最近はAI(機械学習)をビジネスに組み込む動きも盛んになっていますが、いざ実装するとなると、最初の一歩は何から始めればいいのか、また改善するためにはどうすればいいのかなかなかわからない場合も多いですよね。
そんなとき、AI(機械学習)のカンファレンスに参加して意見交換や議論を聞くことは、サービス内容や実装例を知ることができるので、非常に有効なんです。それだけでなく、最新のAI活用の大きな流れを知ることができます。近年ではAI(機械学習)関連のカンファレンスの数も増えていて、日本だけに限らず、海外でもこの手のカンファレンスはかなりの数が定期的に開催されているのです。
では今回は、今後のAI(機械学習)を考える上で役に立つカンファレンス4つを、国内、海外に分けて2つずつ紹介しましょう。カンファレンスって何に参加すればいいか迷っている、なんて人はぜひ参考にしつつ、まずは国内で開催されているものから見ていきましょう。
AI(機械学習)カンファレンス(国内編)
日本最大級の規模で開かれる「SIX」
「SIX」は、株式会社ABEJAが主催しているAI(機械学習)に関する日本最大級のカンファレンスイベントで、5,000人を超える参加者が集まります。
ABEJAは、AIを企業が実装するためのノウハウを提供している会社です。このイベントでは同社での具体的な利用事例のほか、最新技術について共有できるようにパネルディスカッション、パートナーセッションなどが繰り広げられます。
講演例としては、NTTぷららにおけるひかりTVでのAI(機械学習)技術活用の取り組みと展望の紹介や、データ時代での法律についてのディスカッションなどがありました。また、参加費は無料なので、きっかけ作りを目的に気軽に参加するのもいいでしょう。
次回開催の日程がすでに決まっているため、参加したいのであればはやめに申し込みを済ませましょう。
初心者でも参加しやすい「THE AI」
「THE AI」というイベントは、AI(機械学習)コンサルティング企業である株式会社レッジが開催しているAI(機械学習)に関するカンファレンスです。
ここでは、現在の社会が抱える問題点と、それに対してAI(機械学習)を使った解決策の提示についての講演がメインです。「未来ではなく、今のAIを話そう」という共通テーマのもとディスカッションが行われ、先の事ではなく今を解決するための話を聞くことができます。
先を見据えた運用が主題ではないので、AI(機械学習)導入初心者でも安心して参加できるカンファレンスというところがうれしいですよね。これからAI(機械学習)の導入を考えている企業にとってはうってつけの場と言えます。
また、次回の開催は未定ですが、過去のペースからすると半年に一回は開催されているようなので、次回は夏から秋にかけての時期に開催される可能性が高いでしょう。いつ開催されてもいいように情報収集をこまめにしておきましょう。
「SIX」と「THE AI」の2つはは国内で定期的に行われているAI(機械学習)のカンファレンスで、参加も比較的簡単です。続いては、海外で開催されているAI(機械学習)のカンファレンスについて見ていきましょう。
AI(機械学習)カンファレンス(海外編)
参加企業が世界最高レベルの「The AI Summit」
海外で行われるAI(機械学習)のカンファレンスで外すことのできないのがこの「The AI Summit」です。数あるカンファレンスの中でも最高レベルの企業向けイベントであり、毎回最先端の講演が繰り広げられています。
特筆すべきは参加する企業の質で、GoogleやMicrosoftといった世界規模の企業の幹部レベル人材からの講演を聞く事ができます。最先端の情報を得る事ができるので、これからのビジネスモデルの参考にできるはずです。
AI(機械学習)の最先端を行く企業の講演は、自分たちの事業の足がかりとしてとても役立ちます。レベルは高いですが、海外のビジネスモデルを知るチャンスでもあるのでぜひ参加してみましょう。
また講演を聞く以外にも、それぞれの出店ブースで情報交換ができます。単純な意見交換だけでなく、世界規模の企業で働く人材とのつながりを作ることができるのも、このイベントの醍醐味(だいごみ)と言えるでしょう!
電子通信分野への応用や機械学習に強い「AI Net Conference」
「AI Net Conference」はフランスのパリで行われているAI(機械学習)をテーマにしたカンファレンスイベントです。特に、電子通信分野に応用されている人工知能(AI)と機械学習をテーマにしたイベントとしての評価が高く、全日程を3日間かけて行い後半になるにつれて内容が複雑になっていきます。
第2回開催のカンファレンスでは、AI(機械学習)を用いた新たな手法によって可能になる開拓領域と、実際の利用事例についての講演が主なものでした。このカンファレンスでは、討論の際、人工知能に関連するオープンソースツールを使い、実際に作業を行いながら進められるものもあるので、より理解を示しやすいといえます。終了後には食事もあり、ある程度腰を据えての参加をしたい人にはピッタリです!
海外のカンファレンスの中でも、先ほどご紹介した「The Ai Summit」「AI Net Conference」はとても実りがあるので、特におすすめです。もしかすると海外はハードルが高いので国内のカンファレンスだけでいいや・・・と思う人もいるかもしれませんが、一度は海外のカンファレンスに参加しておいた方がいいでしょう。その理由については、次でご説明いたします。
海外のカンファレンスに参加したほうがいい理由
新しい刺激になる
AI(機械学習)は日々進歩しており、日本にいるだけではこのグローバルな仕組みの現状や全容を知る事は難しいのが現状です。ですが海外のカンファレンスでは前述のとおり、有名企業の幹部クラスが議論を繰り広げています。
そういった環境から参加者が受ける影響は想像以上に大きいものです。特に今まで海外に縁のなかった人ほど、新しい環境で得るものやきっかけをつかみやすいので、積極的な参加をおすすめします。
新たなビジネスチャンスの獲得
海外のカンファレンスでは参加者同士の交流が積極的に行われており、そこで顔を売っておくことが今後のビジネスチャンスにつながることも多いのです。
日本にいては出会えない人たちとの交流は、あなた自身はもちろん、所属する会社にも何らかの影響を与えるはずです。また、普段の行動範囲では決して話すことのできない大物と直接話ができるかもしれないチャンスなので、恐れずに参加してみましょう。
さて今回は、AI(機械学習)に関するカンファレンスを、国内、海外から二つずつピックアップしてみました。どれも一度参加すれば、得るものの大きいカンファレンスばかりです。
AI(機械学習)の実態は日進月歩であり、自分の普段の行動範囲だけでは頭打ちになってしまいますよね。ですからこういった場での意見交換や顔合わせが重要になってくるのです。
特に海外のカンファレンスはレベルも高く、参加に委縮してしまう人も多いかもしれません。ですが世界のビジネスモデルを知ったり新しいビジネスチャンスをつかんだりするためにも、一度は海外のカンファレンスに参加することをおすすめします。
ただし、どれも参加人数は限られており、その人気からすぐに定員オーバーになってしまいます。開催の情報はいち早く入手できるようにしておき、確実に参加できるようにしましょう。
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