近年、AI(人工知能)の発展は目覚ましいですよね。その中でもAI(人工知能)がゲームに取り入れられています。実はゲームにAI(人工知能)が取り入れられてきたのは今に始まったことではないのですが、ここ最近の発展度合いは誰もが驚くレベルになっているのだとか。
AI(人工知能)の発展により、ゲームはますます面白くなってきていて、私たちの生活を豊かになります。しかし、AI(人工知能)とゲームの歴史はどうなっているのか、どのようなAI(人工知能)がゲームに取り入れられているのか、取り入れたことでどんな変化が起こるのか、わからないことが多いでしょう。
そこで今回は、AI(人工知能)とゲームの関係や発展について徹底的にお伝えしましょう。まずは、そもそもAI(人工知能)がゲームに取り入れられることがどんなことなのかについてです。
AI(人工知能)をゲームに取り入れるということはどういうことか
昔からゲームのAI(人工知能)である、「ゲームAI」はプレイヤーをより楽しませるためにゲームに取り入れられてきました。もともとのゲームAIは、現在一般的に語られているAI(人工知能)、例えば画像認識技術のAI(人工知能)とは少々意味が異なるゲーム業界独特の言い回しで、コンピュータに人間らしい振る舞いをさせるプログラムを意味するものでした。格闘ゲームの敵キャラクターの動きをより人間らしくするために使われるAI(人工知能)をゲームAIも、この例のうちの一つです。
AI(人工知能)がゲームに取り入れられていることについて確認しましたが、では、これまでAI(人工知能)とゲームはどのような関係にあったのか気になりますよね。続いて、AI(人工知能)とゲームの歴史についてお伝えします。
これまでのAI(人工知能)×ゲームの歴史
現在、AI(人工知能)はさまざまなゲームに取り入れられることで、ゲームの内容を充実させ、より高度なものとさせました。実は、AI(人工知能)がゲームに取り入れられたのは、古いものだと1970年代に発売された「スペースインベーダー」や「パックマン」から始まっています。
「スペースインベーダー」はシューティングゲームの一種で、画面上部から迫りくる宇宙人を打ち落とすというものです。宇宙人はプレイヤーに向けて弾を打ってくるのですが、この宇宙人の動きでAI(人工知能)が使われています。これまで、自機を狙い撃つように設計するのはとても難しかったのですが、CPUの発展によりそれが可能になりました。開発者の苦労の結果、「スペースインベーダー」は大ヒット作品となりました。
「パックマン」は追いかけてくる4体の敵キャラクターを避けながら画面に散らばったエサを食べるというゲームで、それぞれの敵キャラクターがどのように動くかがAI(人工知能)によって決められています。AI(人工知能)を取り入れた結果、プレイヤーの想定しないような敵キャラクターの動きが実現され、「パックマン」は現在でも愛されるゲームになりました。
※詳しくはこの記事でも取り上げています
次に、ゲームではどのようなAI(人工知能)が使われているのか、解説していきます。
ゲームAIの種類
ゲームAI(人工知能)は大きくわけて、「メタAI」、「キャラクターAI」、「ナビゲーションAI」の3種類です。順番に解説していきます。
「メタAI」とはゲーム全体をコントロールするためのAI(人工知能)で、プレイヤーの動きを判断して、敵キャラクターの出現をコントロールしたり、ゲームの流れを変化させたりします。「メタAI」の発展により、これまで人の手によって作られていたゲームのデザインやバランスの調整が可能となりました。
「キャラクターAI」とはキャラクターを自律的に動かすために使われるAI(人工知能)で、人間がコントロールしていないゲーム内の味方キャラクターや敵キャラクターを上手いこと動かしてくれます。先ほど紹介した、「スペースインベーダー」の敵キャラクターの攻撃が当てはまりますよね。
「ナビゲーションAI」とは、キャラクターがゲームの世界を移動したりするときに経路を導くAI(人工知能)です。「パックマン」の敵キャラクターが上手いこと迷路を進んでくれるのも「ナビゲーションAI」があってこそになります。
この3つのAI(人工知能)がそれぞれゲーム内で頑張ってくれることによって、ゲームがさらに私たちにとって予測不可能で楽しくできるようになりましたよね。次に、AI(人工知能)がゲームに取り入れられた結果、実際にこのほかにもどのような変化が起こったのかについてお伝えします。
AI(人工知能)をゲームに取り入れることで起きた変化
AI(人工知能)をゲームに取り入れる目的としては、プレイヤーにより一層ゲームを楽しんでもらうことです。つまり、AI(人工知能)を取り入れることでゲームは私たちプレイヤーをおもてなしするように進化していきました。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏はAI(人工知能)ができるゲーム上のおもてなしを、「プレイヤーに適度な難易度(チャレンジ)を与える」、「ゲームキャラクターが「生きている」と感じさせる事が出来る」、「どうすればプレイヤーに最後までゲームを選んでもらえるか?」の3つに分けています。それぞれ解説していきましょう。
「プレイヤーに適度な難易度(チャレンジ)を与える」とは、例えばプレイヤーが勝つことで楽しいと感じることなどをAI(人工知能)によって達成することを指します。確かに、RPGゲームですべての面をクリアするのは楽しいですし、またそれまでに様々な敵を倒したり、それに合わせてレベルアップしていくのが楽しいですよね。
「ゲームキャラクターが「生きている」と感じさせる事が出来る」とは、ゲームのキャラクターをより人間らしくしたり、感情移入を促したりなど、一緒にいるだけで楽しくなるようにAI(人工知能)を作り上げることです。そうすることによって、私たちプレイヤーが一緒になってゲームを進めている感覚になれるでしょう。
「どうすればプレイヤーに最後までゲームを選んでもらえるか?」とは、ゲーム攻略のアシストをAI(人工知能)にさせることで、プレイヤーが道案内や目的の確認をできるようにします。これによって今ゲーム全体でどの段階にいるのか、がわかりやすくなるので私たちプレイヤーとしても進め方が明確になるでしょう。
ゲームにこのような変化をもたらしたAI(人工知能)ですが、最後に今後のAI・ゲームの未来を考えましょう。
今後のAI・ゲームの未来とは
AI(人工知能)はこれまでゲームの管理やキャラクター操作に特化して活躍してきました。そのAI(人工知能)は、これからはさらにメタ的な存在に、すなわちゲームを作る側へと回っていくかもしれません。
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もう一つは、ゲームが面白くなる可能性を秘めていることです。ゲームAI(人工知能)が発達することで、ダンジョンやアイテム、敵キャラクター、果てはイベントまで自動生成することが可能になるかもしれません。これはすなわちゲームの可能性が無限大に広がるかもしれない、ということで、とてもワクワクしますよね。
さて、今回はAI(人工知能)とゲームの関係や発展について徹底的にお伝えしました。
ゲームにおけるAI(人工知能)はしばしばゲームAIと呼ばれ、AI(人工知能)の発展によってゲームAIは高度化しました。AIとゲームの歴史は意外と古く、「スペースインベーダー」や「パックマン」にもAI(人工知能)は使われています。昔ながらのAI(人工知能)に思いを馳せて、懐かしのゲームをしてみるのもありかもしれません。
ゲームAI(人工知能)は「メタAI」「キャラクターAI」「ナビゲーションAI」の3つに大別され、それぞれゲームのコントロール、キャラクターのコントロール、移動のアシストに役割をわけることができましたよね。これら3つのゲームAI(人工知能)がプレイヤーをおもてなしするように働き、私たちは(AI(人工知能)を気にせずとも)楽しくゲームをすることができます。
将来的にはAI(人工知能)がゲームを作るなんてことができるようになってくるかもしれません。そのときのゲームが楽しくプレイできるものなのか、気になりますよね。これからのAI(人工知能)とゲーム事情がどう変わるのか楽しみにしましょう。
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