ここ最近、本屋へ行くと…必ずといっていいほど【AI(人工知能)】関係の本を見かけますよね!私もいくつか立ち読みしたのですが「AIが人間を超える!」「AIに仕事を奪われる」なんて物騒な言葉が飛び込んできて、びっくりしました。
そういえば、「2045年には、人間がAIに抜かれちゃう!?」って記事をこのまえ読んだよ!マジで怖すぎだし!?
2045年問題は、別名を「技術的特異点(シンギュラリティ)」と呼ばれています。この別名は、現在さまざまなメディア(テレビや本など)で使われているので、一度は耳にした方もいるでしょう。
別名を広めたレイ・カーツワイル氏の言葉を要約すると…シンギュラリティとは『われわれ”全人類”の計算能力をもってしても、家電売場に並んでいる”ノートパソコン”にさえ勝てなくなる!』と定義されています。
「計算でロボットに負けるくらい、大したことないしwww(笑)」なんて意見もあるでしょうが…実はコレって、とても大きな意味があるんですよね。…というのも、「物事を改善するには、”計算のチカラ”がものスゴく重要」だからです。
現に、ビジネスや健康の分野でも、”計算”は必須で使われてたりします!
じゃあ、、極論かもだけど…いろんなものを生み出してきた人間の知恵より…コンピューターの発想の方がよりスゴくなるんじゃないの!?だって、ものすごい早さで…計算に基づいた改善策を打ち出せるようになるんでしょ?
そう考えることもできますよね!
実際に、2045年以降で文明を作るのは『コンピューター!?』なんて意見もあります。
もちろんコレは一部の意見ですが…『2045年問題』というインパクトあるテーマに、各著名人も注目し、それぞれの考えを発信しています。この賛否両論ある意見…一体どんな話なのか、気になるところですよね!?
そこで今回は、今話題の『2045年問題』の現状と、各著名人の考察意見について解説していきます!
そもそも2045年問題とは何だろう?あらためて定義や背景を整理してみた。
では冒頭でも触れたが、まず『2045年問題』という言葉について、あらためて整理してみましょう。
2045年問題ってそもそも何なの?
技術的特異点(シンギュラリティ)の別名として、多く用いられる言葉です。『技術的特異点』についての定義は、レイ・カーツワイツによると『$1,000(日本円で12万円相当)で購入できるコンピュータの性能が、全人類の脳の計算性能を上回った時点のタイミング』を表しています。
2045年問題はいつの話なの?
その言葉通り、「2045年」に起こると言われています。
(諸説あり!)
2045年問題はなんでこんなに広がったの?その背景は?
技術的特異点の考え方(概念)自体は…19世紀ごろから存在していました。しかし、厳密な論証を行った人が誰もいなかったとうことで、それまで注目されていませんでした。レイ・カーツワイツが初めて膨大な調査による論証を発表したことで、この概念は多くの科学者から注目を浴びるようになります。科学技術進歩による『人工知能ブーム』とあいまって、2045年問題は一般層にまで広く知られることになりました。
ってか…2045年に…ホントに技術的特異点は起こるの?
各界著名人からもさまざまな意見が出ています!
2045年問題の肝は…AI(人工知能)の進展具合!気になる現状をまとめた
2045年問題が議論されるようになったのは、ひとえにAI(人工知能)の発展が背景にあります。
AI(人工知能)は、人間の脳を模して作られましたが『擬似脳』的なものですが…肝心のAI(人工知能)にインプットする情報は人間が選別していました。つまり、AIは人間のように『自分で考え、判断する』ということができなかったのです。
ですが、ここにきて『ディープラーニング』という新技術ができたことにより、この仕組みは大きく変わりました!この新技術が、今まで人間しかできなかった『抽象的な特徴をとらえて、判断する』ということをAI(人工知能)にも可能にしてしまったのです。
たとえば、猫をイメージしてください。
たとえば、猫をイメージしてください。
人間ならば、猫の写真をみせると『これは猫!』とすぐ判別できます。これは”毛色”や”種類”が違っても、カンタンに判断できますよね。ですが、今までAIには”この判断”ができないのです。
というのも、AI(人工知能)は、まったく同じ”写真”を見つけることは得意なのですが…人間のように『猫』という種の特徴をとらえて、他に活かすことができないのです。ところが先ほどご紹介した『ディープラーニング技術』ができたことで、『抽象的な特徴をとらえ、他に活かす』ことが可能になりました。
すでに、『えっ!?こんなことまでできるようになってるの!?』と思うような驚きの事例があるので、ここではその一部をご紹介しよう!
巨匠の絵画だと思ったら…AIが描いてた件。
今からおよそ400年前に、オランダで活躍したとされる画家『レンブラント』。その新作が発表された!?と大きな話題になりました。
「なぜ400年前の故人に新作が!?」と驚きますが…実は描いたのは『AI』なんです。もっと驚いちゃいますよね!(笑)
この絵画は、レイブランドの特徴をAIが解析し、レンブラント”らしさ”を3Dプリンターで再現したものもです。マイクロソフトやオランダの博物館をはじめ…多くの企業や機関がかかわって実現した作品になります。
ちなみに、こんなドキュメンタリー動画まで配信されてたりまします!
うぉおお!私より上手いんだけど!!?
AIに任せれば…誰でも簡単にオリジナル曲作成!
あのGoogleさんのディープラーニング研究プロジェクトチームが衝撃発表!なんとAIがオリジナル曲を作れる時代になりました。
実はこれって、ものスゴいことなんですよね!AIが芸術作品を生み出すのは、私たちが思うよりもずっと困難な技術だったからです。
というのも…AIに作品を作らせるには大量の情報をインプットするのですが…。。その結果作られた作品は、既存の芸術家たちのスタイルを模倣したものになってしまうのです。つまり、ありきたりな作品で独自性がないんですよね。
AIの音楽制作はまだ未完成な部分が多いですが、それでも着実に音楽の完成度は上がってきています。
いつの日か…、ベストヒットチャートの曲の作曲者が『AI』になってたりするかもねww
最強の将棋士あらわる!名人棋士を打ち負かしたAI棋士
将棋好きなら、1度は『将棋電王戦』の名前を聞いたことがあるでしょう。これは、プロ棋士たちとAI将棋ソフトが戦う…非公式の棋戦(対局)の戦いです。(ちなみに囲碁でも電王戦はあります!)
将棋界の電王戦は、これまでで2期まで行われましたが…実は1期、2期ともに、コンピューター側が圧勝という結果となりました。。
電王戦での最後の対局は、2017年に開催された『佐藤天彦名人 vs Ponanza(コンピュータ)』戦。なんと現役のタイトル保有者との戦いだったんですよね!
結果は…佐藤名人の完敗。。。
この対局をラストに、電王戦の開催は最後となりました。。。
じつは…子供のころに対局してた友達がプロ棋士(Tくん・Iくん)なんだけど。。電王戦で二人とも、負けちゃったんだよね。。
二人とも「天才!」って呼ばれてたんだけど、その二人を負かしちゃうなんて…やっぱりAIって、ものすごいスピードで進化してるんだなぁ。。。(なんか切ない)
意見はそれぞれ!各界企業&著名人の意見を見てみよう。
ここまでで「2045年問題」の意味と、その背景について解説しました。では次に、本記事タイトルにもなっているテーマ『各界の意見』についても見ていきましょう!
■ 経済・ビジネスの著名人・有名企業の意見!
○ビル・ゲイツ
Microsoftの共同開発者としてご存知の方も多い『ビル・ゲイツ』氏。長きに渡り、世界長者番付1位だった『世界的な大富豪』としても知られています。
腕利きのエンジニアである彼は、2015年にAI(人工知能)に関する自身の考えをソーシャルサイトにアップした。
彼はAI(人工知能)に対して、
- 当面、機械は今後もわれわれのために多くのことをしてくれるはず
- うまく管理すれば、これ自体はプラスに評価できる。
とプラス評価した上で、
- こうした状況から数十年後には、知能が強力になり、懸念をもたらす
- 一部には懸念していない人々もいるが、わたしにはその理由が理解できない
など、AI(人工知能)には警戒すべき点があることも明かしました。
大胆だけど慎重な…ビルゲイツ氏らしい意見だね!長期的なリスクを見て、短期的なメリットもしっかり押さえてくことが大事なんだなぁ。
誰もが、1度はGoogleサービスを使ったことがありますよね。Googleは検索エンジンで有名ですが、自動運転や、音声解析など…さまざまな分野で最先端を走っている一流IT企業です。
そんなGoogleですから、もちろんAI(人工知能)にも力を入れています。
その証拠に、2014年には、人工知能のベンチャー企業「DeepMind」を…なんとFacebookに競り勝ち『5億ドル(約515億円相当)』で買収!AI(人工知能)開発の土台を作りました。
そして2017年には、それまでの『モバイルファースト』から『AI(人工知能)ファースト』へ、戦略転換することも大々的に発表しています。また合わせて、AIファーストが『全ての人の働き方を劇的に変えられると、私たちは信じている』と力強く掲げました。
クラウドサービスを多展開しているGoogleが、、本気でAI(人工知能)に力を入れるのか。
ということは、、私たちのクラウド利用が…すべてAIの分析対象になるんだろうね。。(なんかちょっと怖い…。。。)
■ 研究者たちの意見!
○スティーヴン・ホーキング博士
スティーヴン・ホーキング博士の物語は、実写映画にもなったことで有名です。日本でも「博士と彼女のセオリー」というタイトルで上映されました。
彼は、全身の筋肉が動かなくなる『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』の闘病を続けながら、理論宇宙学で多大な功績を残し続けたのです。その偉業から「車いすの天才科学者」と呼ばれましたが…2018年に、惜しまれながらこの世を去りました。
彼は生前、AI(人工知能)の危険性をと説き、各界著名人にもその考え方は大きな影響を与えています(先述した『ビル・ゲイツ氏』もそ1人!)彼が没後に出版された著書『Brief Answers to the Big Questions』でも、AIの危険性について大きく取り上げられてます。
博士によると
とポジティブにとらえる一方で…
と言及しています。
そして「われわれはAI(人工知能)にどう向き合っていったらいいのか?」について、『AI(人工知能)のような強力なテクノロジーは、最初から計画を立てて取り扱うことが必要。このチャンスは1度しかないかもしれない』として、締めくくっています。
ものすごいスピードでテクノロジーは進化しているけど…やっぱり一番大切なのは、それを利用する知恵なんだよねぇ。
○松尾豊 准教授
最後は、日本を代表するAI(人工知能)研究の第一人者『松尾豊』氏をご紹介します。
彼は第一線で活躍する研究者ですが、その語る内容はとてもわかりやすくシンプル。著書「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」は、AIの仕組みや、業界の現状をやさしく解説してくれるベストセラー作です。
松尾氏は「日本のAI事業が、世界に大きく遅れをとっていること」を指摘する一方、
- 優秀な若者が、きちんとした技術とリーダーシップで起業すれば、成功率は高い
- 個人個人が裁定取引(アービトラージ)をもって活躍することが大切
と、今の時代を生き抜くすべについても提示しています。
松尾さんは、AI(人工知能)について肯定・否定というより…現状について伝えてくれる伝道者みたいだね。
AI(人工知能)をつかったビジネスについての発信も多いから、これからを生きるビジネスマンは必見かな!?
で、これからどうすればいいのか?えーあいこは考えた。
今回の記事にではご紹介とはなりませんでしたが…他にも多くの著名人や、有名企業が、AIについて独自の視点でさまざまに議論・意見発表をしています。
AI(人工知能)の発展は、私たちの営みすべてに大きな影響をもたらすことは間違いないでしょう。そして中でも、大きく影響があるのは「ライフスタイル」と「ビジネス」分野ではないでしょうか。
掃除や洗濯といった「日常的なタスク」や、情報整理や接客といった「仕事のタスク」から解放され…ずっと便利で暮らしやすくなりますよね。その一方で、これまで人間がしてきた仕事の多くが「AI(人工知能)に取って代わられるんじゃないか!?」などの不安を抱く人も多いことでしょう。
となると…われわれは人間にしかできなことを追求した方がいいのかな!?
そもそも人間の専売特許は、抽象的に物事の特徴(パターン)をとらえて…多くに応用できる力よね!自分の経験したことから、「あ!この場合はこうすればいいんじゃない?」と別の分野にも活用できるの。
確かにそうですね。
ただ、AI(人工知能)が独自に学習する能力を身につけたことで…人間の得意分野であった『抽象的に物事の特徴(パターン)をとらえる力』がAI(人工知能)も再現できつつあります。
ん〜〜〜。じゃあ、人間はやっぱり不利だよね。。だってAI(人工知能)は人間みたいなケアレスミスなんて犯さないもん!
ということは…われわれ人間は、1つの分野に固執するんじゃなくて、やっぱり横の分野を広く開拓していくべきなのかな?
まぁ…確かに!多くの著名人が、これからの時代を生き抜く術として『変化することの大切さ』を声に出していることからもわかりますよね。
1つの分野を掘り下げることも、もちろん美しく大切なことですが…その分野の多くに、これからはAI(人工知能)のメスが入っていくでしょう。そうなると今までと同じようにように働くことは難しくなるかもしれません。
となると、やはり時代にあわせて変化できる、柔軟な考え方や行動を身につけておくことが大切です。
新しい分野をトライするって、なんだか怖いしちょっと躊躇しちゃうよね…。。
それに、新しい分野にトライしても、ついつい自分の経験則(常識)を当てはめてしまうし。
でも、これからの時代を生きるなら、そんな恐怖を飲みこんで…それでも『前に進む”勇気”』が必要なんだろうな!
と、いうことで…今回は、『2045年問題』の現状と、各著名人の考察意見を掘り下げてて解説していきました。(あとAI子の考察も!)
2045年に訪ずれると言われている…技術的特異点(シンギュラリティ)=2045年問題。この問題を世に広めたレイ・カーツワイツによると『われわれ”全人類”の計算能力をもってしても、家電売場に並んでいる”ノートパソコン”にさえ勝てなくなる!』と定義されていましたよね。
2045年問題のキモとなるAI(人工知能)の成長はめざましく、絵を描いたり、オリジナル曲まで作れたり…まさに人間さながらの能力を身につけつつあるのが現状です。この人類にとってセンセーショナルな問題について、研究者だけでなく各界著名人も様々な意見を発表しています。
- ビルゲイツ…機械は今後もわれわれのために多くのことをしてくれるだろう。しかし、こうした状況から数十年後には、知能が強力になり、懸念をもたらす。
- Google…『モバイルファースト』から『AI(人工知能)ファースト』へ戦略転換。全ての人の働き方を劇的に変えられると、私たちは信じている。
- スティーヴン・ホーキング博士…AI(人工知能)の潜在的恩恵はとてつもなく大きいく、病気や貧困も撲滅できるかもしれない。ただ一方で私たちと対立する懸念もある。その取り扱いは、計画的に行わなければならない。
- 松尾豊 准教授…日本のAI事業が、世界に大きく遅れをとっている。しかし個人の観点で見ればまだビジネスチャンスはある。優秀な若者が、きちんとした技術とリーダーシップで起業すれば成功率は高い。
AI(人工知能)の発展によって、これまでと「同じようにように働くこと」が難しくなる時代になるでしょう。AI(人工知能)に仕事を奪われるんじゃないか!?と不安の声もたくさんありますが…それでも変化の流れは変わってはくれませんよね。
であれば…今からでも、変化に対応できる”柔軟な考え方や行動”を身につけておく必要です。
やはり新しいことにチャレンジするのは誰しも怖いと感じますよね。現状を維持したい!安全でいたい!というのは生き物の本能とも言えますから当たり前です。
ですが、これから起きる変化の時代を楽しむためにも…その恐怖を乗り越えて、前に進む勇気を持つことが、何より大切!
私も、、勇気をもって…激動の時代を楽しむぞォーーー!!
ナイスファイト!!私もあなたのチャレンジを応援していますね♪
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× 将棋電脳戦
○ 将棋電王戦
> 2015年には、人工知能のベンチャー企業「DeepMind」を
買収したのは2015年ではなく2014年です。(Googleの買収したことを公式発表したのが2014年1月26日)
わ〜!将棋好きとしては、見過ごしちゃいけないミスでした(^^;;
ご指摘ありがとうござます!!
訂正させていただきました!