たちにとっても有益なものになるでしょう。
観光業に携わる人にとって、2020年東京五輪後に日本に行きたいという人をどれだけ増やせるかということは大きな命題です。
2020年が終わったら日本は燃え尽きてしまって成長がさらに鈍化するかもと心配になります。ですが、さらに進化したAIの普及によって日本の国民性である生真面目さを活かしたきめ細かいサービスを提供すればきっと日本に行きたいと思う外国人は増えていくでしょう。
そのためには、60代以上の経営陣が、変化のスピードに先だって対応していくことが必要です。若いスタッフが実践しようとしていることを否定するのではなく一緒に変革していく姿勢が求められていきます。
今回紹介したHPは、どこもAIをうまく利用し効果を得ているHPです。今後hpがさらに進化し、使いやすいものになっていくことで、企業のモデルケースとして活躍して日本を活性出来るといいですよね。
参照元
おもてなしで老舗旅館がAI(人工知能)を導入、自社サイト予約が2ケタ増も、箱根で始まった経営者の挑戦を取材した
港区の外国人向け「多言語AIチャットボット」にオラクルが技術協力