補助金は、公益性が高い事業に対する行政サポートです。中小企業やベンチャー企業で、AI(人工知能)やロボットなどIT関連のシステムを導入したい、あるいは、自社で開発したいと思っても、なかなか資金の遣り繰りがつかない、という話はよく聞きますよね。以前にそれで困ったことがある、今困っている、という人も居るでしょう。
そういう時は、AI(人工知能)関連の補助金や助成金の活用が選択肢の一つです。条件が厳しいとか、申請に手間がかかるとか、ハードルの高いイメージもあるかも知れませんが、検討する前に諦めるのはもったいないです。それでは、どんな補助金があって、どうやって申請すれば良いのか、それを説明しましょう。
補助金とはどんな制度か
補助金は、政府が民間や下位の政府に交付するもので、AI(人工知能)関連に限らず返却の義務はありません。ありがたい制度ですよね。ここでいう政府とは、国や地方自治体、公共団体など。補助金の定義は法令上必ずしも明確でなく、似た用語である助成金との境界が曖昧な場合もありますが、だいたい次のように分けられます。
補助金は、
助成金の方は
補助金をインターネットで探すには「ミラサポ」
中小企業向けの補助金や助成金の情報検索には、中小企業庁が運営を支援しているホームページ「ミラサポ」があります。ミラサポは補助金や助成金情報以外にも、創業、経営、資金調達、開発など、中小企業のためのさまざまなコンテンツを掲載していて、経営者は重宝しますよね。
補助金を探すには、
ミラサポに掲載される情報は、国や地方自治体がミラサポに登録したものだけで、すべての情報が網羅されているわけではありません。また、内容は随時交信されているので、適当な物が見付からなくてもすぐに諦めないでください。時間おいてまた検索したり、次に紹介するような別な方法で試してみましょう。
中小企業基盤整備機構の「J-Net21」も、各地の補助金や助成金の情報を提供しています。カテゴリー別に検索したり、任意のキーワードで絞りこんだりできて便利ですよね。また、「支援情報ヘッドライン」では補助金以外にも全国各地の支援機関によるイベント・セミナーなどの最新情報が毎日更新されているので、チェックすると良いでしょう。
具体的にはAI(人工知能)に関してどんな補助金があるでしょうか。いくつかの例を見てみましょう。
AI(人工知能)の導入・開発のためのさまざまな補助金
2018年7月20日まで募集した「IoT・AI・ロボット導入補助金」は、
この補助を受けるにはさまざまな条件があり「所定人数兵庫県内で新規雇用すること」も条件の一つで、地域の振興も重要な目的でしょう。業種も指定されており、製造業と技術サービス業が中心です。
また、2018年9月7日まで募集の「IoT・AI等導入促進事業補助金」は、
その他にも、2018年10月まで募集している「IT導入補助金」経済産業省の補助金です。
このように、AI(人工知能)関連にも補助金には意外なほどさまざまな種類があり、新たな募集も少なくありません。条件の厳しさや手続きの多さが煩わしいという向きには、申請の相談代行サービスもあります。興味が出て来たという人は、先に紹介したミラサポやJ-Net21に掲載されるさまざまな記事や、関連SNSなどを参考に検討してみてはいかがでしょうか。
国が進める科学技術的なビジョンの一つに「ソサエティ5.0」があります。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、新たな社会を指すもの、だそうです。IoT、ロボット、AI、ビッグデータといった新たな技術を取り入れた社会を押し進める構想でしょう。それが実現するかどうかはともかく、AI(人工知能)などそれに関連する補助金はこれからも途切れることはないと予想できます。
AI(人工知能)はまだまだ新しい技術で、現在進行形で研究を進められている分野です。難しい分野だからこそこのような補助金制度を利用し、新しい未来をつくりましょう。
参照元 Society 5.0