現代のシステム開発ではアジャイル開発が主流になっていますよね。
現在、多くの企業でビジネスのデジタル化を進めるDX(デジタルトランスフォーメーション)が行われています。
DXとは企業の業務をITツールなどでデジタル化し、デジタル時代のビジネス競争で優位に立つための動き。そしてデジタル時代のビジネスで重要なのが臨機応変で迅速な対応です。
普段、私たちが使用しているWebアプリ・サービスは、次から次へと新しいモノが登場していますよね。
そして新しく登場してきたWebアプリ・サービスは、私たちユーザーにとって利便性がどんどんアップしています。
これはWebアプリ・サービスを提供する企業が社会のデジタル化によって、サイクルが速くなっているユーザーニーズに臨機応変で迅速な対応をしているからです。
そして当然ながら、それらのWebアプリ・サービスのシステム開発でも「臨機応変・迅速な対応」が必須条件になっています。
そこで「臨機応変・迅速な対応」をシステム開発に反映できる手法がアジャイル開発です。
そのアジャイル開発について今回は徹底調査し、その特徴などをお伝えします。
アジャイル開発の⼿法
アジャイル開発とはシステム開発を行う手法の一つ。
システム開発の基本的な流れは「計画(要件定義)」→「設計」→「実装」→「テスト」です。
一つのイテレーションは1週間~2週間ぐらいのスパンで完了し、それを機能ごとにイテレーション2、イテレーション3のように開発を進め、最終的に完成したそれぞれの機能を集めて大きなシステムを形成するのです。
またアジャイル開発には複数の手法があり、その中の代表的なのが次の3つ。
スクラム
エクストリーム・プログラミング(XP)
ユーザー機能駆動開発(FDD)
手法に多少の違いはありますが、「素早い」「機敏な」などの意味を持っているアジャイルの名の通り、システム開発をイテレーションごとに進める手法で、短期間での完成をアジャイル開発では可能にします。
アジャイル開発が主流となっている理由
現在のシステム開発はアジャイル開発が主流になっていますが、以前はウォーターフォール開発と呼ばれる手法が一般的でした。では、なぜシステム開発の主流がウォーターフォール開発からアジャイル開発へと移ったのでしょうか。
つまりアジャイル開発の方が現代のシステム開発にマッチしているのです。
どの分野のビジネスでも一早くトレンドをキャッチして、どのように商品やサービスをリリースしていくかがポイントであり、それはシステム開発でも同じです。
そして、サイクルが速くなっているユーザーニーズの変化や多様化には、融通のきかないウォーターフォール開発では合わなくなりました。
アジャイル開発の課題点
現代のユーザーニーズに「臨機応変・迅速な対応」と「短期間での開発・低コスト」を実現できる効果がアジャイル開発にはあります。
しかし現代にマッチしている反面で課題もあり、それは大きく見ると次の2つです。
方向性がぶれやすくなる
これはユーザーニーズを重視することが裏目に出てしまったケースです。
スケジュールのコントロールが難しい
アジャイル開発ではイテレーションごとにスケジュールを設定しますが、ウォーターフォール開発のように全体のスケジュールを最初に設定するわけではありません。
この2つの課題はどちらもアジャイル開発のメリットが裏目に出て課題になっています。上記2点の課題については念頭に置いて開発計画を実行してください。
アジャイル開発の成功例
これまでに多くの企業や団体でアジャイル開発を使用し、成功をおさめた事例がいくつもあります。
ここでは、その中から有名な成功例を3つ紹介しましょう。
FBI
アメリカ連保捜査局で知られているFBIは、連邦法に違反する捜査や公安情報を収集する機関です。2006年3月にFBIで3万人以上のFBI捜査官・アナリスト・管理職が利用する巨大システム開発が開始しました。
その後、ウォーターフォール開発からアジャイル開発に手法を変更しプロジェクトは再始動します。
鹿児島銀行
鹿児島県を拠点にしている鹿児島銀行では、ユーザーが利用できるキャッシュレス決済サービス「Payどん」の開発にアジャイル開発を使用しました。
そこで用いられたのがアジャイル開発です。
PayPal
PayPalはアメリカの電子決済サービス企業。
そこでPayPalではアジャイル開発で開発をはじめます。
アジャイル開発を依頼するときの注意点
アジャイル開発を依頼する際には2つの注意点があります。
そのためどちらかといえばアジャイル開発を依頼するなら、Webアプリ・サービスなどの開発に向いています。
お伝えしてきたように、アジャイル開発は開発途中の変更・追加も視野に入れた手法です。
以上の2点に注意してアジャイル開発を依頼しましょう。
現代のシステム開発で主流になっているのがアジャイル開発です。
もともとアジャイル開発は、2001年に17名の技術者・プログラマーが提唱した考え方から始まりました。
アジャイル開発ではシステム開発をイテレーション(小さい機能の開発)ごとに「計画(要件定義)」→「設計」→「実装」→「テスト」の流れで繰り返し行い完成させ、それらの機能を集めて大きなシステムを作ります。
そのアジャイル開発で代表的なのが次の3つ。
- スクラム
- エクストリーム・プログラミング(XP)
- ユーザー機能駆動開発(FDD)
従来はウォーターフォール開発が主流でした。
ウォーターフォール開発では最初にシステム全体の計画を厳密に行い開発が進められます。
これに対してアジャイル開発ではイテレーションごとの計画を大まかに決めておくことで柔軟性を持たせ、開発途中での変更・追加を可能にしてあり、ウォーターフォール開発よりも短期間での開発・低コストを実現できます。
そのためデジタル時代に求められる「臨機応変・迅速な対応」がシステムに反映できるので、現在の主流になっているのです。
しかしアジャイル開発は時代にマッチしている一方で、次の2つの課題もはらんでいます。
- 方向性がぶれやすくなる
- スケジュールのコントロールが難しい
上記の課題に関しては念頭において開発を進めていきましょう。
そして、これまでに多くの企業や団体がアジャイル開発を用いて、紹介した3つの事例のように成功をおさめています。
また事例のようにアジャイル開発で成功するためには次の2点に注意してください。
- アジャイル開発が向いているかどうか。
- 発注側も開発に参加する。
今回お伝えしたようにアジャイル開発は、目まぐるしく変化している現代に合ったシステム開発が行えます。
そしてデジタル時代のシステム開発で成功をおさめたいなら、間違いなくアジャイル開発で行うべきでしょう。
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