企業の事業拡大や事業強化などの経営課題の解決を目的にビジネスパートナーを見つけるビジネスマッチングというサービスありますよね。
中小企業やベンチャー企業などの起業したての会社の場合、ビジネスパートナーを見つけるためには多くの時間と労力が必要となります。国や自治体、銀行、ベンチャーキャピタルなどがビジネスマッチングの支援を受けることができるイベント、展示会などを開催していますが、ここ近年ではインターネット上で人工知能がビジネスパートナーを見つけることができるビジネスマッチングサービスが盛んになりつつあります。
ここからは人工知能によるビジネスマッチングの仕組みと、サービスにおける成功事例を紹介しましょう。
人工知能によるビジネスマッチングの仕組み
さて、人工知能はどのようにして企業どうしのビジネスマッチング結果を算出しているのでしょうか。
従来は、専任の人が介入してマッチングのための企業選定を行う方法や、インターネット上でいくつかの情報の絞り込みにより理想に近い企業を選定する方法が一般的でした。
対して、人工知能によるビジネスマッチングでは、パソコンやスマートフォンなどから手軽に選定ができ、人が介入する方法と違い、精度がブレず、自動で何社でも提供できるといった利点があります。これには過去実績などのビッグデータと呼ばれる膨大なデータから人工知能が学習して、まるで人のようにあらゆる角度からビジネスマッチングの度合いを算出する方法が使われているからでしょう。
人工知能によるビジネスマッチングサービスの成功事例
ここからは、人工知能によるビジネスマッチングサービスの成功事例を紹介します。
yenta
アトラエが2016年からサービスを提供しているビジネスパーソン向けマッチングアプリ「yenta」。
2018年現在、「yenta」は出資や採用、メンターなどのマッチング数100万件以上、登録ユーザーは1万社を超えている大規模なサービスとなっています。多くのユーザーが参加しているため、そのマッチング精度にも期待できるのではないでしょうか。
COLABO
COLABOは2017 年 10 月に株式会社アクセラレータがシースリーレーヴ株式会社と共同で運営を開始した、人工知能による経営者限定のマッチングアプリ。
このサービスはローンチして間もないにも関わらず、既に1000人を超えるユーザーが登録しており、代理店契約や顧問契約など、ビジネスに直結するマッチングが何社も成立しているようです。
ビジネスマッチングサービスにおける人工知能の役割は、ビッグデータを使用してあらゆる角度からビジネスパートナーを選定することです。人工知能が学習するためのユーザーデータが増えるほどマッチング精度は向上していきます。そのためにもビジネスマッチングに参加する企業が増えて欲しいですよね。
今後、インターネット上でいつでも気軽に、精度の高いビジネスパートナーを見つけることができるようになっていけば、労力、費用をあまりかけられないベンチャー企業や、新しい技術を取り込みたいと思っている経営者など、どちらにとってもビジネスチャンスが増えていくのではないでしょうか。人工知能によるビジネスマッチングサービスの発展に期待して、今後、良いビジネスパートナーと出会いたいですよね。